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あきさねゆうの荻窪サイクルヒット

アラサー男子がブロンプトン・ロードバイク・プロ野球・メジャーリーグ・ラーメンネタ中心にお送りします。

【第16ステージ速報】サガン僅差のスプリント勝負を制し3勝目!【ツール・ド・フランス2016】

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石畳の登りも登場する、クラシック風なスプリントステージを、ペーター・サガン(ティンコフ)が制し、大会3勝目をあげました。

第16ステージ モワラン・アン・モンターニュ~ベルン(スイス) 209km

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今日の逃げは2名+4名

先行する逃げメンバーは、まさかの

トニ・マルティン(エティックス・クイックステップ)
ジュリアン・アラフィリップ(エティックス・クイックステップ)

の2名です。

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TTスペシャリストのマルティンが先頭固定で、さながら100数十キロの個人TTの様相を呈しています。

前日が、あまりにも悔しすぎる結果となったアラフィリップは怒りのエスケープを敢行してきました。

また、この2名を追いかける追走メンバーが

ティモ・ルーセン(ロットNLユンボ)
ローソン・クラドック(キャノンデール・ドラパック)
ニコラ・エデ(コフィディス)
ヴェーガル・ブレーン(フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト)

の4名です。

マルティン、アラフィリップの逃げは、追走4名に追い上げられるどころか、逆にタイム差を広げる走りを見せ、追走集団は残り100km以上を残してプロトンに吸収されました。

今日のゲストは弱虫ペダル作者の渡辺航さん

マンガを書く上で、サイクルロードレースをどんな風に見ているのか興味深かったので、一部を紹介します。

  • 逃げ、追走、集団という展開は、説明が難しいので基本的に取り入れていない

テンポを重視するため、難しい概念は取り入れないとのこと。そのため、自転車レース玄人が見ると「ん?」となることも多いですが、一般ウケするためには、極力分かりやすくすることが大事なんだなと思いました。

わたしも、このことは意識して記事を書いていかねば!

  • 実在の選手からアイデア、ヒントは得ることはあるが、キャラのモデルにはしていない

例えば、新開さんの『バキューン』ポーズは、コンタドールのポーズから着想を得たそうです。ただし、両者のポーズの意味合いは異なっています。コンタドールはゴールする時に行うポーズですが、新開さんはスプリントやゴールを仕留める宣言をする時に行うポーズです。

  • ゴール前の牽制は、マンガで表現するのが難しいので、基本的に全力にしている

このへんは、『茄子 アンダルシアの夏』もそうですよね。逃げのスタミナ消耗とか考えると複雑なんで、とにかく全力勝負です!

  • ボトルも基本的に書いていないが、都合よく唐突に手に持っていることもある

キャラのヘルメットの描写や、サングラスをかけていない(金城さんを除く)ことも同じことでしょう。

補給も、サコッシュを受け取ったら、すでにボトルをゲットしているという描写にしているそうで、とにかく分かりづらい描写は極力避けているようです。

  • キャラを描く時、足はどっちかが下(下死点)に来るように書いている

その方がスピード感が出るとのことです。両足を平行にすると休んでる感じがするからだそうで。

今度、マンガを読む時に意識してみてください。とも言ってました。

  • フルームのランニングや、コンタドールの落車など印象的なシーンが多いが、ネタを書き留めていたりするのか?

紙に書くようなことはしていないし、模写もしていないとのこと。実際に見て目に焼き付けて、書くことが多いそうです。

例えば、Jプロツアーを観戦していた時に、周回を重ねるごとに体幹が大きくなる選手たちを見て、青八木を大きくしてみようとしたそうです。

狩野さんへの質問で興味深かったこと

オランダの選手の強さの理由が気になっていたので、

『平地の多いオランダでは、どのようにして登りに強い選手を育成しているのか?』という質問への回答が印象的でした。

狩野さん自身、オランダのチームに所属していたことがあります。当時のチームでも、

「1時間〜2時間でMAXのスピードを出せるような練習をしている」とのことです。ジュニアだけでなく大人も同様だそうです。

自転車のレースは5〜6時間くらい走ることが多いのですが、5〜6時間走れるようにするより、最初のアタック合戦でスピードが上がる集団についていく脚力を身につけないと話にならないため、1〜2時間を全力で走れるようにすることが大事なんだとか。

そのために、TT的な練習、スピード練習を多くこなしているそうです。

そうして、レベルが上がって来た選手は、登りが多いスペインやイタリアに移住して山岳トレーニングをして鍛えていくそうです。

山岳に強い弱いの以前に、序盤のスピードについていける脚力を徹底的に身につけさせる方針のようです。

中間スプリントは、サガンが先着

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逃げている2人を除くと、

3位、ペーター・サガン(ティンコフ)
4位、マーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)
5位、ブライアン・コカール(ディレクトエネルジー)

という結果でした。

ほとんどスプリントして争う様子もなく、『サガンさんどうぞ前へ』みたいな雰囲気さえ感じます。

レース終盤に向け、集団はペースアップ

マルティンがかなりの時間先頭で牽いてきたにもかかわらず、140km付近では時速50キロを越えるスピードで走行しているスタミナが凄まじいです。

結果的に、最初に千切れてしまったのはマルティンではなく、アラフィリップでした。

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残り26km地点でプロトンに吸収。マルティンはやや粘ってプロトンに吸収され、この日の逃げは終わりました。

