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人気プロ作家が書くために工夫している6つの習慣

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何気なく見ていた『ナカイの窓』という番組で、「人気作家SP」の内容がブログ書く人にも通じるところがありました。

出演者は、デビュー作の『告白』が300万部売れた湊かなえさん、『池袋ウエストゲートパーク』でデビューした直木賞作家の石田衣良さん、芥川賞を取った『苦役列車』の西村賢太さん、松本清張賞を取った『月下上海』の山口恵以子さんと、芸人枠でノンスタイルの井上さんでした。

『ナカイの窓』という番組はトーク番組です。

MCの中居正広を中心に、毎回テーマに基づいたゲストを呼んで、トークをするというスタイルです。

「人気作家SP」では、人気のプロ作家が書くときに、どんなことを考えているのかという話が、小説・文学のみならず文章書く人すべてに通じるところがあったので、まとめてみました。

プロの作家が書くために工夫していること

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1、書くテーマによって、聞く音楽を変える

文章を書くのが苦手な人は、流れのいい音楽をかけて、
自分が才能あると思って書くとキレイに書けるもんですよ。
(石田衣良)

石田衣良さんが、「わたしの仕事道具」と題して、オーディオコンポの話をしていました。

その時に、音楽を聞きながら書いているとのことです。

例えば、『池袋ウエストゲートパーク』を書いたときは、「グレン・グールドのバッハやヒップホップの速いダンスミュージックを聞いて、キレを良く速くしたかった」そうです。

音楽のテンポによって、書く文章のスピード感や雰囲気も変わってくるみたいですね。

2、書く内容によって、味の違うガムを食べる

私はガムをかんでいて、作品ごと味を変えている

甘い恋愛ものはピーチミント、ドロドロの話はブラック。
長期にわたる連載は販売中止になると困るのでスタンダードなミント味とか。

月に3本とか連載かかえていても、ガムを噛むとこの味はこの作品だ、と頭が切り替えられる。
(湊かなえ)

先ほどの音楽の話とも似ているのですが、人間の記憶は体験に紐づけられやすいそうです。

特に五感を刺激する体験が伴えば伴うほど強い記憶となって残るので、ガムを噛むことで、噛むという動作・味覚・嗅覚が刺激されて、記憶が蘇るのだと思います。

なので、同時にたくさんの連載を抱えていても、切り替えをスムーズにできるのでしょう。

わたしの場合、仕事中はミントのガム、読書中は甘いガム、ブログ書くときはブラックガムのように、作業ごとにガムの味を変えるってことをしてみると、集中してスムーズに作業の切り替えが出来そうです。

3、ラクな気持ちで書ける場所つくり

わたしは、布団の上で仕事をする習慣がある。

座って書くと気持ちも構えてしまうので、いい描写をしなければならないと考えちゃう。
布団の上でトランクス一枚でグダっとなって書く方がいい。
(西村賢太)

布団の上というのは特殊な気もしますが、自分が集中できる場所、最大のパフォーマンスを発揮しやすい環境つくりは大切だなと思いました。

わたしの場合は、家の外で、後ろに壁があって、両隣が気にならない場所が一番集中できるので、よくファミレスで文章書いたり本読んだりしています。

4、日常のエピソードを面白おかしく書く

わたしはお見合いを43回しているが結婚できなかった。

28番目の男はひどかった。
デートに連れられてどこに行くのかと思ったら、羽田空港近くの原っぱで飛行機を見に行った。
わたしは飛行機に興味ないし、外は寒いしで最悪。

ディナーでステーキ屋さんに入って、わたしがサーロインを頼むと、「じゃあおれも」と言って、男もサーロインにした。
食べている最中に、「え?脂も食べるの?」と言われた。男は脂を一つ一つ取り除いて食べていた。

それが最悪だった。
わたしは脂をバカにするやつが大嫌い。
親戚の悪口言われるよりも腹が立つ。
(山口恵以子)

エピソードが面白すぎるのですが、日常あったことを面白く描くことはいくらでも出来るし、誰にでも出来るなと思いました。

このエピソードを聞いて、石田衣良さんは「これですよ、これ。これで短編一つ書けちゃうもん」と言っていました。

要はネタに対する感度を高めていれば、ネタなんていくらでもあるんだと思いました。

5、自分は天才だと思って書く

作文書くのが苦手な子供は、「うちの国語の先生にはちょっとわからないだろうな」くらいのつもりで書くとちょうどいい。
(石田衣良)

この考えってすごくいいなって思います。

人の役に立つ記事、人が面白いと思う記事をつくることって大事と思いますが、とらわれるあまり筆が進まなくなるのであれば、自由に書いてみて「みんなはきっと、この面白さに気づけかないんだろうな~」くらいの開き直りがあってもいいと思います。

ずっとその考えで書いていたら、本当に誰もわからない文章になっちゃいそうで怖いですが笑

6、全く文章が思い浮かばなくて、書くぞ!と思っても画面が真っ白なときは

文章が、降りてこなかったときは地獄ですよ。

そういうときは、とにかく書いてみることです。
こんな最低の文章でもいいから一行書いてみることです。
(石田衣良)

「こんな最低の文章でもいいから」とプロの作家が考えながら書いていることに、驚きました。

とにかく書いてみるの基準は、自分でもこんな「クソみたいな文章しょーもない」って思うレベルでも書いてみることで道が開けるのだなと思いました。
カンペキを目指さなくても、いいと思えば気が楽です。

まとめ

ファミレスでブラックガムを噛み、ラルクの音楽を聞きながら、自分は天才と思って、今日あった出来事でも書いていこうと思います。