アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)が、シャンゼリゼ通りの集団スプリントを制しました。
クリス・フルーム(チームスカイ)が無事に2連覇を達成。レース後は総合表彰式が行われました。
最終日はお祝いムードで、長めのパレード走行
4賞ジャージを先頭に、パレード走行がスタート。
美しいシャンティのお城を見ながら、ゆっくりと集団は進みます。
フルームとサガンはしばしの間、談笑をしています。
毎年恒例のマイヨ・ジョーヌと仲間たちの絵です。
チームスカイはマイヨ・ジョーヌにあやかって、黄色を基調としたスペシャルジャージを着ています。
何と言っても、一人のアシストを欠くことなく、最終ステージまで来たチーム力は、本当に驚嘆に値します。
いつもはシャンパンで乾杯するのが恒例ですが、まずはビールで乾杯です笑
瓶ビールは、フルーム自らチームカーに取りに行って、みんなに振る舞っていました。
その後、しっかりシャンパンをたしなんでいました。
山岳賞のラファル・マイカ(ティンコフ)は、全身赤水玉模様の特別仕様でお送りしています。
こういうのは事前に用意しているのではなく、メカニックが一晩でやってくれるそうです。
シャンゼリゼ周回コースに入ってから逃げ集団が形成される
アレクシス・グジャール(AG2R)
ローソン・クラドック(キャノンデール・ドラパック)
ヤン・バルタ(ボーラ・アルゴン18)
マルクス・ブルグハート(BMCレーシング)
ダニエル・テクレハイマノ(ディメンションデータ)
ジェレミー・ロワ(FDJ)
ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)
ブリース・フェイユ(フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト)
の8名で逃げています。
プロトンから20秒前後のリードを保って、周回を重ねます。
メイン集団は、ディレクトエネルジーが牽引しています。
中間スプリントは争いなく通過
逃げ集団はローテーションを回しながら、ブルグハートが先頭で通過しました。
特に争いは行われませんでした。
しかし、ブルグハートはメカトラで逃げ集団から脱落してしまいます。
キッテルにメカトラ発生、しかしバイク交換に手間取る
フロントディレイラーにトラブルがあったようで、バイク交換をしたのですが、交換したバイクの後輪もおかしかったようで、ブチ切れたキッテルは後輪を地面に叩きつけました。
(その後輪がいい感じにコロコロ転がって、他のチームカーに激突していて、ちょっと笑いました)
本当ならルール違反である、チームカーの真後ろについて、集団復帰を目指します。
チームスカイがアタック!
ワウト・ポエルス(チームスカイ)とルーク・ロウ(チームスカイ)が集団からアタックして、逃げ集団にブリッジ成功しました。
新たに2台の強力な機関車を得た逃げ集団は、吸収寸前まで追い込まれていましたが、逃げを継続しています。
最終日に、スカイのアシスト陣がアタックしてレースを盛り上げてくれて、粋な作戦をしてくるなと思いました。
しかし、残念ながら逃げ集団はメイン集団に吸収されてしまいます。
先頭を牽いていたディレクトエネルジーが、牽引をやめたため、一瞬集団は統制が取れなくなりました。
そのタイミングで、アレクシー・ルトセンコ(アスタナ)とフレフ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシング)も集団からアタック!
メイン集団から5秒前後のリードを築いて逃げていきます。
最終周回を間近にして、二人はメイン集団に吸収されてしまいます。
運命の最終周回、集団スプリントを制したのは、、、
IAMサイクリングと、ディレクトエネルジーが集団牽引します。
しかし、IAMとディレクトエネルジーともに、エーススプリンターにトラブルがあって、牽引の意味をなくします。
↑ブライアン・コカール(ディレクトエネルジー)はパンクで後退
かわって、アンドレ・グライペルを擁するロット・ソウダルが先頭で牽引開始して、残り1kmを通過!
一段、一段と発射台を切り離しますが、予定よりも少し早いタイミングでアシストを使いきってしまいます。
ここで、グライペルは機転を利かせて、カチューシャのアレクサンダー・クリストフの背後につきます。
カチューシャのアシストがクリストフを発射したタイミングで、グライペルが一気に加速して先頭に躍り出ます!
右後方からペーター・サガン(ティンコフ)が猛烈に加速して来ましたが、グライペルがわずかに先着し、勝利!
今大会、初勝利をおさめました。
「ザ・ゴリラ」の愛称を持つグライペルは雄叫びを上げて喜びます。
フルームは無事に完走して、チームメイト全員と肩を組みながらゴールします。
ゲラント・トーマスとガッチリと握手していました。
凱旋門をバックに、表彰式が行われました
ステージ優勝のグライペルです。
2人の娘さんと一緒に表彰台に上がっていました。
長女はグライペルの面影を感じますが、ゴリラっぽさは全く無くて可憐な少女で安心しました。
サガンはマイヨ・ヴェール5連覇です!
マイカは2014年以来、2度目のマイヨ・アポワルージュ獲得です!
イェーツは初のマイヨ・ブラン。何より、両サイドのお姉さんが、イェーツより一段低い台に立っているにも関わらず、イェーツよりデカいという嫌がらせを毎日受けていてかわいそうでした笑
サガンはスーパー敢闘賞も獲得!
そして、マイヨ・ジョーヌのクリス・フルーム!2013・2015年に続く、3度目のツール制覇です。
総合上位3名がポディウムに上がります。
ロメン・バルデは初の表彰台。キンタナは2013・2015年は共に2位で、今回は3位。すべてフルームに阻まれています。
チーム総合1位はモビスター。キンタナ3位、アレハンドロ・バルベルデ7位と二人が総合トップ10に入ったことが大きいです。
最後に4賞ジャージが揃って登壇。
サガンは、最初から最後までトロフィーを担いでいて、やはり「ロックスター」そのものでした
裏方も含めたチームスカイ全員で登壇です。
GM、監督、メカニック、マッサー、料理人、その他様々な役割を持った人々がいて、チームは成り立ちます。
特に今大会は、スカイのチーム力が際立った結果となりました。
この写真が、チームスカイの結束力を物語っていますね。
第103回ツール・ド・フランス2016は無事終了
この速報も、本日で終了です。無事完走できたのも、多くの読者様のおかげです。(たくさんの方に読まれているというデータは嘘をつかないです。)
途中2日の休養日を挟んで23日間お付き合いいただき、ありがとうございました!
次回はブエルタ・ア・エスパーニャも、同様に速報を書いていきたいと思います。オリンピック中継は見れたら、やります!
それでは、Merci!Au revoir!
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