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絶対に後悔しないモバイルWi-Fiルータの選び方

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お店の店員さんに、
モバイルWi-Fiルータと一緒に買うとお得ですよ、
と言われて買ったことありませんか?


ある程度、知識がある人でも、
ショップ店員の言葉に乗せられて、
全然繋がらない、思ったよりスピードが出ない等々、
後からいろいろ後悔することあると思います。
(これは自分のこと)


そこで、
絶対に後悔しないモバイルWi-Fiルータの選び方を
お伝えしようと思います。


そもそもWi-Fiって何?ルータって何?

Wi-Fiは、無線LANの規格のひとつ。
(Wikipediaより)

とあるように、
無線LANという仕組みの中で、
Wi-Fiという規格をつかったものがあるということです。


日常生活においては、
Wi-Fi=無線LANと思って差し支えないです。

ルーターまたはルータ(英: router)は、コンピュータネットワークにおいて、データを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器である。
(Wikipediaより)


パソコンやスマホをインターネットに繋ぐ際に必要なものと
思ってもらえれば大丈夫です。


つまり、
モバイルWi-Fiルータとは、

『携帯可能な、Wi-Fi(無線LAN)でインターネットに繋ぐもの』

のことです。


『Wi-Fi(無線LAN)』で繋ぐというところに、
重大なポイントがあります。


無線LANも、いつも使っている携帯電話も、
電波を使ってデータの送受信を行います。


電波にはいろんな種類があります。


電波を表す単位の一つに『Hz(周波数)』があります。


この『Hz』が大きくなると、電波そのものの長さ、
波長が長くなります。


例えば、
2GHz(=2000MHz)の電波と、
800MHzの電波があります。


これらの電波を自動車に例えると、
2GHzの電波は大型トラック(車長が長い)
800MHzの電波はセダンタイプの乗用車(車長が短い)
となります。


大型トラックは一度にいろんな荷物を運ぶことが出来ますが、
細い路地を通ったり、細かく曲がったりと、小回りが苦手です。


セダンタイプの乗用車は、荷物をたくさん運ぶことは出来ませんが、
細い路地を通ったり、細かく曲がったり、小回りが得意です。


このような特徴が、電波にもそのまま現れます。


波長の長い電波は、通信スピードは多いですが、
壁を通過しにくいため、建物の中や地下など、
障害物が多いところでは、繋がりにくくなる特徴があります。


波長の短い電波は、通信スピードはそこそこですが、
壁を通過しやすいため、
建物の中や地下でも繋がりやすいという特徴があります。


モバイルWi-Fiルータを選ぶ際には、

・対応している電波の周波数(Hz)
・何をするために使いたいか(どれくらいの通信スピード、通信量が必要か)
・どこで使いたいか(部屋の中が多いか、地下が多いか、外が多いか)

という点を、
しっかりチェックする必要があるのです。


これらを見極めることで、
実際に買ってみたら、思ったよりスピードが出ていない、
部屋の中で全然繋がらないという事態を避けることが出来ます。


機種別に対応している周波数(Hz)


大手携帯3社の出しているルータを比較します。


・ドコモ系ルータ

Wi-Fi STATION HW-02G
https://www.nttdocomo.co.jp/product/data/hw02g/index.html

対応周波数:
Xi(クロッシィ)→800MHz・1.5GHz・1.7GHz・2.0GHz


・ソフトバンク系ルータ(Y!mobile)

Pocket WiFi 502HW
http://www.ymobile.jp/lineup/502hw/spec/index.html

対応周波数:
4G→900MHz・1.7GHz・2.1GHz・2.5GHz


・au系ルータ(WiMAX)

