FFシリーズの中でも賛否両論がひときわ大きいと思われるファイナルファンタジー8ですが、わたしはかなり大好きなんです。
ストーリーも好きですが、何より音楽が素晴らしいです。
そんな秀逸なBGMと共に、FF8のストーリーを振り返って行きたいと思います!
ガンガンネタバレありでお送りします!
オープニング『Liberi Fatari』
Final Fantasy VIII 10th anniversary Opening Liberi Fatali (HD) - YouTube
曲名はラテン語で、直訳すると「運命の子」という意味です。
一見、FF8のダイジェスト、CMにしか見えないオープニングですが、実はエンディングの伏線が張られています。
オープニング冒頭にて、
I'll be here...
why...?
I'll be 'waiting'...here...
For what?
I'll be waiting...for you...so...
If you come here...
You'll find me.
I promise.
という英語の文字が浮かび上がりますが、エンディングで時間圧縮と記憶障害の影響で荒野をさまようスコールのセリフと、花畑で待つと約束したリノアのセリフが対比されていることが分かります。
ちゃんと、スコールのセリフに対応しているシーンでは荒野の映像が流れ、リノアのセリフに対応しているシーンでは花畑の映像が流れています。
初見では絶対に分からないですが、エンディング後に見るとちゃんと分かるという、手の込んだオープニングです。
通常バトル曲『Don't be Afraid』
ドローするために、聞き尽くしたであろう曲ですね。
余談ですが、魔法のランプを入手したら、即さすってディアボロスを手に入れます。
何よりも先にエンカウントなしを入手しちゃえば、その後のストーリー進行が恐ろしくスムーズになります。
さらにG.F.の魔法精製を駆使すると、通常敵からのドローも必要最小限に収められて捗ります。
わたしは、これらのシステムが好きでした。
ドール上陸作戦『The Landing』
スコールにとって、初めての実戦です。
イントロではスコールの高鳴る心臓音を表し、戦地へ突撃するにふさわしい音楽となっています。
個人的には実質的なオープニング曲だと思っています。ムービーも素晴らしいです。
ボスバトル曲『Force Your Way』
FFシリーズのバトルミュージックで、わたしがトップレベルに好きな曲です!
G.F.やスコールの必殺技などの派手な映像と、けたたましい効果音と非常にマッチする曲です。
ボス戦と言えば、思い出すのはゼルの特殊技です。
入力が簡単なラッシュパンチとヘッドショックを繰り返して、超究武神覇拳なんて言って、主力ダメージソースとして大活躍してました。
リノアとの初邂逅!スコールのダンスシーン『Waltz for the Moon』
数々の名(迷?)言を残しているリノアですが、初登場シーンにしていきなり
「私のことが……好きにな~る、好きにな~る ダメ?」
という発言をします。
しかし、ただのネタではなく、エンディングで薄れゆく記憶の中でリノアの記憶をたどるシーンでは、このダンスの映像が繰り返し登場します。
スコールにとっては、とても印象深い出来事だったのでしょう。
ラグナ編バトル曲『The Man with the Machine Gun』
こちらも、FF8を代表する名曲でしょう!ラグナの明るい性格を見事に表したバトルミュージックです。
スコールたちが、ラグナの過去に飛ばされていたときに、ラグナたちの戦闘能力が向上します。
それを「妖精さん」と言って、ラグナたちも認知できる設定にしたのは、とても良かったなと思いますね。
大統領暗殺作戦『The Mission』
リノア率いる「森のフクロウ」なるレジスタンス組織が、超大国ガルバディアのデリング大統領を襲撃・暗殺しようという、とんでもない作戦を決行します。
大統領が乗車する走行中の車両を切り離し、ダミー車両とつなぎ替えるという、あまりにも無茶な作戦を鮮やかに成功させます。
ところが、乗っていた大統領は影武者のモンスターで、ナムタル・ウトクとの戦闘となるのでした。
ニセ大統領との戦闘では、ニセ大統領の動きがキモすぎて、笑えますw
魔女暗殺作戦開始!『The Stage is Set』
大統領暗殺に続き、魔女暗殺という、また大風呂敷な作戦を実行することになります。
今回は敵方であるガルバディア軍大佐にして、リノアのパパであるカーウェイ大佐の協力もあり、なかなかに期待が持てる作戦ではありました。
これから大仕事に向かうんだ!という高揚感の感じるBGMが見事にマッチしていますね。
魔女のパレード『FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC』
なんて怪しげな音楽なんでしょうか!イデアの容貌といい、FF8の世界観を表す見事な一曲です。
魔女・魔法という世界観の一方で、デリングシティをはじめ、近代的な設備が揃う技術が発達した一面という世界観もあります。
ここまで露骨に、中世の魔女的な要素と、近代的な側面を両立させた世界観が、わたしが好きな理由の一つかもしれません。
アーヴァインのスナイパーライフルで魔女を暗殺する段取りでしたが、イデアにあっさり無効化されます。
作戦の最終段階である総攻撃(と言っても、スコール+パーティメンバー2名)を行うも、案の定返り討ちに合い、Disc1終了です。
収容所脱出&ミサイル基地襲撃『Only a Plank Between One and Perdition』
何かと時限イベントで流れるイメージのある本曲です。
収容所では、FF8のマスコットキャラクター(?)であるムンバが登場しますね。
ミサイル基地では、BGH251F2というボスと戦います。
この後、操縦不能に陥ったBGH251F2が運良くフィッシャーマンズホライズンにたどり着くことを、決して突っ込んではいけません!
