緩やかな登りスプリントを制したのは第1ステージに続き、マーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)がとりました!
ポイント賞争いで、サガンを抜き、マイヨ・ヴェールを奪還しました。
中継開始
逃げはアルマンド・フォンセカ(フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト)が一人で逃げています。
一人での逃げなので、スピードも上がらず、メイン集団も合わせてスローペースでレースが展開しています。
昨日・一昨日と、落車が多く発生し、ナーバスな状態になっていたこともあって、今日はゆったりと和やかな雰囲気のプロトンでした。
カメラに向かって、あくびするジェスチャーをしながら『暇だよ』とアピールする選手もいました。
↑チームメートと談笑するヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
↑カメラに向けてピースをした後、チームメートと肩を組むナイロ・キンタナ(モビスター)
↑アルベルト・コンタドール(ティンコフ)の右腕の包帯が痛々しいですが、宮島マッサーによれば冗談を言えるくらいの余裕はあるとのこと。
このような状況で、痺れを切らしたのかトマ・ヴォクレール(ディレクトエネルジー)がアタックします。
あっという間に先頭のフォンセカにジョイントして、二人での逃げが始まります。
中間スプリントは、キッテルが制する
逃げの2人を除いた、中間スプリント着順は
マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)
アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)
ペーター・サガン(ティンコフ)
マーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)
アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)
マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)
ブライアン・コカール(ディレクトエネルジー)
でした。
カヴェンディッシュは、思いっきり踏み込んでいませんでした。
この次にキッテルのアシスト陣であるファビオ・サバティーニ、マクシミリアーノ・リケーゼと続きました。
エティックスはアシストを使って、キッテルの番手をあげて中間スプリントを取りに行ったようで、これがゴールスプリントに影響したのかもしれません。
残り10kmを切ったところで、逃げを吸収
↑舌を出しながら、もがくヴォクレール
主にロット・ソウダルとエティックス・クイックステップがメイン集団を牽引して、逃げ集団を吸収しました。
.@Lotto_Soudal led the Peloton 41.5% of the final 50kms, but @MarkCavendish edged in to win! #TDF2016 #TDFdata pic.twitter.com/gPeJzFbIwl
— letourdata (@letourdata) 2016年7月4日
↑残り50kmの間で、プロトンを牽引していたチームの割合
↑残り8km地点で逃げの2人が吸収される
5km地点
時速50〜60キロほど出ています。
道路の幅が広く、各チームともきちんとトレインが形成できずに混戦状態です。
↑残り4.6km地点での上空からの映像、ジャージの色がバラバラなことが分かる
その状況で最初にトレインをしっかり組めたのはエティックス・クイックステップ。
好位置で残り1kmを切ったタイミングで、エティックストレインにかぶさるようにロットNLユンボのトレインが進路を塞ぎます。周りを他のチームの選手に囲まれていまい、キッテルは大きく番手を下げてしまいました。
カヴェンディッシュは、レンショーに牽かれてしっかり好位置をキープしています。
そして、グライペルの真後ろからスプリントを開始!キレのいい加速でグライペルに並びます。
グライペルの加速も素晴らしく、お互いに並走のままグライペルがバイクを前に投げ出します。
わずかに遅れてカヴェンディッシュがバイクを前に投げ出します。
この動きが両者の差をわけて、数cmだけカヴェンディッシュが先にゴール出来たようです。
ゴールした瞬間は、グライペルがガッツポーズをしていました。それくらい僅差でした。
OFFICIEL: @MarkCavendish remporte l'étape sur le fil / @MarkCavendish wins! #TDF2016 pic.twitter.com/ttnTb5TeAj
— Le Tour de France (@LeTour) 2016年7月4日
二人の後方では、ブライアン・コカール(ディレクトエネルジー)がペーター・サガンを差し切って3位でした。
総合勢も先頭と同タイムでゴールして、今日タイムを失った総合系の選手はいません。
数分間の審議の上、カヴェンディッシュの勝利が確定
勝利の瞬間に、カヴェンディッシュは喜びを爆発させます。
インタビューでは、
『勝ったときは自分でも分かるんだけど、今日は自分ではわからなかった』
と言っていたように、グライペルが先着したのかなと思う中で、判定を待っていたようです。
サガンは首位キープ、カヴはマイヨ・ヴェール奪還
カヴは子供を抱えながら、ステージ優勝の表彰を受けていました。
今日のサガンは、髪の毛をおろしてロン毛スタイルでした。
今日もマイヨ・ヴェールを着て走りましたが、繰り上げでの着用でした。
明日は、奪還したジャージを堂々を着て走ることが出来ます。
敢闘賞はヴォクレールです。
解説の浅田さんいわく『集団を活性化させた走りをしたのはヴォクレールという判断ではないか』とのことでした。
昨日と同じく、マイヨ・アポワルージュはヤスパー・ストゥイフェン(トレック・セガフレード)、マイヨ・ブランはジュリアン・アラフィリップ(エティックス・クイックステップ)がキープしています。
第4ステージも平坦ステージだが、今日より急な上り坂ゴール
今日のコースより、高低差があり、距離も長い平坦ステージです。
ゴール前は残り500mくらいから、7%の登り坂が始まります。
それなりに急な坂なので、ピュアスプリンターにとっては厳しいのではないかなと思います。
わたしのステージ優勝予想は、期待も込めてジュリアン・アラフィリップ(エティックス・クイックステップ)を再び推したいと思います。
アラフィリップ1位、サガン4位以下ならアラフィリップがマイヨ・ジョーヌを獲得出来ます。
とはいえ、サガンはこのステージの最有力候補でしょう。
他には、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ)、アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)、マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)にも期待したいです。
明日の第3ステージは、スカパー・J Sportsで20:55中継開始予定です。
・関連記事