Speed Wi-Fi NEXT WX02

対応周波数:
WiMAX2+→2.6GHz



周波数を見ると、
各社とも全然特徴が違うことが分かります。



ドコモは、
800MHz~2.0GHzと低い範囲を網羅していますので、
室内でも地下でも繋がらないってことはほとんどないと思われます。


Xi(クロッシィ)という通信方式を採用しているので、
繋がりやすさは、ドコモのスマホを使っている人と
ほとんど同様と考えてOKです。



ソフトバンク(Y!mobile)は、
900MHz~2.5GHzと広範囲をカバーしています。


通信方式は『LTE』と『AXGP』という規格を使っていて、
『AXGP』は『Softbank 4G』と呼ばれるもので、
かなり高速な通信が可能です。


高速通信可能な周波数に加えて、
通常のLTEにプラチナバンドと呼ばれる800MHz帯も使えるので、
非常に繋がりやすくなっています。


繋がりやすさはiPhone6以降のiPhoneを使っている人と、
ほとんど同様と考えてOKです。



au(WiMAX)は、
2.6GHzのみとなっています。


『WiMAX2+』という通信方式をとっていて、
こちらも高速通信が可能となっています。


しかし、2.6GHzのみなので、
室内・地下等障害物が多いところでは、
どうしても繋がりが弱くなってしまいます。


ドコモとソフトバンクは、
繋がり弱い部分をカバーするために
低周波数帯も使えるようにしていますが、
au(WiMAX)にはそれがありません。


よって、
繋がりにくいと体感する場所が多く出てきます。


WiMAXのアンテナと、使いたい場所の間に建物や壁があると、
一気に繋がりにくくなります。


WiMAXの電波は波長が長いので、
壁を通過しにくいので、
場所によっては繋がりにくいことが考えられます。


逆に壁を通過しにくいため、
壁が多いところ、つまりビルが多いところの
屋外では繋がりやすく、
またスピードも出やすくなっています。


そのため、使うなら屋外か、
見通しのいい窓際がいいと思います。



まとめると、

室内や地下(障害物多いところ)での利用が多い場合は、
ドコモかソフトバンク(Y!mobile)がいいです。

屋外や見通しのいい窓際での利用が多い場合は、
au(WiMAX)がいいです。


使用用途はなにか?


・家でインターネット回線を引く代わりに使いたい
・出先でメールを送りたい
・通勤中や帰り道で動画を見たい


などなど、いろいろあるかと思います。


ここで、
ポイントとなってくるのは、
『動画』をどれくらい見るのか?
ということです。


例えば、
Youtubeの動画ですと
1分あたり3~5MBの動画が多そうです。


仮に1分あたり4MBとすると、
1日に1時間Youtubeを見ると、
1か月(30日)で7200MB=約7GB行きます。


たいていのモバイルWi-Fiルータは、
月間通信量が7GBを超えると通信制限が入ります。


では、各社の通信制限はどのようになっているか比較します。



・ドコモ系ルータ

Xi(クロッシィ)データプラン→7GBを超えると送受信時最大128kbpsに制限
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/data_xi/notice/



・ソフトバンク系ルータ(Y!mobile)

4G→前日までの3日間のご利用通信量が、約3GB以上の場合に通信制限
※ただし、月間7GBを超えると、2.5GHz帯の4Gのみ制限なしで、900MHz~2.1GHzの回線は制限かかる
http://www.ymobile.jp/service/info/tsushin.html
http://www.ymobile.jp/plan/data/pocketwifi_l/index.html



・au系ルータ(WiMAX)


WiMAX2+→前日までの3日間のご利用通信量が、約3GB以上の場合に通信制限(月間制限はなし)
http://www.uqwimax.jp/signup/charge/plan20/



ドコモは7GB制限があり、
ソフトバンク(Y!mobile)とau(WiMAX)は制限なしとなっています。


よって、
月に7GB以上使うのであれば、
ソフトバンク(Y!mobile)とau(WiMAX)がいいということになります。


まとめ


次の4つのパターンによって、
使うべきルータが分かります。


1、室内・地下での利用が多く、動画もよく見る(7GB以上利用する)

→ソフトバンク(Y!mobile)がオススメ


2、室内・地下での利用が多く、動画はあまり見ない(7GB以上利用しない)

→ドコモがオススメ


3、屋外・窓際での利用が多く、動画もよく見る(7GB以上利用する)

→au(WiMAX)がオススメ


4、屋外・窓際での利用が多く、動画はあまり見ない(7GB以上利用しない)

→au(WiMAX)の7GB制限のあるプランがオススメ



最も無難な選択肢は、
ほとんどどこでも繋がり、
データ制限もないソフトバンク(Y!mobile)だと思います。


これからモバイルWi-Fiルータの購入や買い替えを検討している方は、
対応周波数によって、繋がりやすさが大きく変わる点に留意して、
選んでみてはいかがでしょうか。


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