あきさねゆうの荻窪サイクルヒット

アラサー男子がブロンプトン・ロードバイク・プロ野球・メジャーリーグ・ラーメンネタ中心にお送りします。

オリカ・バイクエクスチェンジ出場選手一覧&レビュー【ツール・ド・フランス2016】

広告

※選手の脚質や役割、実績、レビューを記載しています。

(2016.6.30追記)

チーム名がオリカ・グリーンエッジから『オリカ・バイクエクスチェンジ』に変更になりました。

f:id:saneyuu:20160630181825p:plain
Orica-BikeExchange unveil new kit | Cyclingnews

新チーム名、新ジャージでツールの舞台を走ります!


ミハエル・アルバジーニ、サイモン・ゲランス、マイケル・マシューズ、ルーベン・プラサらを筆頭とする名立たるアタッカーたちを揃えてきたオリカ・グリーエッジ。

チームの目的はただ一つ、ステージ優勝あるのみです。

数多くのステージ優勝、ワンデーレースでの勝利をかっさらってきた屈指のアタッカー集団となっています。

※ブエルタ・ア・エスパーニャ2016の出場選手情報については

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 出場選手一覧&チームレビュー

をご覧ください。

(2016.7.6更新)

201、サイモン・ゲランス

f:id:saneyuu:20160629170636p:plain
Website not available

国籍:オーストラリア
年齢:36歳
脚質:パンチャー
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★★☆☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★★★☆

2012年『ミラノ〜サンレモ』1位、2014年『リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ』1位とクラシックレースを制する一方で、2012・2014・2016年『ツアー・ダウンアンダー』総合優勝と、スプリンター向けのコースの多いステージレースで総合優勝する力も持っています。

ツールでのステージ優勝経験もあり、2013年にはマイヨ・ジョーヌを2日間キープしています。

アルバジーニとともに、ステージ優勝を狙って来る実質的なエースであると言えましょう。

202、ミハエル・アルバジーニ

f:id:saneyuu:20160629170242p:plain
http://www.greenedgecycling.com/news/michael-albasini-wins-at-paris-nice

国籍:スイス
年齢:35歳
脚質:パンチャー、ルーラー
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★★☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★★★☆

数えきれないほどの実績を積み上げている、スイス人の名ライダーです。

今シーズンは、『ツール・ド・ロマンディ』第5ステージ優勝&ポイント賞獲得、『リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ』2位、『フレーシュ・ワロンヌ』7位という成績です。

ツールでは、2007年の総合57位が最高順位であり、総合を狙える選手ではありません。

今大会でも、ステージ優勝に狙いを絞って、走ると思います。

203、ルーク・ダーブリッジ

f:id:saneyuu:20160629170428p:plain
PCM.daily - Discussion Forum: Qantas Cycling Team - A Down Under Hope - Big Announcement

国籍:オーストラリア
年齢:25歳
脚質:TTスペシャリスト
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★★★☆
 登坂力 ★★☆☆☆
 スプリント ★★☆☆☆

2011年U-23世界TT選手権優勝、2012・2013年国内TTチャンピオンという実績を持つ、TTスペシャリストです。

オリカと言えば、2014・2015年とジロのチームTTを2年連続勝利しているTTスペシャリスト集団のチームです。

ダーブリッジ自身もTT力を活かして、2015年ジロ最終ステージでは、圧倒的にスプリンター有利な地形にも関わらず、終盤で逃げを決め、惜しくも2位でしたが、逃げ切りを果たしました。

チャンスがあれば、ステージ優勝を狙ってアタックを仕掛けてくるかもしれません。

204、マシュー・ヘイマン

f:id:saneyuu:20160629170927p:plain
Mat Hayman surprises at Paris-Roubaix to win from daylong breakaway - CyclingTips

国籍:オーストラリア
年齢:38歳
脚質:クラシックスペシャリスト
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★☆☆☆
 スプリント ★★★☆☆

大ベテランはチームの精神的支柱として、献身的なアシストをしてきました。

そんなヘイマンにとって、生涯忘れられない出来事となるであろう、2016年『パリ〜ルーベ』で劇的な勝利を飾りました。

今大会では、ルーラーとして、献身的なアシストに徹することと思います。

205、ダリル・インピー

f:id:saneyuu:20160629171201p:plain
Impey makes history after taking yellow jersey from teammate Gerrans - CNN

