日本庭園っていいですよね〜。
岩に生えている苔はもちろん、落ち葉が落ちること、鳥が止まる場所、水の流れなどなど、庭園内のすべての現象はすべて計算の上に作られている。
それが「日本庭園」です。
三大庭園と言えば、金沢の兼六園、水戸の偕楽園、岡山の後楽園でしょう。
都内で気軽に訪れることが出来る日本庭園として、今回紹介する「浜離宮」、正式名称は「浜離宮恩賜庭園」について、建物フェチという観点から語ってみたいと思います。
浜離宮恩賜庭園って何?
始まりは江戸時代の初期に、徳川将軍家の別邸として活用されていたそうです。
かつては海沿いだったこともあり、潮の干満で景色の変化を楽しむギミックを搭載していたり、鴨場*1が現存していたり、桜・松・ケヤキ等の樹木が織りなす景観などが見どころです。
浜離宮ってどこにあるの?
最寄り駅はJRであれば新橋または浜松町です。
大江戸線の汐留駅が最も近い駅です。
新橋・汐留と言えば、サラリーマンの聖地とも言える都内でも屈指の、いや世界でも指折りのビジネス街です。
特に汐留エリアでは、ソフトバンク本社の入っている「東京汐留ビルディング」、ANA本社・富士通本社の入っている「汐留シティセンター」、電通本社の入っている「電通本社ビル」、日テレの「日本テレビタワー」、セガサミー本社・JSR本社の入っている「汐留住友ビル」と、名だたる企業の本社が連ねている高層ビル群なのです。
これだけで、建物フェチの心がくすぐられます。
そんな高層ビル群と、道路挟んで反対側くらいの場所にあるのが緑広がる「浜離宮」なのです。
このギャップですよ、ギャップ。
ギャップに着目したわたしは、花見もかねて浜離宮恩賜庭園を訪れたのでした。
ふつうに浜離宮を楽しむ場合
樹齢300年を越える大松です。
あ、そっちの大松じゃないです。
この緑の葉っぱ全部一つの松の木なんですよ!
すごすぎる!!
桜は本当に綺麗でした。
手の届く位置に無数に生えているので、接写する楽しみもありました。
前日に降った雨の影響で、花びらについている滴が素敵です。
復元された茶屋は、江戸時代の雰囲気を伝える貴重な家屋です。
枯れ木と池がいい雰囲気を出しています。
奥のブルーシートは工事中みたいなので、ご愛嬌です。
とまあ、普通に綺麗ですね。風情があると思います。情緒があると思います。
わたしが浜離宮を楽しむと、こうなる
立派な松の背後にそびえる、ソフトバンク本社ビル、電通本社ビル。
松はこれだけの大きさに育つまで何年もかかったというのに、ビルはものの数年で100m以上の高みへ行ってしまった。
この諸行無常を感じ取りたい。
池のほとりに建つ茶屋と背後の高層ビル群との比較が美しいです。
江戸時代はこのような平屋だったものが、現世になるとタワーマンション、高層ビルに姿を変えているのです。
斜めの線の入った2つのビルは勝どきの「東京タワーズ」というタワーマンションです。
花見をしながら、ビル見をすることが出来るのも東京ならでは景色です。
浜離宮でふつうに写真を撮ろうとするなら、ほとんどのアングルでビルは入ってしまいます。
それくらい風景として溶け込んでいる、ビル景色を改めてすごいことだよなと思う良い機会になります。
逆さ富士ならぬ、「逆さビル」です。
中央の緑色っぽい窓のビルがソフトバンク本社ビル、その右隣りが電通本社ビルで通称「カレッタ汐留」、ソフトバンクの左隣りが汐留住友ビルです。
左端のビルはタワーマンションです。
風もおだやかな日で、見事な「逆さソフトバンク本社ビル」を撮影することができました。
中央の見事な高層ビルは「ラ・トゥール汐留」です。
左のガタイのいいビルは「汐留ビルディング」で、以前ポケモンセンターがありました。
東京タワーもかすかに見通せます。
ラ・トゥール汐留が見下ろすかのように、池の中心部には「中島の御茶屋」という園内最大級の建物があります。
このコントラストに、わたしは侘び寂びを感じます。
今回のマイベストショットです!
菜の花畑の向こう側にそびえる汐留高層ビル群です。
結構広めな菜の花畑なのです。
そもそも東京の中心部で、このような菜の花畑を見ることが出来ること自体、大変貴重で素晴らしいことです。
大自然を感じる菜の花畑から、歩いて数分で高層ビル群にたどり着ける立地に改めて驚愕しました。
まとめ
すごく良かったです!!
大自然+高層ビルという、なかなか味わえない景色がそこにはありました。
これだけの高層ビル群と樹木のある公園が、道路を隔てて隣接する区画にあるという立地は、恐らく世界でも極めて珍しいと思います。
思いつくところでは、ニューヨークのセントラルパークくらいでしょうか。
桜と高層ビルが見れる公園となったら、「浜離宮恩賜庭園」は世界唯一の公園かもしれません。
※他にもこんな公園があったら、教えてほしいです。
学生、家族連れ、お年寄りの方、観光客、あらゆる人々が浜離宮にはいました。
こちらもガチでおすすめな東京の名所です。
ぜひ足を運んでみてください!
*1:鴨の猟をおこなうために作られた池