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【リオ五輪】自転車男子ロードレース有力選手一覧&優勝予想

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日本時間の8月6日21時30分にスタートするリオ五輪男子ロードレースの有力選手をピックアップしました。

ツールを賑わせた大物選手も多く出場する今大会、一体誰が金メダルを獲得するでしょうか!?

なお、コースプレビュー、結果速報については、こちらの記事をどうぞ。

【リオ五輪】自転車男子個人ロードレース、コースプレビュー

リオ五輪 自転車男子ロードレース結果速報!

リオ五輪男子ロードレース有力選手一覧

出場選手の一覧は、こちらの英語版Wikipediaに載っています。

Cycling at the 2016 Summer Olympics – Men's individual road race - Wikipedia

エドゥアルド・セプルベダ(Eduardo Sepúlveda)、アルゼンチン(フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト)

期待度:★☆☆☆☆

今年のツール・ド・フランスに出場し、総合59位で完走しています。脚質はオールラウンダーです。

ツールでは良いところが、全く無かったのですが、お隣アルゼンチン出身の選手なので注目です。

リッチー・ポート(Richie Porte)、オーストラリア(BMCレーシング)

期待度:★★★★☆

ツール総合5位のオールラウンダーです。

クリス・フルームに何度もアタックを仕掛けた登坂力と、類まれなるTT力を活かした独走も可能です。

コンスタンティン・シウトソウ(Kanstantsin Sivtsov)、ベラルーシ(ディメンションデータ)

期待度:★☆☆☆☆

今年のジロ・デ・イタリア総合10位のベテランオールラウンダーです。

相方のヴァシル・キリエンカが、TTの金メダル候補であり、ロードでは力を抜くと予想されます。

もしキリエンカが全力でシウトソウをアシストするようなことがあれば、台風の目になり得ると思います。

フレフ・ヴァンアーヴェルマート(Greg van Avermaet)、ベルギー(BMCレーシング)

期待度:★★★☆☆

ツールでは第5ステージで優勝し、マイヨ・ジョーヌを着用しました。

山も登れるパンチャーなので、最後のヴィスタ・チネサで生き残ることが出来れば、スプリント力は超強力です。

また、ベルギーは出場枠が5人確保しています。

フィリップ・ジルベール、ティム・ウェレンス、セルジュ・パウエルス、ローレンス・デプラスといずれも強力なライダーです。

特にウェレンスは、ヴァンアーヴェルマートを凌ぐ登坂力を持っている選手なので、大穴として期待しています。

エステバン・チャベス(Esteban Chaves)、コロンビア(オリカ・バイクエクスチェンジ)

期待度:★★★★☆

今年のジロ総合2位と大ブレイクしたクライマーです。登坂力なら出場選手の中で、1・2を争うものを持っています。

体調が万全なら、間違いなく最後のスプリント勝負に絡むことでしょう。

スプリントに強いクライマーを、振るい落とすようなヴィスタ・チネサでのアタックを期待したいです。

セルジオルイス・エナオモントーヤ(Sergio Henao)、コロンビア(チームスカイ)

期待度:★★★☆☆

鉄壁スカイアシスト陣の切り込み隊長を務めたエナオです。

厳しい登りでのアタックが得意な選手なので、チャベスをアシストしつつも最後まで生き残る力は十分持っていると思います。

ヤルリンソン・パンタノ(Jarlinson Pantano)、コロンビア(IAMサイクリング)

期待度:★★☆☆☆

今年のツールでステージ優勝&2度の敢闘賞獲得と大ブレイクしたパンタノです。

根性の登りと高速ダウンヒルを見せていました。

チャベスのアシストが最優先任務と思われますが、注目の選手です。

リゴベルト・ウラン(Rigoberto Urán)、コロンビア(キャノンデール・ドラパック)

期待度:★★☆☆☆

前回のロンドン五輪の銀メダリストです。

その後も、2013・2014年ジロで2年連続総合2位を獲得しています。

エースでもおかしくない実績を持った選手です。チャベスと連携しながら集団をかき回すような役割に期待したいです。

アンドレー・アマドール(Andrey Amador)、コスタ・リカ(モビスター)

期待度:★☆☆☆☆

2015年ジロ総合4位、2016年ジロ総合8位と、ロードレース界では貴重なコスタ・リカ出身のオールラウンダーです。

出場枠は1つで、孤独な戦いを強いられますが、強豪モビスターチームの山岳アシストを務める力を存分に発揮してほしいです。

ゼネク・スティバル(Zdeněk Štybar)、チェコ(エティックス・クイックステップ)

