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あきさねゆうの荻窪サイクルヒット

アラサー男子がブロンプトン・ロードバイク・プロ野球・メジャーリーグ・ラーメンネタ中心にお送りします。

【第9ステージ速報】トム・ドゥムラン、ツール初勝利を飾るアタック一撃!【ツール・ド・フランス2016】

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今年のジロ・デ・イタリアではマリアローザを着用していたトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)が、ロングエスケープ。

残り12km地点からのアタックを華麗に決めて、逃げ切り勝利を収めました。

連日の逃げ大集団、山岳賞争いが激化

今日のステージでの山岳賞ポイントは、1級山岳(10pts)が3つ、2級山岳(5pts)が1つ、そして山頂ゴールはポイント2倍ルールのため、ステージ優勝すると50pts手に入ります。

ただいまマイヨ・アポワルージュを着用している31ptsのラファル・マイカ(ティンコフ)、山岳賞ランキング2位で30ptsのティボー・ピノ(FDJ)が30pts、そして昨日までマイヨ・アポワを着ていた13ptsのトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が逃げています。

またマイヨ・ヴェール奪還のために、ペーター・サガン(ティンコフ)も逃げています。

他にも有力選手が多く含まれる大集団で逃げていました。

スタート直後から始まる1級山岳の登りでコンタドールがアタック

メイン集団からロバート・キセロフスキー(ティンコフ)に連れられて、アルベルト・コンタドール(ティンコフ)がアタックします。

アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、セルジオ・エナオモントーヤ(チームスカイ)がチェックしますが、ナイロ・キンタナ(モビスター)、クリス・フルーム(チームスカイ)は反応せず見送ります。

ティンコフのエースのアタックに、モビスターもスカイもエース自身ではなく、セカンドエースを送り込むという作戦です。ということは、コンタドールはエースではなく、好調のロマン・クロイツィゲルがエースという布陣に変えてきた可能性もあります。

さらにコンタドールが加速して、アシストのキセロフスキーも置き去りにして前に追いつこうと動きます。

コンタドールは、バルベルデと協調しながら、今度はエナオモントーヤを置き去りにします。

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そうして、コンタドールとバルベルデが先行する逃げ集団にジョインしました。

と思いきや、コンタドール失速

プロトンはスカイの山岳アシスト陣が先頭固定で牽いています。

フルームから19秒遅れで総合5位のバルベルデが逃げているので、見逃すわけにはいかない逃げとなっています。そのため、スカイはペースアップして、逃げ集団とのタイム差を1分以上離れないようコントロールします。

逃げ集団では3名逃げに送り込んだモビスターが先頭固定で牽引しています。

プロトンから少しでもリードを築きたいので、モビスターもペースアップを計ります。

このペースアップによって、逃げ集団・メイン集団からついていけない選手がどんどん落ちて行きます。

そして、コンタドールが遅れてしまいました。

サガンは遅れずについていけているのに、コンタドールが遅れてしまうということは、よほど体調が良くないと見ていいでしょう。第1ステージの落車の影響と、この日は朝から微熱による体調不良もあったそうです。

1級山岳ボナイグア峠はピノが先頭通過

逃げ集団から、山岳賞を争うピノ、デヘント、マイカがアタックをしかけ、先頭通過を目指します。

3名の中からデヘントがさらにアタックをしかけます。ピノはチェックしますが、マイカは2人を追わずにマイペースで登っていきます。

山頂まで残り100〜200mくらいのところで、ピノが更に加速してデヘントを抜き去り、そのまま先頭通過しました。

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総合優勝、表彰台が厳しくなったピノは、山岳賞ジャージ獲得に並々ならぬ情熱を持って挑んでいるようです。

コンタドールがリタイア!

1級山岳カント峠の登りでは、フランク・シュレク(トレック・セガフレード)とコンタドールが会話していました。

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シュレク「よう、調子はどうよ?」
コンタ「あんまり良くないね。今日もちょっと熱気味で…。」
シュレク「よくあることだって。明日休みだし頑張ろうぜ!(背中ポンポン)」

みたいな会話していたんでしょうかね。

もしくは、コンタドールはトレック・セガフレードへの移籍が噂されているので、

シュレク「よう、調子はどうよ?」
コンタ「あんまり良くないね。今年はダメかもわからんね…。」
シュレク「そういう年もあるさ。来年はオレがアシストするぜ!」

みたいな会話だったんでしょうか。

この後も、コンタドールは度々チームカーに下がって、監督と会話するシーンが流れていました。

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山頂まであと1〜2kmというところで、バイクを降りるコンタドールの姿がありました。

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コンタ「(リタイアして)すまんな。また来年!」

という感じでしょうか。

大スターにして、エースを失ったティンコフは、サガンのマイヨ・ヴェール獲得、クロイツィゲルで総合上位入賞、マイカの山岳賞獲得を狙って動いてくることでしょう。

1級山岳カント峠はデヘントが先頭通過

最初の1級山岳に引き続き、デヘントがアタックを仕掛け、ピノが追いかける展開です。

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しかし、今回はデヘントが踏ん張って、先に山頂にたどり着きました。

