思い出の音楽についての記事をいくつか書きましたが、本当の意味での思い出の音楽はFFシリーズのBGMです。
わたしがファイナルファンタジーと初めて出会ったのが、このFF4です。
オープニング曲となっている「赤い翼」という曲のカッコよさにやられました。
そんなファイナルファンタジーIVの魅力をたっぷりと語りたいと思います!
何が魅力的であるか
一番の魅力は音楽だと思います。
特に通常戦闘シーンの音楽が、非常にカッコいいので、本来なら面倒なだけのザコ戦がそんなに苦痛ではありません。
↑通常戦闘シーンのBGMです。短いフレーズながら、疾走感がたまらない一曲です。
ボス戦の音楽も非常に良くて、四天王やゴルベーザとの戦いも、ラスボス戦のBGMも最高です。
というように、戦闘シーンの音楽の出来がシリーズ最高と言っても過言ではないくらい良いです。
Best VGM 80 - Final Fantasy IV - Boss Battle Theme
↑通常ボス戦BGMです。通常戦闘曲のアレンジですが、より強い敵と戦う雰囲気を見事に出しています。
もし音楽がいまいちで、ザコとの戦闘が苦痛なRPGは、その時点でやる気を失って中古ショップに売られていたことでしょう。
わたしもそういったゲームをやったことは何度かあります。
FF4だけでなく、FFシリーズはある意味を音楽を聴くために戦うというモチベーションになりうる作品です。
もちろん音楽だけでなく、ストーリーもキャラクターも魅力的です。
そこで、印象的なシーンに合わせて、ストーリーと音楽について語っていきます!
印象的なシーン
オープニングからフィールドに出るまで
先ほども述べましたように、いきなり「赤い翼」の曲からオープニングが始まります。
ローザとの意味深なやり取りのあと、カインと一緒に旅立ちます。
城を出るところで、おなじみにFFのテーマ曲が流れて、非常にテンションが高まります。
そして、フィールドに出ると、静かな出だしから徐々に盛り上がり、かと言ってもハイテンションでもなく考えさせられるような曲調であるフィールド曲「メインテーマ」が流れます。
FF4はゲーム起動からフィールドに出るまでの10分ほどの時間で、音楽で世界観を語ってくる作品です。
ここで幼いわたしでもガッツリ引き込まれたのです。
↑実質的にローザのテーマ曲みたいな、この後も頻繁に出てくるFF4を代表する曲です。
↑FF4のオープニング曲です。FFシリーズの中でも、4のオープニング曲は王道な感じがして、わたしは一番好きです。
【FF4】 Main Theme of Final Fantasy IV ファイナルファンタジー4・メインテーマ
↑FF4のフィールドBGMです。4の世界観が見事に伝わる名曲です。
試練の山でのパラディンイベント
主人公セシルが暗黒騎士からパラディンになるイベントです。
暗黒騎士戦では、「剣を収め耐えるのだ!」と言われますが、当時の自分には意味が分からなく普通にハイポーション使いながら普通に撃破してしまうのはFF4あるあるだと思います。
なので、暗黒騎士戦はなかなか倒せないボスという強敵の印象がありました笑
(本当は相手の攻撃をじっと4回ほど待てばイベントに進みます。)
なお、この暗黒騎士戦のBGMも「赤い翼」です。
晴れてパラディンとなったセシルですが、レベル1からスタートするため帰り道で戦闘不能になるのもFF4あるあるの一つです。
↑試練の山のBGM。幾度となく耳にするBGMですね。
パロムポロムの石化
バロン城で四天王の一人カイナッツォを撃破した後に起きるイベントです。
カイナッツォはすげえ強そうな雰囲気出しながら、実際はテラのサンダガ3発当てれば終了というザコ敵でした。
そのあとに、カイナッツォの罠により、部屋に閉じ込められ壁が押し迫り潰されそうになり、パロムポロムという5歳の双子がブレイクという石化する魔法を自分たちにかけて、壁の進出を食い止めるというシーンです。
パロム「あんちゃん ありがとよ!
ポロム「おにいさまが できたみたいで
とっても うれしかったですわ!
テラ「おまえたち なにを!
パロム「あんたらを ここで
ころさせやしない!
ポロム「テラさま!
セシルさんを おねがいしますわ!
パロム「いくぞ ポロム!
ポロム「うんッ!
『やめろー!
パロム ポロム「ブレイク!