期待度:★★☆☆☆

元シクロクロス世界チャンピオンのクラシックスペシャリストです。

パリ〜ルーベやストラーデ・ビアンケのような悪路のレースを得意とし、近年はツール・デ・フランドルでも上位入賞するように登坂力も身につけて来ました。

後半の登りが厳しいように思えますが、荒れたレース展開になればスティバルのサバイバル力が活かされると思われます。

レイン・ターラマエ(Rein Taaramäe)、エストニア(カチューシャ)

期待度:★☆☆☆☆

かつてはコフィディスでグランツールレーサーとして活躍が期待されていましたが、2011年ツール総合11位が最高で、その後は伸び悩んでいます。

相方のタネル・カンゲルト(アスタナ)は、優秀な山岳アシスト選手でして、こちらも有力選手です。

2人で協力しながら、ヴィスタ・チネサで生き残ることが第一です。

ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)、フランス(エティックス・クイックステップ)

期待度:★★★☆☆

今年のツールでは期待されながらも、総合41位と沈んだアラフィリップです。

個人的には期待したい選手なのですが、ツールでは厳しい山岳でアッサリ遅れるシーンが目立ったため、ヴィスタ・チネサの登りについていくことが出来るか心配です。

もし生き残ることが出来れば、スプリント力は抜群なので非常に期待が持てます。

ロメン・バルデ(Romain Bardet)、フランス(AG2R)

期待度:★★★★☆

ツール総合2位、マイヨ・ブランを獲得したフランス期待のクライマーです。昨年のプレ大会に出場し、3位でした。

登坂力はピカイチですが、集団スプリントになった場合のスプリント力は低いです。

ヴィスタ・チネサで仕掛けて、純クライマー同士で逃げる展開になればチャンスありかと思います。

アレクシ・ヴィエルモ(Alexis Vuillermoz)、フランス(AG2R)

期待度:★★☆☆☆

昨年のプレ大会の勝者です。

バルデとはAG2Rでもチームメートなので、息のあったコンビネーションが見られることでしょう。

エマニュエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)、ドイツ(ボーラ・アルゴン18)

期待度:★☆☆☆☆

ドイツチームは、トニ・マルティンがTT部門での有力候補なので、ロード部門では大きく勝負に出ないのではないかと思います。

その中では、ブッフマンが総合力高いライダーですので、有力選手としてピックアップしました。

アシストするサイモン・ゲシュケ(ジャイアント・アルペシン)は非常にタフな選手なので、こちらにも注目です。

クリス・フルーム(Chris Froome)、イギリス(チームスカイ)

期待度:★★★★★

ご存知、今年のツール覇者です。

圧倒的な登坂力、ライバルを置き去りにするダウンヒル、そして類まれなるTT力と全てを持った選手で、金メダル超有力候補です。

ヴィスタ・チネサの登りでライバルを置き去りにして、ダウンヒルで差をつけて、平坦路を独走してフィニッシュする絵が簡単に予想出来ます。

更にフルームをアシストする選手たちも最強と言って良いほどの強力メンバーが揃っています。

スティーブ・カミングス(ディメンションデータ)は、登坂力・独走力に優れた選手で、メダル獲得してもおかしくありません。

イアン・スタナード(チームスカイ)は、チームスカイの鉄壁アシスト陣の一人で、平坦路・悪路でフルームを守ることが任務です。

ゲラント・トーマス(チームスカイ)も、総合力の高い選手で鉄壁スカイアシスト陣の山岳アシストを務めています。

アダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ)は、ツール総合4位で高い登坂力とダウンヒルも得意な選手です。

カミングスをキリエンカにし、イェーツをポエルスにしたら、もはやチームスカイです。イギリスの本気度がどの国よりも高いので、非常に期待が持てます。

ダン・マーティン(Dan Martin)、アイルランド(エティックス・クイックステップ)

期待度:★★★★☆

今年のツール総合9位のクライマー・パンチャーです。

2013年リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝、2014年イル・ロンバルディア優勝とクラシックレーサーとしての実績も豊富です。

相方のニコラ・ロッシュ(チームスカイ)も、経験豊富な総合力の高い選手で、こちらも有力選手です。

ファビオ・アル(Fabio Aru)、イタリア(アスタナ)