なお、マイカは3位通過しています。

今ステージでリタイア者続出

マーク・レンショー(ディメンションデータ)
マチュー・ラダニュー(FDJ)
セドリック・ピノー(FDJ)

がリタイアしたとの情報が入りました。

マーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)の超重要なリードアウト役を務めていたレンショーのリタイアは非常に痛いです。

中間スプリントはサガンが先頭通過

サガン以外にポイント賞狙いの選手はいなかったため、争うことなくサガンが先頭通過を果たしました。

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これで、今日のサガンの仕事は終了と言った様子で、2級山岳に入ったところで逃げ集団から遅れていきます。

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2級山岳コメラ峠で逃げ集団から2人がアタック

ジェローム・コッペル(IAMサイクリング)がアタックし、ツガブ・グルメイ(ランプレ・メリダ)が合流し、2人で先行する展開になりました。

グルメイはエチオピア出身の選手です。ツールでステージ優勝したことのあるアフリカ出身の選手はいません。

山頂まで残り500mで逃げ集団は先行する2名を捉えます。

と同時に、デヘントがアタック!山岳ポイント獲得を狙って動きます。

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デヘントが先頭通過してポイントを加算し、そのまま独走して次の1級山岳ベクサリース峠を目指します。

1級山岳ベクサリース峠で逃げ集団、メイン集団ともに動きが活性化

デヘントは逃げ集団から30秒ほどのリードを持って登り始めましたが、逃げ集団がペースアップして追い上げてきてあっという間に捕まってしまいます。

さらには逃げ集団についていくことも出来ず、デヘントのチャレンジは本日はここまでです。

その後も断続的にアタックが続き、逃げ集団は人数を減らしました。

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↑つづら折りの狭い道を登っていきます

山頂が近付くと、ジョージ・ベネット(ロットNLユンボ)、ディエゴ・ローザ(アスタナ)が先行し、ピノがチェックします。

山頂まで残り100mを切ったところで、ピノがキレ味鋭いアタックを見せ、3度目の先頭通過です。

マイカは6位通過で1pt加算します。

メイン集団では、ミケル・ランダ(チームスカイ)がほぼ先頭固定で牽引し、50数名から30数名まで人数を減らしました。

いよいよ超級山岳アンドラ・アルカリスの登りへ

逃げ集団内では、断続的にアタックがかかり、なかなか安定しません。

アンドラ・アルカリスに向けて緩やかな登りが始まった、残り12km地点で、トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)がアタックします。

このアタックは決まり、他の逃げ集団から1分近いアドバンテージを築きます。

残っている逃げ集団のメンバーは

ティボー・ピノ(FDJ)
ヴィネル・アナコナゴメス(モビスター)
ヘスス・エラーダ(モビスター)
ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)
ラファル・マイカ(ティンコフ)
ダニエル・ナバーロ(コフィディス)
ジョージ・ベネット(ロットNLユンボ)
マティアス・フランク(IAMサイクリング)
ディエゴ・ローザ(アスタナ)

の9名です。

メイン集団から8分以上のリードを持っているため、ステージ優勝はドゥムラン+逃げ集団9名の中から決まりそうです。

超級山岳アンドラ・アルカリスの登りが始まってすぐ、ドゥムラン目指してルイ・コスタがアタックします。

マイカは淡々とペースで登っていきますが、ピノがついていけません。

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マイカはルイコスタとジョインして、協調しながら先頭を追いかけます。

そして、アンドラ・アルカリスでは大雨(ひょう?)が降ってきました。

大雨のアンドラ・アルカリスを、メイン集団も登りはじめる

スカイの山岳アシストがペースアップします。ワウト・ポエルス(チームスカイ)の牽引によって、各チームのアシストが削られます。

スカイ以外のチームはほとんどエースと準エースクラスの選手しか残っていませんが、スカイは3人アシストを残しています。(ミケル・ニエベ、ゲラント・トーマス、セルジオ・エナオモントーヤ)

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そして、満を持してクリス・フルームがアタックします!!

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キンタナはピタッとフルームの背後に追いつきます。

結果的には決定的なアタックとはならず、他の選手も徐々にフルームとキンタナに追いつきます。

追いついた選手たちも積極的にアタックを仕掛けます。

特に積極的なのはリッチー・ポート(BMCレーシング)とダン・マーティン(エティックス・クイックステップ)です。

アタックごとにペースが上がるメイン集団からは、ファビオ・アル(アスタナ)が遅れてしまいます。アルはニーバリにアシストされながら走っています。

バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)、ロメン・バルデ(AG2R)、ダン・マーティンらが波状攻撃のようにアタックを仕掛けますが、都度フルームがチェックして、その背後ではキンタナがしっかりフルームをマークする状況が続きます。

誰も決定的なリードを奪うことが出来ないまま、ペースについていけない総合狙いの選手が落ちていく展開となりました。

ドゥムランが逃げ切って、ツール初勝利

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先頭のドゥムランは、追走するルイ・コスタ、マイカとのタイム差を保ちながら登り続け、大雨降りしきるアンドラ・アルカリス山頂ゴールへ到達しました。