FF屈指の名シーンでして、涙なしでは語れません。
石化を解除する魔法やアイテムが普通に入手できるため、言ってもすぐ解除して元に戻れるんじゃないの?と思いきや、「ふたりのいしでせきかしているのでこうかがない」というメッセージが表示され、そこで本当に二人がいなくなってしまうんだとリアルに思ったことを覚えています。
また、そのイベントからしばらくは格闘家のカンフー男(ヤン)・ちょっと前まで記憶喪失していた賢者のおじいさん(テラ)・飛空艇技師のおっさん(シド)という、オヤジパーティと共にしばらくストーリーが進みます。
↑パロム・ポロムの名シーンです。今見てもジーンと来ます。
ダークエルフのいる洞窟
磁力の洞窟とも呼ばれているダンジョンです。
磁力が強いため、金属製の装備を身につけていると麻痺して動けなくなるという仕組みです。
(※磁力が強い洞窟だったら、装備を身につけるつけないに関わらず、持ち運んでいたら結局磁力の影響で動けなくね?という突っ込みはご法度だ!)
普通にゲームを進めているとミスリルアーマーとか高級な金属製の武器防具を買うために、手持ちの装備を売り払ってギリギリ揃えたりしています。
金属製の武器防具が使えないダンジョンが待っているなんて当然知る由もないので、いざここに来て半ばお手上げ状態となるわけです。
攻撃面に関しては、ヤンの爪・シドの木槌がメインウェポンとして使えるのですが、防御面が紙装甲な上、回復魔法が精神の低いセシルと根本的に弱いテラという心もとなさがあり、気が乗らないダンジョンでした。
そして、奥深くダークエルフのいるところに到達して、いざダークエルフ戦!
ダークエルフは通常の状態では最強でして、速攻でフルボッコにさせられます。
「もうダメだ。。。」みたいな状況で、「ひそひそう」という今で言う無線のような謎のアイテムを使い、離れた町で療養しているギルバートがダークエルフの嫌がる音色を奏でて、その音色が「ひそひそう」を通して音となり、ダークエルフを弱体化させるというイベントが発生するのです。
しかし、「ひそひそう」を入手していなくても磁力の洞窟に入れる上に、ギルバートがまさかその町にいるとは全く予想できない状況なので、わたしは「ひそひそう」を入手せずにダークエルフに戦いを挑みました。
当然のごとく速攻で全滅させられて、普通にゲームオーバーになりました。
一体これどうすればいいの??と完全に詰んだと思いゲームを投げ出した記憶があります。
なので、ダークエルフと聞くと若干のトラウマが残っている、そんな思い出の洞窟なのです。
こういうノーヒントなあたりが、昔のRPGのシビアなところですね。
[HD]Final Fantasy Ⅳ - ダークエルフ・ダークドラゴン戦/Dark Elf #16
↑ダークエルフに全く歯が立たないところからのギルバートのリュートで弱体化したダークエルフを倒したと思いきや、ダークドラゴンに変化して、おなじみのボス戦BGMに切り替わるというアツい流れです。
風のバルバリシア戦
四天王の一人であるバルバリシア戦です。
ちなみに、わたしの小学校時代の友人で「はるかわさん」という方がいましたが、あだ名が「バルバリシア」でした。
むしろそっちのイメージの方が強くて、竜巻状態をカインのジャンプで解除するギミックとかは、中学生くらいの時に再度プレイした時の記憶です。
調べると、バルバリシア戦の直前にはテラがゴルベーザに捨て身のメテオをかますという名シーンがあるはずなのですが、やはりバルバリシアのインパクトの方が強いです。
「バルバリシア」という何とも強そうな語感が記憶に残っているんだなと思いました。
【FF4】 Battle With the Four Fiends ゴルベーザ四天王とのバトル
↑ゴルベーザ・四天王戦のBGMです。特にバルバリシアは四天王の中でも曲の壮大さに見合った強さを誇ります。
地底世界へ飛空艇で突入、そしてシドが離脱
地底世界に飛空艇で突入する際に、地上と地底を結ぶ穴を埋めるために、シド自ら爆弾を抱いて飛空艇から身を投げ出し自ら爆破して穴をふさぐ。
という、もう少し他に最善となる方法あるんじゃね?というような無茶な行動をして、パーティから離脱します。
誰もが100%死んだと思ったにもかかわらず、ストーリー後半になるとシドが生きていることがわかります。
さすがに幼いわたしでも、そりゃないだろと突っ込んだ記憶があります。