期待度:★★★☆☆

ツールでは最後の最後で大失速してしまい、総合13位という結果でした。

全く良いところを見せられなかったアルなので、どちらかと言うとニーバリの方が期待持てるのですが、お互いが順当にアシストし合うとは思えないのです…。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(Vincenzo Nibali)、イタリア(アスタナ)

期待度:★★★★★

2016年ジロ総合優勝を果たした、オールラウンダーです。

傑出したダウンヒル能力を持っているので、本コースレイアウトはニーバリ向きと言えましょう。

チームメイトは、アルの他には、

ダミアーノ・カルーゾ(BMCレーシング)は、今年のツールでリッチー・ポートの山岳アシストを務めました。

アレッサンドロ・デ・マルキ(BMCレーシング)は、逃げのスペシャリストで序盤から逃げて間接的なアシストを出来る選手です。

ディエゴ・ローザ(アスタナ)は、ニーバリとアルの山岳アシストを務めている選手です。

イタリアも強力なメンバーが揃っているので、ニーバリには大いに期待したいところです。

新城幸也(Yukiya Arashiro)、日本(ランプレ・メリダ)

期待度:★★★★★★★★★★

我らがジャパンのエース、ユキヤです!

今年のツール第6ステージでは逃げを打ち、見事敢闘賞を獲得。その後もエースのルイ・コスタとルイス・マインティーズをアシストしながらも、調子を上げて来ています。

ツール出場と、オリンピックでのメダル獲得のために、2月の大腿骨骨折から奇跡の復活を遂げました。

『もしかしたら、歩くことや走ることに支障が出るかもしれない。けれども、全てはツールに出るために、何よりも自転車に乗ることを急いだ。』

と、本人も言うほどの無茶な復帰スケジュールだったようです。

純粋な登坂力では、他の有力選手に劣りますが、ここぞの勝負勘に優れる選手なので、2010年のロード世界選手権で入賞した時のように、一発勝負にかけるアタックに期待します!

また、相方の内間康平(ブリヂストン・アンカー)は、昨年のプレ大会に出場し26位で完走しています。昨年のプレ大会に完走した選手で、今年のリオ五輪も走る選手は意外と少なく、有力国ではフランスくらいです。

完走わずか29名の超サバイバルレースで生き残り、リオ五輪のコースの全てを知る男が、ユキヤを全力でアシストします。

アレクセイ・ルチェンコ(Alexey Lutsenko)、カザフスタン(アスタナ)

期待度:★★☆☆☆

2016年パリ〜ニース第5ステージで見せた驚異の独走逃げ切り勝利の記憶が新しいです。

終盤で似たような逃げ切り展開に持ち込むことが出来れば、ワンチャンあり得るかもしれません。

欠場となりました…。密かに期待していたので残念。

ステヴェン・クライスヴァイク(Steven Kruijswijk)、オランダ(ロットNLユンボ)

期待度:★★★★★

2016年ジロでは、第19ステージまでマリアローザを着用し、総合4位でした。

肋骨を折る落車さえなければ、間違いなくクライスヴァイクが総合優勝していたことでしょう。

登坂力に加え、ダウンヒルにも強く、独走力も高い選手なので、かなり期待が持てる選手です。

バウケ・モレマ(Bauke Mollema)、オランダ(トレック・セガフレード)

期待度:★★★★★

自身最も調子が良かったとされる今年のツールでは第20ステージで失速してしまい、総合11位と悔しい結果に終わりました。

しかし、直近に行われたクラシカ・サンセバスティアンで優勝し、好調を維持しているようです。

登坂力・ダウンヒル・独走力と3拍子揃っている選手で、クライスヴァイクと共に期待です。

チームメイトは、トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)、ワウト・ポエルス(チームスカイ)です。

ドゥムランは、TTの金メダル最有力な上、ツールで骨折した左手首は完治していないと思われるので、ロードでは無理しないと思います。

ポエルスは鉄壁スカイ山岳トレインの1号車を務め、他のチームのエース格の選手のアタックを全く許さないほどの牽引を見せていました。クライスヴァイク、モレマにとっては、これほど頼りになる選手はいないと思います。

ミカウ・クヴィアトコウスキー(Michał Kwiatkowski)、ポーランド(チームスカイ)

期待度:★★★☆☆

2014年世界チャンピオン、今年のE3ハーレルベーケ優勝したパンチャーです。

今年チームスカイに移籍して、フルーム曰く『練習中、ダウンヒルでチームメートとアタック勝負をしていた』その相手がダウンヒルスペシャリストであるクヴィアトコウスキーだと言われています。

