『三田には絶対に行くべきだ』
名立たるジロリアンの方々から言われ続けてきたことです。
なぜ、三田に行くべきなのか?
ラーメン二郎の創業者である、総帥こと山田拓美氏にお会いすることが出来るからです。
ラーメン二郎と、ジロリアンの方々が生み出す独特の世界観については、こちらの記事に書きました。
もはや文化とも言える、二郎の世界観を生み出した張本人である総帥に会いに三田本店を訪れることで、より深く『ラーメン二郎』について知ることが出来るのでしょう。
多くの期待感と、一抹の不安と共に、覚悟を決めて聖地巡礼に行って参りました。
総帥伝説・三田本店伝説の一部をご紹介
三田本店に訪れる前に、総帥はどんな人物なのか、三田本店はどんなところなのか、高名なジロリアンである全マシニキさん(id:allmashit)、キリヲさん(id:standaloneramenjiro)に伺っていました!
その一部を紹介したいと思います。
総帥のエキスが入ると一味違う
指先に絆創膏を貼ったまま、麺をさわる、野菜をつかむ、ニンニク入れる、豚を切るなど、全ての作業を行います。
当然、湿気や油やタレなどで、非常に不衛生な状態になっているのかもしれませんが、そんなことを突っ込んではいけません。
総帥のエキスが染みこんだ三田本店のスープには、他店では味わえない独特の風味があると言われています。
昔はどんぶりを洗っていなかった
さすがにありえないでしょwwどんだけ不衛生なんだよwwと、これこそ伝説だと思って、あまり信じてなかったのですが、『サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ』の記事を読むと、総帥自身が「どんぶり洗ったことなかった(笑)」なんて言っているではありませんか!
さすがに現在では、そのようなことはないですが、指先の絆創膏と言い、これが総帥なんだなと思ったのでした。
世界一おいしい三田の水道水
三田本店ではカウンター内からお水が提供されます。
ただの水道水とか飲料水とか説はあるそうですが、こんな感じの状況下で出されるお水なので、油が浮いてたり、野菜カスが浮いているなんて、日常茶飯事なようです。
それでも、本店で提供される水は格が違うようです。これぞ、もはや聖水です。
味がよくブレる
ラーメン二郎にレシピはありません。
すべて総帥自身の経験に基づく目分量によって、ラーメン二郎はつくられています。
カエシを入れる量もだいたい目分量、麺のゆで時間もざっくりで、豚の大きさも野菜の量も目分量です。
また一度に5杯ほど同時につくるため、麺をゆでる鍋に近いどんぶりは、麺あげした麺からたれるゆで汁が落下して薄くなる傾向にあり、カエシの入った鍋に近いどんぶりは、その上空をカエシを入れるレードルが往復するため、味が濃くなる傾向にあるようです。
他にもいろんな要素があって、当たり外れが大きいそうです。
聖地で当たり外れと聞くと、おみくじかよ!って思いましたw
店の前でハトにエサをやっていたら、すべって転んで病院送り
飲食店の目の前でハトにエサをやっているそうです。ハトはたくさん集まるそうですw
飲食店の前でハトまみれという状況もアレなのですが、お店から流れて出てきた油分にすべって転んで、病院送りになったというエピソードが好きすぎますw
しかも、そこで糖尿病が発覚して一命を取り留めたそうです!
おかげで、今も元気に厨房に立って二郎をつくっていることが出来るのです。
どうでしょう?まず良いイメージは持てないんじゃないかと思いますw
間違いなく、それが正常な感覚です!
普通の人は、こんな話を聞いたらドン引きでしょう。
「絶対に二郎は食べない」「三田本店だけには行きたくない」という意見は至極真っ当な意見に思えます。
わたしは、そういったネガティブな要素以上に、これだけ人々を熱狂させる『ラーメン二郎』の総本山に訪れたいという気持ちが強かったです。
「聖地巡礼」という言葉は言い得て妙です。
そんな気持ちで、いざ三田本店に乗り込んできました!
