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こないだまで保育園落ちた日本死ねだったのに、今度は保育園つくるなだって

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千葉県市川市で4月に開園予定だった保育園が、地域住民の反対によって開園中止となったニュースが巷を賑わせています。

mainichi.jp

わたしは子供もいないし、市川市の住宅事情も明るくないので、細かいことはわかりません。

しかし、頭に引っかかるのは、ちょっと前まで「保育園落ちた日本死ね」で盛り上がっていませんでしたっけ?

ということです。

anond.hatelabo.jp

2000以上ブクマがついて、国会でも言及されて、お茶の間の話題をかっさらったことは事実でしょう。

市川市の件は「保育園つくるな」という主張。

保育園落ちたの件は「保育園増やせ」という主張。

Why Japanese people!?

ドッチナンダヨ〜!?と、わたしは思うのです。
f:id:saneyuu:20160412194346p:plain

市川市の保育園のニュースと、ネット上の反応

ニュースには、

「子供の声でうるさくなる」などの近隣住民の反対を受け、開園を断念していたことが分かった。同市の待機児童は373人で全国市区町村で9番目に多い(昨年4月時点)。

とあります。

近隣住民が反対する気持ちは分かります。

enter101.hatenablog.com

こちらの記事によると、高級住宅街のどまんなか、それも道の狭い場所に建てようとしていたことが分かります。

確かに場所が悪かったのも事実なようです。

「保育園落ちた〜」の内容を、もう一度ちゃんと読んでみると

主張は以下の二点かと。

  • 保育園増やせ
  • 増やせないなら児童手当を増やせ

「保育園落ちた日本死ね」のエントリーに「そうだ!そうだ!」と言っている人たちの中で、今回の市川市のニュースに触れて「確かに子供うるさいし開園中止も仕方ないよね」って思った人がいるのではないでしょうか。少なくともゼロではないでしょう。

だからこそ、どっちなんだよと思います。

保育園いるの?いらないの?

同じ千葉県内で2年連続待機児童ゼロを達成している千葉市の場合

Newspicksでは、千葉市現職市長である熊谷俊人氏の考えに直に触れることが出来ます。

https://newspicks.com/news/1429314?ref=user_186887newspicks.com

こちらの記事ではこうコメントしています。

千葉市も待機児童対策に取り組んでおり、一昨年・昨年の4月時点で待機児童ゼロを2年連続で達成しています(2年連続は首都圏政令市唯一、入所待ち児童数も政令市最小レベル)。

ただ、東京23区の待機児童対策は困難と言わざるを得ません。予算があっても保育園を整備する土地・物件が残っていません(千葉市でも子育て世帯集中地域は同様の状況)。また、保育士の確保も困難です。東京23区に子育て世帯が集中し過ぎなのです。
園庭も十分に確保できない環境に子供が集中する一方で、地方、いや首都圏でも郊外部は若者減少に苦しんでいるというのはなんとも歪な状況ではあります。
(中略)
政府は九州や東北などに本社を移す等に補助を出して雇用を地方に作ることを考えており、方向性は間違っていませんが、その前によりハードルが低い首都圏郊外部への雇用創出も検討するべきです。
(熊谷俊人氏のPickより)

千葉市は、現行の規制の中で取れる最大限の政策を講じて、待機児童ゼロを実現しています。

一方で都心部では、子育ての需要に対して、土地が少ないため保育園を供給出来ない問題を指摘しています。

抜本的な解決策として、「首都圏郊外部への雇用創出を検討するべき」と提案しています。

続いてこちらのコメントを紹介します。

https://newspicks.com/news/1438435?ref=user_186887newspicks.com

(中略)
問題は東京23区に子育て世帯が集中し過ぎており、お金はあっても保育所となる物件・土地が無い、保育士が居ないなどのボトルネックです。自らの通勤だけでなく、子どものことも考え、住む場所を考えることも必要です。
(熊谷俊人氏のPickより)

現状では、子育てのしやすさを加味して住む場所を選ぶことが最善の選択であると言っています。

この発言には経緯がありまして、

newspicks.com

なんだかブログに影響を受けて政府が待機児童対策を取るような風の見出しですが、谷垣さん・山口代表のコメントを聞いていると、「今までもやってきたし、これからもやっていく」的な発言ですよね。
(熊谷俊人氏のPickより)

とのコメントを、先に発しております。

ここからは私見なのですが、熊谷氏はしばらく国が抜本的な解決には動かなそうと見ていて、「子育てのしやすい地域を選んで住むことが大事」と主張されているように見えます。

国が動かないとしても、千葉市は現行の規制の中で最大限の取り組みを行って待機児童ゼロ実現しているから、地方自治体はもっと本腰入れて待機児童ゼロを目指すべき。

ということでしょう。

まとめ

保育園いるの?いらないの?と聞かれたら、「そりゃいるけど、自分の生活に支障はきたしたくない」というわがままな主張に帰結すると思います。

いいんです。範馬勇次郎も「強さとはわがままを通す力」と言っていますし。

そもそも欲しいけど困りたくないが、人間の本質的な欲求でしょう。

熊谷氏のコメントを見ていると、住みやすさと育てやすさの両立は難しいと聞こえるので、通勤時間を取るか・子育てのしやすさを取るかを考える必要があるのかなと思いました。

千葉市で働いて、千葉市に住むってのがベストだよ!という風にも聞こえますけどね!

こんなことを考えていると、どこかからか「まだ消耗してるの?」という声が聞こえて来そうです。

わたしはそもそも故郷である東京が好きなので、地方に行くつもりがあまりないです。

もし結婚して子供産むってなった場合に、首都圏で住む場所をちゃんと考えることがベターってことですね。

世知辛い世の中かもしれませんが、わたしは都会が好きです。

ともに素敵な首都圏ライフを送りましょう!