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自身初のツールでのステージ優勝です。

2位はルイ・コスタ、3位はマイカ、そしてピノは6位でフィニッシュしました。

この結果、山岳賞ジャージはピノがマイカから奪うことに成功しました。

メイン集団では、アタック合戦のままゴールへ向かう

ポートとダン・マーティンが積極的にアタックを仕掛けていきますが、フルーム、キンタナは何事もなかったかのようについていきます。

ここから、ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシング)、ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)、バルデ、モレマなど遅れてしまいます。

最終的にフルームとキンタナについていけた選手は、ダン・マーティン、ポート、そしてアダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ)でした。

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ドゥムランは敢闘賞も受賞、フルームはマイヨ・ジョーヌを堅守

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今日の勝利で、三大グランツールすべてでステージ優勝を果たしたライダーの仲間入りです。

見事な独走逃げ切りが評価され、敢闘賞も獲得しています。

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マイヨ・アポワルージュはピノが獲得しました。

前日の敢闘賞受賞の際の表情と比べると、わずかに顔色がいいように見えましたが、相変わらず笑顔はありませんね。

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他のマイヨ・ブラン候補が遅れるなか、アダム・イェーツは3日連続素晴らしい走りを見せています。

マイヨ・ブランどころか、表彰台をも狙えそうです。

あきさね的チェックポイント!

超優秀なリードアウト役を失ったカヴェンディッシュ

マイヨ・ヴェール獲得を目指していると思われるカヴェンディッシュにとって、レンショーのリタイアは致命的に痛いです。

ここまでステージ3勝の影の立役者はレンショーです。影の立役者どころか、レンショーがいなかったらステージ3勝はあり得なかったと断言出来ます。

それくらいレンショーの功績は大きかったです。

休養日明けの2ステージはスプリント勝負になり得るコースです。

レンショーの代役を、エドゥアルド・ボアッソンハーゲンが務めることになるかと思いますが、カヴェンディッシュとの相性はどうなのか要注目です。

総合争い勢以外が山岳賞を獲得するために大切なこと

山岳賞獲得に向けて重要なのが、ポイント2倍となる山頂ゴールのステージです。

第12ステージは超旧山岳、第17ステージは超旧山岳、第19ステージは1級山岳が山頂ゴールです。

今日のマイカのように、途中の山岳ポイントでは争いを避け体力を温存し、頂上フィニッシュへと向かう山岳で力を発揮してポイントを稼ぐやり方は堅実と言えるかもしれません。

結果としてドゥムランとルイ・コスタも、ポイントを荒稼ぎして、それぞれ山岳賞ランキング3位と4位に浮上しています。

一方で、ピノは最後の超級山岳の登りで、疲れが溜まっていた影響か失速してしまいました。デヘントも同じくです。

逃げ集団に乗って、死んだフリをしながら力を溜めて、最後の登りで解き放つ走りをすることが、今大会で山岳賞ジャージをキープするために大切なことだと思います。

全くアタックをしなかったキンタナについて

最後の登りで、フルームは何回かアタックを仕掛けましたが、キンタナからアタックを仕掛けることは見ていた限り一度もありませんでした。

誰からがアタックすると、ひたすらフルームの後ろにピタッと張り付くことを繰り返していました。

登りで、後ろにピタッとくっつかれることはイヤなので、精神的にプレッシャーをかける攻撃に徹していたように見えます。

また、アンドラ・アルカリスの登りは超級山岳と言えども平均勾配7.2%なので、決定的な差をつけられる坂ではないと判断したと思います。

次の山頂ゴールとなるステージは第12ステージです。最後の登りは超級山岳”悪魔の山”モン・ヴァントゥです。

長さ15.7km、平均勾配8.8%という、アンドラ・アルカリスより何倍も厳しい登りです。

キンタナが勝負を賭けるなら、この日でしょう。その布石として、ひたすら背後にくっつくという不気味な攻撃をした一日だったと分析します。

明日は休養日、翌々日の第10ステージはゴール前の3級山岳が鍵を握る

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いきなり1級山岳の登りが始まりますが、その後長い下り坂を経て、ほぼ平坦なステージとなっています。

山で遅れたスプリンターたちも十分追いつくことが出来る距離でしょう。

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ポイントとなるのが、ゴール前9km地点から始まる3級山岳の登りです。

長さ1.8kmと短いながらも、勾配6.6%と決して軽くはない登りです。

序盤の1級山岳と、その後集団に追いつくために脚を使った状態で、この登りを遅れることなくこなせるかどうかが鍵を握ります。

そのため、問題なくこなせることが出来ると思われるペーター・サガン(ティンコフ)、マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)、エドゥアルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ)らは有利と思われます。

その中でわたしのステージ優勝予想は、マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)です!

キッテルが気合いで3級山岳をクリアして、集団スプリントを制する展開になると予想してみます!

明日は休養日で、明後日第10ステージは、スカパー・J Sportsで20:55から中継開始予定です。ナビゲーターは白戸太朗さん、解説は土井雪広さん、ゲストは中山友貴さんです!

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