総帥の洗礼を受けながら、小ラーメンを食べる
いつも通り券売機で食券を購入します。ラーメン(小ラーメン)が一杯600円はどう考えても安い!
わたしがよく訪れる荻窪店では700円です。それでも十分安いのですが、本店価格はすごいです。
「麺少なめで!」と伝えて、着席すると、出てきましたよ、『世界一おいしい三田の水道水』が。
思った以上に透き通っていました。
わたしが座った席は、総帥の作業が間近で観察出来る絶好の位置でした。
ニンニクをつかんで投げ入れる瞬間も目撃出来ましたし、顔の頬のあたりがかゆかったのか、麺茹でに使う菜箸の柄の部分で掻いている姿も見れましたし、何よりも総帥直々に「ニンニク入れますか?」と聞くことが出来て嬉しかったです!
そうして、提供されたラーメンがコチラ!
もう少し浅いアングルからも一枚。
ニンニクが飛び散っていて、もやしもどんぶりからはみ出ています。
この雑な盛り付けも、総帥が直々に行ったもので、これぞ洗礼と言えましょう。
ちなみに、どんぶりはこんな感じでカエシまみれになっていますw
カウンターの上に置かれるので、カウンターまで自分で持って置かないといけないのですが、その際に両手が油とカエシでべちゃべちゃになる洗礼もしっかり受けました!
手を拭くためのナプキンやティッシュのような気の利いたものは店内にはありません。
あるのは、カウンターを拭くためにある雑巾だけです。
なので、ポケットティッシュやウエットティッシュは必需品と言えましょう。
ということで、ガンガン食べて行きましょう!
分厚いの豚は、歯応えのある肉でした。表面にしっかりと濃く味がついていて、実にウマいです!
柔らかさでは、荻窪店の方が圧倒的に勝る印象を受けました。
何よりも、何よりも、このゴワッとした麺がさいっっっっっこうに美味しい!!!
硬めに茹で上がっていて、濃いカエシが染みこんでいて、もう何とも形容しがたい至福の味わいです。
これが本家!これが総本山!これぞ総帥の茹でた麺!
本当に総帥のエキスが染み込んでいるから美味いのではないかと思いました。
食べている途中に、麺を茹でている鍋から、総帥がかき混ぜるたびに、大量の湯気がわたしに襲いかかってきます。
ただでさえ蒸し暑い店内で、普通ではない量の食事をとっている最中に、湯気の攻撃はキツいです。
これもまた総帥の洗礼なんだと解釈して、暑さとも格闘しながら食べ続けて行きました。
そんなこんなで無事完食です!
(完食写真を撮り忘れるほどの、熱気でした。。。)
満腹なはずなのに、また食べたいと思う不思議な感覚
どんなジャンルの料理でも、超満腹になった際は、「もうしばらく○○はいいや」と思うはずです。
なのに、二郎にはそれが無いのが不思議です。
食べ終わった直後には、すでに「また来よう!」と思っていますし、数時間経過した今では、「明日行ってもいいんじゃないか?」と思えるほどに、二郎を欲しています。
初めて総帥のご尊顔を拝見しましたが、普通の白い肌着を、堂々とズボンにインしてラーメンを作る姿は、何だか神々しかったです。
同行者との会話もそこそこに、思わず見とれてしまいました。
まさに聖地!おみくじ気分で食べる三田本店のラーメン二郎には、理屈を越えた魅力が確かに存在しました。
ラーメン二郎は食べたことあるけど、まだ三田本店を訪れたことがない人に会ったら、わたしはこう言うでしょう。
『三田には絶対に行くべきだよ』と。
より行きやすい荻窪店に、頻繁に通うと思いますが、三田本店には定期的に行きたいと、いや定期的に巡礼しようと思いました。
・今回の同行者
standaloneramenjiro.hatenablog.com
もはや狂気さえ感じる圧倒的なジロリアンブロガーのケイキリヲさんと、そのご友人の方々と行って来ました。
なおキリヲさんは、昨晩も二郎、そして三田本店の後にも、もう一杯二郎を食べに行ったそうですw
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