いよいよ、今夜から『ツール・ド・フランス2016』が始まります!!
本当に楽しみで寝不足確定な三週間がやってきました。
始まる前に、ああでもない、こうでもないと考える時間も楽しい!ということで、総合優勝を予想してみました。
http://www.cyclesports.jp/depot/detail/51169
ツール・ド・フランス2016総合優勝予想
◎クリス・フルーム(チームスカイ)
ダントツの大本命です!
ただ、フルームは偶数年は勝てないというジンクスがあります。
2012年はエースのブラッドリー・ウィギンスより明らかに好調でしたが、ウィギンスに譲る形で自身は総合2位。
2014年は落車リタイアとなりました。
しかし、今シーズンはそんなジンクスを物ともしない好調ぶりで、『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』の勝ち方を見る限りフルーム優位は揺るぎないのではないかと思います。
何より、アシスト陣があまりにも豪華すぎる!
分析すればするほど、フルームが最もマイヨ・ジョーヌに近いと思わざるを得ません。
○ナイロ・キンタナ(モビスター)
昨年の第20ステージ、ラルプ・デュエズの登りでフルームを置き去りにした走りが忘れられません。
単純な登坂力なら、フルームに勝てるのではないか!?という期待感があります。
懸念事項は、第13ステージでの37.5kmのタイムトライアルです。
このタイムトライアルでは、フルームが圧倒的有利です。
キンタナは決定的な差をつけられないように必死で走るのみです。
▲アルベルト・コンタドール(ティンコフ)
『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』プロローグの山岳TTの走りっぷりには、非常に期待感が持てました!
しかし、その後のいまいちな走りを見ていると、何気ない1級山岳での加速についていけないコンタドールの姿が思い浮かびます…。
フルームやキンタナの加速についていけるかどうかが、気になるところです。
TTはむしろ非常に得意としているので、山での実力差が如実に出てしまうのではないかと心配です。
▲ファビオ・アル(アスタナ)
シーズン前から、「ツールはアルで行く」と公言して、エースとして臨むツールですが、やはり『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』での走りが不安を誘います。
一応ステージ優勝していますが、他のステージでは明らかに調子悪そうです。
そして、今年の『ジロ・デ・イタリア』で総合優勝したヴィンチェンツォ・ニーバリが出場することも、いろんな意味でリスクです。
チームプレゼンテーションで、ニーバリは「アルのために走る」と言っていますが、心の中はどうなのやら。
アルが山岳で遅れるようなことがあれば、ニーバリは置き去りにして先頭を追うのではないか。そして、チーム内で揉める。
そんな不安材料もあります。
×リッチー・ポート(BMCレーシング)
「フルームのアシストはもうイヤッ!」と言ったかどうかは知りませんが、移籍したBMCレーシングではエースとして好調なシーズンを送っています。
シーズン序盤のステージレースで勝ちまくり、『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』プロローグの山岳TTでは、フルームを上回るタイムを叩き出しました。
キレ味鋭いクライミングを見ていると、ひょっとして?!と、期待を抱かせるには十分な走りです。
問題は本人も自覚している、精神面です。
3週間の長丁場で、安定して走ったことはなく、どこかで必ずおかしなことになっています。
それさえなければ、立派な優勝候補なんですけどね。
×ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシング)
ポートとダブルエース体制で臨むと、チームは表明しています。
昨年のツールは、風邪をひいて途中リタイアでしたが、それまでは非常に良い走りを見せていました。
しかし、途中で風邪をひいちゃうような、精神面のもろさが弱点だと思います。
ポートもヴァンガーデレンも似たようなハートの持ち主なんでしょう。
×ダン・マーティン(エティックス・クイックステップ)
『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』総合3位に食い込んだ勝負強さに期待です。
懸念事項はチーム方針が、マルセル・キッテルで勝つことを至上命題としていることです。
仮にマーティンが総合上位に浮上しても、アシストする選手はほとんどいません。
×ロメン・バルデ(AG2Rラモンディアル)
『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』総合2位という成績に、期待感が持てます!
ですが、TTに弱いという点を差し引いて、山岳ステージでフルームやキンタナに圧倒的な差をつけることが出来るかと聞かれると、さすがに疑問符です。
万が一、超鋭いヒルクライムを見せてくれれば、ひょっとしたら・・・!?という大穴予想です。
×ティボー・ピノ(FDJ)
本来ならば、▲くらいつけたいところですが、『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』での失速ぶりが目につきます…。
しかし、直前の国内TT選手権で優勝し、フランスTTチャンピオンとして参戦することは好材料です。
ピノをサポートする山岳アシストの少なさも気になるところです。
×イルヌール・ザッカリン(カチューシャ)
期待も込めてのピックアップです。
時折見せる、山岳ステージでのキレ味鋭い登りを見ると、ザッカリンに期待したくなります。
なんだかんだでチームメートのホアキン・ロドリゲスの方が総合上位に行く気もしますが…。
★ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
アルが失速して、ニーバリがダウンヒルで他の総合勢を置き去りにして、リードを稼ぐ展開も十分考えられると思います。
今大会の厳しい山岳を越えて長いダウンヒルを経て、ゴールするステージが4ステージもあります。
屈指のダウンヒラーであるニーバリに非常に向いているレイアウトなのです。
2008年コンタドール以来のダブルツールの可能性もあるため、やはり期待したくなっちゃいます。
わたしは期待を込めてリッチー・ポートとナイロ・キンタナ推しで行きます!
というわけで、優勝予想はクリス・フルームですが、リッチー・ポートとナイロ・キンタナ推しで行きたいと思います!
ドーフィネでのポートの山岳TTの走りが心に響いたのと、昨年のラルプ・デュエズでのキンタナの激走に期待したいのです。
ここまで強い強い言われているフルームが普通に勝っちゃう展開よりは、どうやったらフルームを倒せるか考える方が楽しいってのもあります。
みなさんの優勝予想、期待の選手は誰でしょうか?
いよいよ、今夜19時からJ SPORTSにて完全生中継で放送です!
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