ミサイルをかわすバラムガーデン『Retaliation』『Movin'』
まさか浮上するとは思わなかったガーデン浮上イベントです。
いろいろあって、マスターノーグとの戦いになり、その後フィッシャーマンズホライズンに激突という流れでしたね。
アーヴァインの自分語り『Ami』
セルフィの故郷であるトラビアガーデンで、アーヴァインが過去を語るシーンで流れます。
G.F.をジャンクションすることで、記憶の一部が失われるという副作用があり、スコール・キスティス・ゼル・セルフィは孤児院時代の記憶を失くしていました。
アーヴァインが所属していたガルバディアガーデンではG.F.の使用に消極的だったこともあり、スコールたちと行動を共にするまでジャンクション経験がありませんでした。
そのため、スコールたちが忘れていた記憶をアーヴァインが覚えていました。
このイベントでかつてみんなが「ママ先生」と慕っていた人が、魔女イデアであることがハッキリ分かり、打ち破る覚悟を決めるという重要な一コマです。
魔女イデア戦(2回目)『Premonition』
ガルバディアガーデンと直接交戦を開始し、敵方の攻勢を打開するために、敵陣に直接乗り込んでサイファーとイデアを叩く作戦に出たスコールたち。
サイファー1戦目では、「どうして勝てないんだ」と弱音を吐きます。
2戦目では、ボロボロのサイファーが、イデアの前で「おれがいる限り、イデアには指一本触れさせない!」と言う説得力の無さが、サイファーの素敵なところですよね。
ところが、このイデア戦、普通にプレイしていると魔法攻撃の強さに大苦戦します。
グラビデが効果的だなんて、通常プレイ時は全く気にしなかったので、メイルシュトロームに大苦戦した記憶があります。
どうにかイデアを打ち倒すと、イデアに取り憑いていたアルティミシアがリノアに移って、リノアが気を失います。
そして、Disc3へ。
ラグナの映画撮影編『Slide Show Part II』
「魔女と騎士」の撮影をしていて、ひょんなことからルブルムドラゴンと戦うことになります。
その時のガンブレードの構えを、サイファーは真似しています。
こういうつながりも、面白いなと思いますね。
エスタ、そして宇宙へ。『Eyes On Me』
宇宙に行ったものの、リノアがアデルの封印を解いてしまいます。
そして、宇宙空間に漂流するリノア。生命維持装置も停止し、もうダメだと思われたところに、エルオーネの力でスコールの意識が入ってきます。
スコールの存在を感じたリノアは、(なぜかあった)予備の生命維持装置を起動し、スコールに助けられ、(たまたま近くにあった)飛空艇ラグナロクに入って一命をとりとめます。
地上に帰還する途中、FF8の主題歌である『Eyes On Me』が流れます。超名曲です。
この『Eyes On Me』は、劇中ではラグナに想いを寄せていたジュリアがラグナのことを歌った曲となっています。
二人が結ばれることは無かったのですが、ラグナの息子であるスコールと、ジュリアの娘であるリノアが結ばれるシーンで、流れるという、これまた一周目ではなかなか気づきにくい粋な演出です。
飛空艇ラグナロク発進!『Ride On』
たまたま宇宙で漂流していたら見つかった。17年ぶりに見つかったにもかかわらず、電源も空気も生きている。セルフィが適当に操作したら動いた。など、いろいろと言われることが多い飛空艇ラグナロクですが、このBGMは神だと思います!
