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【第1ステージ速報】カヴェンディッシュファミリー復活の狼煙をあげる一勝!【ツール・ド・フランス2016】

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モンサンミッシェルをスタートして、第103回のツール・ド・フランスがスタートしました!

第1ステージのスプリント合戦を制したのは、久々にファミリー再結成したマーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)です!!

カヴェンディッシュは初のマイヨ・ジョーヌ獲得で、明日の第2ステージはイエロージャージを着て走ります!

落車が多い一日で、怪我をした選手たちの状態が気になります。

ファーストアタックは、一発で5名の逃げが決まる

ボーラ・アルゴン18のポール・ヴォス(ドイツ)とヤン・バルタ(チェコ)、IAMサイクリングのリー・ハワード(オーストラリア)、キャノンデール・ドラパックのアレックス・ハウズ(アメリカ)、フォルテュネオ・ヴィタルコンセプトのアントニー・ドゥラプラス(フランス)の5名の逃げが決まりました。

序盤の二つの4級山岳をヴォスが共に先頭通過して、初日の山岳賞を確定させました。

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これで仕事を終えたとばかりに、逃げ集団からメイン集団へと下がって、4名で逃げる展開になりました。

中間スプリントは、トップスプリンター全員参加

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逃げの4名を除いて、先頭通過したのは、ロット・ベリソルのアンドレ・グライペル(ドイツ)で11ptsを獲得しました。

以降の主な選手は、

エティックス・クイックステップのマルセル・キッテル(ドイツ)10pts
ティンコフのペーター・サガン(スロバキア)9pts
ディレクトエネルジーのブライアン・コカール(フランス)8pts
ディメンションデータのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)6pts
カチューシャのアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)2pts

という結果です。

アルベルト・コンタドールの落車!右半身の大部分を負傷

総合優勝候補の一角であるティンコフのアルベルト・コンタドール(スペイン)が派手に落車しました。

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↑中央分離帯で倒れている選手がコンタドール

他にもチームスカイのゲラント・トーマス(イギリス)、BMCレーシングのブレント・ブックウォルター(アメリカ)も落車したようです。

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↑レース後のコンタドール。かなり痛々しい…。

コンタドールの怪我は、確実に走りに影響あると思います。勝負どころまでに、どれくらい回復出来るかどうかです。

地元出身のドゥラプラスが敢闘賞獲得

レース序盤から逃げ続けていたドゥラプラスが敢闘賞を獲得しました。

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ドゥラプラスはゴール地点であるユタビーチの近くで生まれ育った選手だそうです。

勝手を知っている地元で、家族たちの前で表彰台に上がれたことは非常に嬉しいことです。

露出することが大事な仕事となる、プロコンチネンタルチームで早速結果を出したことも素晴らしいです!

スプリント勝負は、早めに仕掛けたサガンを差して、カヴェンディッシュが勝利!

今大会は、名立たるスプリンターが揃っていて、各チームが残り数キロでトレインを形成し合うので、残り1キロ切ってからは大混戦です。

生き残ったエティックストレインの、キッテルの後ろにつけていたサガンが早めにスプリントを仕掛け始めます。

サガンに反応し、キッテル、グライペル、カヴェンディッシュらもスプリント体勢に入ります。

伸びきらないサガンの右横からキッテルが加速して、キッテルが勝ったか!?というタイミングで、サガンの左横からカヴェンディッシュが伸びてきます。

そのままカヴェンディッシュが先頭でゴール!!

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嬉しい嬉しい第1ステージの勝利で、初のマイヨ・ジョーヌをゲットしました。

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カヴの右隣りのキッテルはものすごく悔しそうな表情です。

久々に再結成したカヴェンディッシュファミリー(カヴ、マーク・レンショー、ベルンハルト・アイゼル)の力がいかんなく発揮されたステージでした。

特にレンショーの完璧なリードアウトに痺れました!!

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レース直後に、カヴはレンショーと抱き合って喜んでいました。良いシーンです。

ゴール間際でも大落車が発生

時速75キロほどに達している状況で、派手に落車していたので、無事ではないように思えます。

確認できた選手ですと、ボーラ・アルゴン18のエーススプリンターであるサム・ベネット(アイルランド)が巻き込まれ、右肩を押さえながらゴールしていました…。

ちなみに、ゴール前数キロ地点で、我らがランプレ・メリダの新城幸也も落車していました。

左手首あたりを気にしている様子でしたが、見た目には大きな外傷は無さそうです。ですが、ちょっと心配です。

初日から相次ぐ落車で、幸先が不安です。

落車の影響もあってか、総合上位陣に早くもタイム差がつく展開になるか

1位でゴールしたカヴェンディッシュから、ボーナスタイムを含めて

ジャイアント・アルペシンのワレン・バルギル(スイス) 13秒遅れ
チームスカイのクリス・フルーム(イギリス) 33秒遅れ
モビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア) 33秒遅れ
BMCレーシングのリッチー・ポート(オーストラリア) 42秒遅れ
アスタナのファビオ・アル(イタリア) 42秒遅れ
アスタナのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア) 42秒遅れ
ティンコフのアルベルト・コンタドール(スペイン) 55秒遅れ

というゴールタイムになっています。

救済措置がとられることになれば、同一タイムでゴールとみなされるかもしれませんが、救済措置が無かった場合、早速フルームとコンタドールは22秒の差がついてしまうことに。

オフィシャルの裁定に要注意です。

初のマイヨ・ジョーヌに袖を通したカヴェンディッシュ

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インタビューでは喜びを爆発させていました。

『マイヨ・ジョーヌは、これ以上のものはない。』
『賞金で、また多くのアフリカの人たちにバイクをプレゼントすることが出来る*1
『D-デイの地であるノルマンディーで勝つことが出来て特別な感情がある。大戦を戦った兵士たちのおかげで、今平和な世の中で自転車に乗ることが出来ているので、感謝したい』

という発言をしていました。

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山岳賞ジャージであるマイヨ・アポワルージュを獲得したボーラ・アルゴンのヴォス。

来季、ワールドツアーチーム昇格を目指すプロコンチネンタルチームは、早速大仕事をやってのけました!

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ヤングライダー賞ジャージであるマイヨ・ブランはトレック・セガフレードのエドワード・トインズ(ベルギー)が獲得しました。

純粋なスプリンターではなく、登りもこなせるタイプの選手なので、明日の第2ステージでジャージキープなるか注目です。

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娘と息子と一緒にインタビューを受けるカヴェンディッシュの笑顔に癒やされました。

明日の第2ステージはラスト3km地点から始まる登りの上にゴールするコース

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細かいアップダウンを経て、ゴール前に丘が一つと、ゴール地点は登りゴールとなっています。

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ピュアスプリンターたちは、最後のスプリント勝負に参加出来ないだろうという見込みです。

パンチャーやクラシックスペシャリストたちの活躍が期待されるステージです。

わたしの優勝予想はエティックス・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)を推したいと思います。

他には、ペーター・サガン、BMCレーシングのフレフ・ファンアフェルマート(ベルギー)、オリカ・バイクスエクスチェンジのサイモン・ゲランス(オーストラリア)あたりにも注目です!

スカパー、J Sportsでは『ツール・ド・フランス2016』第2ステージの放送は明日20:55開始予定です。

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*1:所属チームであるディメンションデータは、南アフリカ共和国が本拠地