国籍:南アフリカ
年齢:31歳
脚質:スプリンター
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★★☆☆
 登坂力 ★★☆☆☆
 スプリント ★★★★☆

2013年ツールでは、アフリカ出身選手として初めてマイヨ・ジョーヌに袖を通しました。

また国内TT選手権を5度制覇し、現在4連覇中です。スプリンターながらにTT力・独走力もある程度持ちあわせています。

スプリンターとしては、ビッグレースでの勝利経験はありませんが、平地ステージであれば何でも出来る点がチームから重宝されています。

今大会では、平坦ステージでスプリント勝利を狙う際は、マイケル・マシューズのリードアウト役を務めることになると思います。

206、クリストファー・ユールイェンセン

f:id:saneyuu:20160629171540p:plain
Cycling Shoes, Bike Saddles & Accessories for Road Bike & MTB | fi'zi:k

国籍:デンマーク
年齢:26歳
脚質:TTスペシャリスト
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★★★☆
 登坂力 ★★☆☆☆
 スプリント ★★☆☆☆

2015年国内TTチャンピオンに輝きました。

同じく2015年には『ロンド・ファン・デンマーク(UCIカテゴリーHC)』総合優勝を果たしています。

脚質はTTスペシャリストやルーラー寄りで、平坦ステージでの脚力には期待が持てそうです。

また、2014年にはティンコフ・サクソの一員として、ジャパンカップのために来日しています。結果は10位でした。

207、マイケル・マシューズ

f:id:saneyuu:20160629171826p:plain
http://velonews.competitor.com/2015/12/news/bling-to-rethink-tour-ambitions-in-2016_391765

国籍:オーストラリア
年齢:25歳
脚質:スプリンター、パンチャー、TTスペシャリスト
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★★★☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★★★☆

ジロでは通算4勝、ブエルタでは通算3勝で、ともにリーダージャージの着用経験があります。

純粋なスプリント力ではピュアスプリンターたちに太刀打ち出来ませんが、マシューズは独走力と山を登る力にも長けているため、今大会ではステージ優勝のチャンスが多そうです。

第4ステージ、第10ステージはマシューズ向きのレイアウトのように思えます。

208、ルーベン・プラサ

f:id:saneyuu:20160629172134p:plain
http://www.greenedgecycling.com/team/ruben-plaza

国籍:スペイン
年齢:36歳
脚質:オールラウンダー
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★★★☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★☆☆☆

ツール通算1勝、ブエルタ通算2勝とグランツールで存在感を示している選手です。

ある程度の登坂力に加え、独走力もあるため、山岳ステージでの逃げを得意としています。

2015年ブエルタ第20ステージでは、ロングエスケープの末、単独逃げ切り勝利を収めました。

今大会でも逃げ切り勝利を狙ってくると思います。

209、アダム・イェーツ

f:id:saneyuu:20160629172350p:plain
TF1 INFO - L’info pour tous et pour chacun

国籍:イギリス
年齢:23歳
脚質:クライマー
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★★☆☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★☆☆☆

ツール前哨戦である『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』では総合7位でした。

オリカの基本方針はステージ優勝狙いですが、ドーフィネと同様に、アダム・イェーツは総合狙いの走りをすることになると思います。

他に本格的なクライマーの脚質を持った選手はいないため、単独で上位を狙うしかありませんが。

まだ23歳と若く、将来的にグランツールを狙える選手となれるか期待がかかるところです。

あわよくば、マイヨ・ブランを狙ってくると思います。

オリカ自慢のアタッカー陣が躍動し、ステージ優勝を狙う

オリカはステージ優勝を重ねることが目的です。

単純なスプリント勝負では分が悪く、単純な登り勝負では本格的なクライマーたちに敵いません。

そこで、レース序盤からの逃げ、レース中終盤でのアタックなど、レース中に動いて勝機を見出すことになるでしょう。

駆け引きや、瞬発力に定評のあるメンバーが揃っています。

レースをかき回す存在は、総合上位を狙うチームにとっては好ましい動きではないため、レースをコントロールする総合上位チームのアシストと、そうはさせじとアタックに出るオリカのアタッカー陣とのバトルが見ものです。

・関連記事

www.akisane.com

他のチームの選手一覧も書いています。

www.akisane.com