わたしがFFシリーズ通して、好きなBGM10選を上げろ!と言われましたら、本曲が確実に入りますね。
高校時代は、ガラケーで落とした本BGMを目覚まし曲に使っていました。大学卒業くらいまで使っていた気がします。
『Ride On』が素晴らしい!ということが言いたくて、本稿を書いているようなものです。
ルナティックパンドラで、サイファーと最終決戦『Lunatic Pandora』
事前にG.F.オーディンを入手しておくと、斬鉄剣返しやギルガメッシュの姿を拝めます。
そしてサイファー屈指の名(迷?)言である「ぎにゃあああ」も見ることが出来るのです。
サイファーを倒すと、Disc3終了。いよいよ最終盤です。
リノアを吸収したアデル戦『Succession of Witches』
初プレイ時は、超強敵でした!
リノアを死なせるとゲームオーバーとなるため、強力な全体攻撃は使えず、単体攻撃または単体魔法攻撃中心となります。
さらにアデルはリノアから定期的にドレインで回復しながら戦うため、リノアも回復させながら戦わねばなりません。
もの凄いジリ貧な戦いとなり、1時間近く戦ってようやく倒した記憶があります。全く何も知らずに普通にレベル上げてストーリー進めると、このように大苦戦を強いられるゲームシステムです。
なお、じばくを使うことで相当アッサリ倒すことが可能なようです。
はじまりの部屋で魔女と連戦『Compression of Time』
アデルを倒すと、エルオーネの力でリノア(アルティミシア)を過去のアデルに飛ばし、時間圧縮が始まります。
イデアの家に集合を合言葉に、イデアの家らしき場所にたどり着くと、歴代の魔女との連戦が始まります。
すると、目の前にアルティミシアの居城が現れます。
アルティミシア城『The Castle』
未来の魔女なのに城!?と思ったとか、思わなかったとか。
BGMは、完全に中世を思わせる荘厳な雰囲気の曲です。
最後まで、このアンバランスな世界観を貫き通す、その意図が汲み取れる一曲ですね。
ラストバトル・アルティミシア戦『The Legendary Beast』『Maybe I’m a Lion』『The Extreme』
アルティミシア→クリーヴァ→ジャンクション→アルティミシア最終形態と4連戦です。
やはり、最後の『The Extreme』はラスボスにふさわしい盛り上がりを見せる一曲ですね。
オーラかけて連続剣・超究武神覇拳の連打で撃破した記憶があります。
エンディング『The Successor』『Ending Theme』
アルティミシアを撃破し、現代へ戻ろうとするが、スコールはG.F.による記憶障害が起きて、場所と時代が分からなくなります。
イデアの孤児院へと降り立ったスコールは、倒したはずのアルティミシアが瀕死の状態で目の前に現れます。
アルティミシアは魔女の能力を、イデアに継承して力果てます。
ここでスコールはイデアに、魔女を倒すためのSeeDを養成する機関であるガーデンをつくることを示唆します。
イデアはこのことをキッカケにガーデンを設立し、未来に息を吹き返すであろうアルティミシアを倒すための準備をすることになります。
この10数年の間にアルティミシアを閉じ込めることに成功したため、以降平和な時代が訪れるというわけです。
さて、スコールは元の時代に戻ろうとしますが、リノアの顔を思い出すことが出来ずに苦しみます。
走馬灯のように記憶をたどりますが、リノアを思い出すことが出来ません。そうして、とうとうリノアが死ぬ悪夢を見て気を失います。
そのスコールを救い出したのは、ほかならぬリノアでした。
リノアの温もりに触れ、スコールは約束した花畑の場所を思い出したのです。
そうして、晴れてエンディングを迎え、大団円となりました。
まとめ
劇中では断言していない要素が多く、ストーリーの解釈をある程度ユーザに委ねられている点が、わたしは高く評価したいと思っています。
振り返ってみると、伏線だらけです。
それでも1〜2周したくらいでは、分からないです。
アルティマニアという攻略本を読んで、プレイしてようやく全貌が分かるのかな、という感じです。
中世の魔女とテクノロジーの発達した近代社会を融合した世界観、それら世界観をあらわす素晴らしい音楽が、FF8に大いに惹かれるポイントでしょう。
こうして振り返ってみると、改めて好きな作品だなと思いました!
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