FFは比較的リアリティある設定を重視している中でも屈指の突っ込みポイントだなと思います。
↑FF4のシドと言えば、飛空艇のテーマ曲です。
炎のルビカンテ戦
「さあ!かいふくしてやろう!」の一声とともに、味方パーティを全回復してくれた上で、戦いが始まります。
弱点属性である氷属性攻撃を中心に戦うのですが、マントをまとった状態のルビカンテに氷属性魔法で攻撃すると回復される上に、カウンターでファイラが飛んでくるという攻防一体の攻撃をしてくるので、強かった気がします。
敵ながらカッコいいというイメージが強いキャラクターで、実質FF4にしか登場していないのですが、相当印象に残っているキャラクターです。
↑ヒャダインの「ゴルベーザ・四天王とのバトル」BGMをアレンジして歌った曲です。「マントの中、見せてやろうか」と言っている人がルビカンテその人です。
恐怖の扉・アサルトドアー
FFシリーズ屈指の難関ダンジョンにして、FF4プレイした人ならば全員印象に残っているであろう、封印の洞窟に出てくるアサルトドアーです。
ダンジョンを進んでいく進路上に扉があり、必ず開けないと先に進めません。
その扉が実はモンスターで扉に触れると戦闘になる仕組みです。
「とびらが おそってくる!」
に全プレイヤーがおののいたに違いありません。
このアサルトドアーは9ディメンジョンという即死攻撃をしてくる上に、素早さ・HPも高くなかなか速攻で倒せません。
さらにHPが減ると強力なモンスターを召喚するという二段構えで、そのモンスターは全体攻撃のダメージがキツいです。
さらにこの封印の洞窟というダンジョン自体、素早さの高い敵が多いです。
特にこうもりみたいなやつは6体同時に襲い掛かってきて、全員きゅうけつという地味にグラフィックが長い攻撃をしてきて、非常にイライラします。
そのうえ、扉を開けるとアサルトドアーが襲ってくるという、非常に厄介なダンジョンなのです。
FF4の思い出=アサルトドアーと言ってもいいくらい、FF4を代表するモンスターでしょう。
↑この厄介さをぜひ動画で味わっていただきたいです。相手の素早さが速すぎて、ターゲッティングから9ディメンジョンまでに、味方はほとんど動けません。
ラストボス・ゼロムス戦
ストーリーの最終盤で、改心したゴルベーザとフースーヤが、セシルたちに道筋をつくるために、ゼムスと戦います。
その際に、FF4屈指の名言(迷言)が生まれました。
ゴルベーザ「いいですとも!」
です。
ゴルベーザは、それまでは悪虐の限りをつくしており、「いいですとも!」という妙に軽い言葉を言うような人ではなかったのです。
マインドコントロールから解放されたとは、あまりの変わりように、びっくりです。
以降もたびたびネタにされ続け、ついにはオフィシャルに認められ、リメイク版FF4やディシディアファイナルファンタジーでは、ボイス付きになるに至りました。
からの、ラスボス・ゼロムス戦ですが、こいつが非常に強力です。
行動パターンは単純なのですが、ゼロムスの代名詞である「ビッグバーン」が非常に強力で、回復が追い付かずに全滅されられました。
結局、レベル上げが必要と判断し、レベルを上げてはゼロムスに挑み、やられてはまたレベル上げてして挑むの繰り返しでした。
そのたびに、「いいですとも!」を見たわけですね。
↑FF4屈指の名(迷)シーンです。ただ、展開的にはクライマックスに向けて盛り上がるところです。
↑ラストバトルのBGMです。本当にFF4の戦闘曲は名曲揃いです。
まとめ
体験と視覚と音楽の記憶がそれぞれ強烈に印象付けられていて、動画や音楽を聞き返すだけでプレイした部屋の雰囲気まで一緒に思い出した感覚がありました。
FF4は音楽が非常に良いのですが、中にはかなり強い通常敵やボスがいて、FFシリーズの中でも難易度は高めと思います。
かと言って、小学生でもクリアできないことはない難易度設定なので、絶妙だと思います。
ゲームバランスと音楽のクオリティ、そして肝心のストーリーも非常に良いFF4は名作RPGの一つでしょう。
その証明に「Final Fantasy IV The After Years (FF4TA)」というFF4の正式な続編も、つくられています。
時間があるときに、またプレイし直したいなと思いました。
時間がないときは、音楽や動画を見て、あのころの気持ちを蘇らせましょう!