花粉症の初期症状で春の訪れを感じ取り、スカートひらりってレベルではない強風にあおられ気象的に春の到来を察知し、街行く樹々に桜の花の咲く頃に、一目で新人と分かるパリパリの無地のスーツを来た新社会人たちを見かけるたびに、またこの季節がやってきたんだなと思います。
まずは2016年度新社会人の皆様、就職おめでとうございます!
わたしは今から7年ほど前の2009年に就職しました。
それから3年ほど同じ会社で働き最初の転職をしました。
その後も転職をして、今の会社に至ります。
人よりは多少転職経験があることと、新入社員の時には一ミリも現実的な手段として転職のことを全く考えてなかったわたしが、僭越ながら新社会人の方に送るメッセージを綴りたいと思います。
わたしが新社会人として持っていた意気込み
それはそれは意識の高い(笑)、意気込みだけは立派な若者でした。
「入ったからには社長目指すものでしょ?上目指さなくてどうするの?」みたいなバリバリ出世欲に満ち溢れ、入社式に挑んだ記憶があります。
結論から言うと、気合いや志だけで出世出来るほど甘い世の中ではないことを、世間知らずだったわたしは2〜3年かけてイヤというほど思い知ることになるのですが、それはまた別の機会にお話します。
出世でも、金稼ぎたいでも、ステータスが欲しい、名誉が欲しい、達成感がほしい、やりがいが欲しい、などなどモチベーションは何でもいいと思うのですが、一体何のためにそうしたいの?ということは、社会人の序盤のうちに明らかにしておいた方が良かったなあと思います。
わたしは、社会人になって20万くらいの給料もらう方が、お金かけて院で勉強することに比べてオトクだと思ったので就職の道を選びました。
「花は置かれたところで咲くものだ」という考えにしたがって、事業規模とか事業範囲とかで受ける会社を選びました。
そこに自分の理念らしい理念はありませんでした。
いざ、出世が自分の理想を実現する手段じゃないと気付いた時の絶望感は尋常ではありませんでした。
そもそも何のために働くのか?
ここがあいまいだと、気付いた時には外せない歯車の一つになっていることが多いのかなと思いました。
それも一つの人生であり、良し悪しはわたしには分かりません。
また「3年は同じ会社で頑張れ」「継続は力だ」「レールから外れた者に日本は厳しいからな」などいろんな言葉を聞くと思います。
これも正解か不正解かなんて、10年20年経ってみないと分からないです。
分からない中で、自分は何をどうしていきたいか、芯を持っていないと迷いますし、何しろ周りに流されやすくなります。
わたしは芯を持たなかったがゆえに、自分を取り巻く状況に流され、あるいは状況に反発するために行動するみたいな循環に陥って、今に至ります。
もう少ししっかり考えておけば良かったなと思うので、こんな記事を書いております。
新卒フリーランスって立派な心がけだと思います
本人なりに、就職よりもフリーランスがいいと考えて判断しての行動だと思いますし、結果になるかならないかはこれから次第だと思います。
もしかしたら、就職しておいた方が良かったと思うかもしれませんし、就職せずにフリーランスやって良かったと思うかもしれません。
うまく行ったらハッピーだし、うまく行かなくても次に生かせると思うので、20代前半でそれだけのバイタリティを持って行動していることを多少羨ましく感じるくらいです。
同様に、就職すること、転職すること、起業すること、副業をすること、投資すること、などなどこれら全ては手段であって目的ではないはずです。
新卒でフリーランスになるために生きているわけではないでしょうし、就職するために生きて来たわけでもないでしょう。
その中で就職の道を選んだ人に言いたいことは、転職は楽勝だということです
わたしは20代で転職を2回しています。
わたしの1回目の転職は元々やっていたエンジニアの仕事から、全く未経験の営業職への転職でした。
この時に思ったことは、経歴ってあまり関係ないんだなということです。
転職先の会社でも、また友人たちの話や、転職会社の営業の人の話を総合すると、だいたいどこの会社も人材不足で募集は常にかかっているのが現状です。
保育園に限らず、どの業界も人手は足りてないように見えます。
経歴をさほど重視しなく、需要がある限り、転職はうまく行くに決まっているのです。
ただし、これには一つだけ条件があると思います。
20代の社会人の売りは「若さ」、以上!
これが全てだなと感じます。
もちろん研究職や医療関係や士族と呼ばれる専門性の高い職種に就く人はこの限りではないです。
前職での経験を活かして行うキャリアアップ系の転職活動も当然有効です。
経歴が意味ないと言いたいのではなく、専門的な知識や誇れる経歴がなくとも、転職は十分可能だということが言いたいです。
なぜなら、若さがあるからです。
わたしが面接を受けたいくつかの会社で言われたことは
「若い人が欲しくて…」
「高齢化が進んでて、若い風を入れたくて…」
「あきさねさんは若くて物覚えも良さそうだから大丈夫ですよ」
というようなことです。
他には転職会社の営業の人からは
「綺麗な経歴(=転職歴が少ない)で若いなら、全然大丈夫ですよ」
「こういう経歴(=転職歴が少ない)の人は社内でも取り合いっこなんですよね」
と言われたこともあります。
実際、最初の転職で営業職の仕事に就けた決め手は
- 若くてガッツがありそう
- 人当たりが良さそう
- 自発性がありそう
みたいな経歴とはあまり関係ない部分ばかりです。
そう思われるようにアピールはしましたけどね笑
要は面接では大したことしゃべってないし、大したこと聞かれてないんです。
若ければ何とかなるんだな!ということが、転職活動を通じてわかったことです。
これを知ってからは、相当気楽に働けるようになりましたし、思い切って働くことが出来ました。
実際、営業時代には部内でNo.1の売上を出したこともあります。
死に物狂いで働いたというよりは、自分の考えにしたがって結構好きなようにやったら、うまく行ったって感じですけどね。
ダメなら次があるという気楽さがプラスに働いたんだなあと思っています。
適当にやっても問題ないなんて言ってないですからね笑
そして30代に差し掛かる今、考えていることは
30という年齢は一つの節目だと思います。
さすがに、これまでのように、やってみてうまくいかんかったら転職すりゃいいやくらいの気軽さで働くわけには行かないなと思う日々です。
20代前半であろう新社会人の皆さんには無限に近い時間があります。
それを、生涯いるとも限らない会社に全てを捧げるだけでなく、転職とか楽勝だから気楽に働くもよし、失敗を恐れず大冒険をするもよし、そんな風に考えていってもいいんじゃないかなと思うのです。
念のために言っておきますが、気楽=手を抜くという意味ではありませんよ。
目の前のことに全力で取り組むのは当たり前です。
ただ、この会社がわたしの人生の全てみたいに思い詰めて働くことで、何かがおかしくなるくらいなら気楽に働いた方がいいと思います。
ぼく・私はもっと行けるんだ!でも、もし失敗して出世街道から外れたらどうしよう。なんて悩む人は、外れても再起の道はいくらでもあるから大冒険したらいいと思います。
こんな風に働くうちに自分の芯を見つけること、本当にやりたいことが見つかったら最高だと思いますし、思いっきりチャレンジした経験は後の人生に良い影響を与えることでしょう。
とはいえ、入社して一番燃えているであろういまは、とことん突き進んで行ってほしいなって思います!
何かにつまづいた時や、悩んだ時に、そういえばあきさねがこんなこと言っていたらと思ってもらえたら幸いです。