チームメートも、マチェイ・ボドナール(ティンコフ)、ミカウ・ゴラス(チームスカイ)、ラファル・マイカ(ティンコフ)と強力メンバーが揃っています。

ボドナールはTTのために力を貯めると思われますが、マイカはツールで山岳賞を獲得した登坂力を活かして、クヴィアトコウスキーのために働くことでしょう。

所属チームを越えてアシストするのも、オリンピックのような国際レースならではの見どころですね。

ルイ・コスタ(Rui Alberto Faria da Costa)、ポルトガル(ランプレ・メリダ)

期待度:★★★★☆

今年のツールでも度々アタックを見せ、逃げまくったオールラウンダーです。

登坂力・独走力に長けている選手なので、今大会でも有力候補の一人です。

一人で何でも出来ちゃう選手なので、気付いたら先頭集団にいるみたいな感じが予想されます。

ルイス・マインティーズ(Louis Meintjes)、南アフリカ(ランプレ・メリダ)

期待度:★★☆☆☆

ツール総合8位と、プチブレイクを果たしたクライマーです。

登坂力は十分持っていると思いますが、ダウンヒルやスプリント力で劣ります。

逃げに乗って、逃げ切るような展開になれば勝利もあるかもしれません。

ホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodríguez)、スペイン(カチューシャ)

期待度:★★★★☆

今年限りで引退を決意している名パンチャー・クライマーです。

今大会のようなコースレイアウトはホアキンの好みだと思いますが、ちょっと最後の平坦路が長すぎるかなという感じです。

アレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)、スペイン(モビスター)

期待度:★★★★★

2016年ジロ総合3位、ツールではナイロ・キンタナ(モビスター)をアシストしながらも総合6位に入賞でした。

今大会の超有力金メダル候補です。

抜群の登坂力だけでなく、フルームやクライスヴァイクを圧倒するスプリント力を持っていることが何よりも武器です。

チームメイトもホアキンの他に、ジョナタン・カストロビエホ(モビスター)、ヨン・イザギーレ(モビスター)、イマノル・エルヴィーティ(モビスター)とモビスター勢で揃っています。

カストロビエホとヨン・イザギーレはTTスペシャリストではありますが、バルベルデのアシストをしっかりやるのではないかと思います。

セバスティアン・ライヒェンバッハ(Sébastien Reichenbach)、スイス(FDJ)

期待度:★☆☆☆☆

今年のツールでは総合14位と、終盤ステージでも最後の登りまで上位陣に食らいついていた印象が強いクライマーです。

高い登坂力を持っている選手なので、最後まで行き残ることが出来るかどうか注目しています。

スイスは他にもミカエル・アルバジーニ(オリカ・バイクエクスチェンジ)というベテランのクラシックスペシャリストや、スティーブ・モラビート(BMCレーシング)もいるので、バランス良く地味に強力なチームと言えましょう。

ファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)はTTのために、力を温存すると思われます。

金メダルをガチで予想!!

金メダル:アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

銀メダル:バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)

銅メダル:クリス・フルーム(チームスカイ)

この通りです!

ラストの平坦路が長いので、終盤の単独でのアタックはやりづらいと思うため、クライマー同士のスプリント勝負になるのではないかと思います。

となると、バルベルデのスプリント力が際立ちます。

そして、好調のモレマがフルームを抑えて銀メダルを獲得するという予想です。


国別に言うと、イギリスの戦力が圧倒的ですが、クラシックレーサー揃いのベルギー、屈指のクライマー集団コロンビア、絶対的エース・バルデ擁するフランス、二大グランツールレーサーのいるオランダ、TTスペシャリスト揃いのスペインもかなり豪華なメンバーとなっています。

前回のロンドン五輪では、各国がイギリス包囲網を敷き、イギリス率いるメイン集団を置き去りにして逃げ切り勝利を決めました。

このように、『必ずしも強い者が勝つとは限らないのがロードレースの醍醐味』と言われるほど、実際のレース展開は読めません。

一つの落車で、一つのパンクで、雨が降ったり、風が吹いたりで、状況は一変します。

全ての要素を乗り越え、その日勝った選手が、最も強かったと言えましょう。


NHK北京オリンピックサイト~Beijing 2022

NHKの特設サイトで、8月6日(土)21時20分からライブ配信で見ることが出来ます。

なお、男子個人ロードTTは8月10日(水)22時00分からスタートです。

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