残り20km地点でルイ・コスタがアタック

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単独での逃げが決まりました。

メイン集団から10秒以上のリードを築いて走り、かなり粘って残り4km地点で吸収されました。

吸収されるまでのラスト10kmの平均スピードは時速49.4kmだったそうで、かなりキレ味鋭いアタックでした。

ゴール前に石畳の登りで集団がバラける

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見た目にも急とわかる、難易度の高い坂だったようです。

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ヘアピンカーブもあって、ピュアスプリンターには厳しい坂でした。(わたしは、パワーで登れちゃうんじゃないかと期待していたので残念)

生き残ったパンチャー系のスプリンターたちによるスプリント勝負となりました。

ラストツールで地元を走るファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)の姿に加えて、サガン、アレキサンダー・クリストフ(カチューシャ)、ジョン・デゲンコルブ(ジャイアント・アルペシン)、マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)、ソンドレ・ホルストエンゲル(IAMサイクリング)、エドゥアルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ)などが残っています。

サイモン・ゲシュケ(ジャイアント・アルペシン)が先頭、すぐ後ろがサガンという位置取りで、ラスト1kmの平坦区間に入って来ました。

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ゲシュケが牽き終わると、サガンが先頭に出てしまうので、どうするのかなと思って見ていると、ジュリアン・ヴェルモト(エティックス・クイックステップ)がマクシミリアーノ・リケーゼ(エティックス・クイックステップ)のリードアウト役として、左から上がって来た背後にスッと入りました。

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見事すぎる乗り換えでした!

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残り200mを切って、最初に仕掛けたのは、なんとアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)!

さすがにトップスプリンターたちの加速にはついていけませんでしたが、ここから横一閃のスプリントが始まり、クリストフとサガンがほぼ同時にゴール!

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クリストフが勝ったように見えましたが、ドンピシャのタイミングでバイクを投げ出したサガンが、またもや数cm差で勝利しました!

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抜群の勝負勘を持ったサガンが、今大会3勝目をあげました。

このデータを見ると、最後のトップスピード・加速力はサガン、クリストフ、ホルストエンゲルはほぼ同じだったようです。

ヴェルモトの背後に位置取りして、2番手からスプリント開始したサガンのポジショニングが勝利に導いたとも言えましょう。

サガンの地元・スロバキアからの大応援団

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サガンへの声援の量が凄まじかったです。

スロバキアとスイス・ベルンとの距離は、フランスほど遠くないとはいえ、決して近くはありません。

にもかかわらず、これだけのスロバキアの声援を受けているサガンのスターぶりが凄かったです。

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アラフィリップとマルティンは、2人一緒に敢闘賞を獲得しました。

ステージ優勝には届かなくても、第14ステージでのメカトラに一矢報いる走りを見せることが出来たんじゃないかと思います。

アラフィリップの表情(写真右)が、物語っています。

あきさね的チェックポイント

登れるスプリンターと登れないスプリンターの違い

今回のステージでは、カヴェンディッシュやコカールと言ったピュアスプリンターたちが生き残ってスプリント勝負になる展開を予想していました。

理由は、第4ステージのゴールも6〜7%の勾配のある登りスプリントでした。

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↑第4ステージのゴール前

ここは、ピュアスプリンターのマルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)が勝ちました。

短い距離なら、6〜7%くらいの勾配があっても、パワーで押し切っちゃうんだなということが分かりまして、今ステージも第4ステージほど短くはないですが、長くもないので押し切っちゃうのでは?と予想したのです。時速40〜50キロくらいで登ることになると思うので、アシストを風よけに使うことも可能ですし。

しかし、本日のステージでは、↓のヘアピンカーブがありました。

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ここで、集団のスピードがガクッと落ちてしまい、登りの途中で落ちたスピードを引き上げることはピュアスプリンターたちには厳しかったようです。(このあたりで、コカールが脱落していました。)

ある程度の登りをパワーで押し切るためには、

  • 短い距離であること(出来れば500m以内)
  • 直線であること(緩やかなカーブくらいならOK)

が条件なんだなと思いました。

今後の展開予想に活かします。

明日は休養日、明後日の第17ステージは超級山岳への頂上フィニッシュ

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休養日明けに、いきなり頂上山岳へのフィニッシュとなる、激しいステージが待っています。

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終盤に1級山岳フォルクラ峠、超級山岳フィノー・エモッソンが立て続けに現れる、かなりヘビーなステージになりそうです。

総合争いは対クリス・フルーム(チームスカイ)だけではありません。表彰台を巡る争いも激化してくることでしょう。

ステージ優勝予想は、わたしのイチオシライダーであるラファル・マイカ(ティンコフ)です!

山岳賞ジャージのキープ、そして盤石のものとするために、必ず逃げに乗ってくると思います。

今大会の逃げメンバーの中でも、トップレベルに登れている選手なので、超級山岳へのフィニッシュを勝ち取って欲しいなと思います。

明後日第17ステージは、スカパー・J Sportsで20:55から中継開始予定です。ナビゲーターは白戸太朗さん、解説は栗村修さん、ゲストはTeamUKYO主宰の片山右京さんです。

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