最終更新日:2019年7月21日
『ロードバイク始めるなら10万円は必要だよ』という言葉を、よく聞くと思います。
わたしも人にそう言うことが多いですが、本当に10万円必要なのかな?と思うことがあります。
これは、
- 10万円かけずに始めることはできないか?
- 結局のところ10万円以上必要なのではないか?
という二つの意味があります。
一般的に、ロードバイクを始める人が初期コストを抑えめに始めたとしても、ジャージだグローブだパーツだ何だと、結果的に初期コストの1.5倍くらいのお金を使いがちです。
お金がある人はいいのかもしれませんが、潤沢な予算のない人がお金を理由にロードバイクを始められないことは悲しいことです。
今回は、現実的に考えて『とにかく安くロードバイクを始めるにはどうしたらいいか?』ということを、突き詰めて考えてみました。
すると、7万あればOK!という結論に達しました。
個人的にはベストな選び方とは思いませんが、『とにかく安く始めたい!』という方にとっては、参考になるのではないかと思います。
- 何のためにロードバイクが欲しいか
- ロードバイク本体をどうやって手に入れるか
- 安く買うためには、パーツ・サイズ・整備などの知識が必要
- わたしがギリギリおすすめ出来るロードバイク
- 本体以外に揃えるべきアイテムを出来るだけ安く実用的なもので紹介
- 前照灯(フロントライト)(必要度 ★★★)
- 尾灯(リアライト) (必要度 ★★★)
- ベル(必要度 ★★★)
- ボトルゲージ&ボトル (必要度 ★☆☆)
- サイクルコンピューター (必要度 ★☆☆)
- ビンディングペダル&シューズ (必要度 ★☆☆)
- サドルバッグ (必要度 ★☆☆)
- 自転車の鍵 (必要度 ★☆☆)
- ヘルメット(必要度 ★★★)
- サイクルジャージ (必要度 ★☆☆)
- サイクルグローブ (必要度 ★☆☆)
- サイクルソックス (必要度 ★☆☆)
- サングラス (必要度 ★☆☆)
- 空気入れ (必要度 ★★★)
- チューブ (必要度 ★★☆)
- タイヤレバー (必要度 ★★☆)
- CO2ボンベ (必要度 ★★☆)
- トルクレンチ (必要度 ★★★)*3
- マルチツール (必要度 ★★★)
- スタンド (必要度 ★☆☆)
- グリス (必要度 ★★★)*4
- チェーンオイル (必要度 ★★☆)
- パーツクリーナー (必要度 ★★☆)
- 結局、いくらで揃えられるのか
- まとめ
- 最後にわたしの考えを少々
何のためにロードバイクが欲しいか
『弱虫ペダルを読んで…』
『ツール・ド・フランスを見て…』
『今乗っているクロスより速い自転車を求めて…』
『トライアスロンに出たくて…』
など、ロードバイクでないといけない理由があるから、どうにか安く買えないか考えていることでしょう。
単にサイクルスポーツとして乗ってみたい、単に高速で走れる自転車が欲しいなら、ロードバイクでなくてもいいので、より安く堅牢なクロスバイクを買った方が無難で幸せだと思います。
どうしてもロードバイクでないといけないので、あれば以下の条件を満たしている必要があると思います。
- ドロップハンドルであること
→見た目がロードバイクである必要があります。
- STIレバー(デュアルコントロールレバー)であること
→『シャカリキ!』を読んで、ロード乗りたいと思いました!という方は、この限りではありませんが、おそらく初心者の方が想像するロードバイクとは、STIレバー搭載型のことを指していると思います。そして、STIの方が単純に便利です。
- 軽量であること(できれば10kg以下)
→上り坂を軽やかに登りたい、速く走りたい*1、と思うのであれば、軽さは絶対的正義です。
- 走行性能が高いこと
→適切なパーツを使われたロードバイクに乗ることで、本来の走行性能を引き出すことが重要です。
- サイズが合っていること
→サイズが合わないロードバイクに乗ってもいいですが、身体のどこかしらに痛みが生じやすくなります。結果としてロードバイクの快適な走行性能が損なわれるため、適切なサイズのロードバイクに乗ることが重要です。
なぜこのようなことを言うのかというと、世の中には『ロードバイク』の名を騙った、いわゆるルック車と呼ばれる粗悪な自転車がはびこっているからです。
※詳しくはこちらのエントリーを一読ください。
3万円以下の安い自転車を買ってはいけない! - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
粗悪な自転車に乗ることは、ロードバイク本来の魅力を損ねるばかりか、むしろ危険であるからです。
これらの前提のもと、とにかく安くロードバイクを始める方法を書いていきたいと思います。
ロードバイク本体をどうやって手に入れるか
GiantやMeridaのエントリーモデルは8〜9万円程度で購入出来ます。*2
ここに必要不可欠なパーツ・道具を揃えると10万円を越えてしまうでしょう。これでも悪くないどころか、むしろおすすめなんですけれども、今回は更に安くすることが出来ないか考えてみたいと思います。
更に安くロードバイクを手に入れるためには、
- 1,友達から譲ってもらう、安く買う
- 2,中古で購入する(メルカリ、ヤフオク等)
- 3,通販で購入(Amazon、Wiggle、CRC等)
- 4,型落ちモデルを購入(専門ショップ等)
など、考えられます。
それぞれのメリット・デメリットを書いてみます。
1,友達から譲ってもらう、安く買う
- メリット
・友達がロードバイクに詳しいなら、フィッティング(細かいサイズ合わせ)や整備を教えてくれるかもしれない
・全く知らない人が使った自転車よりは、知っている人が使っていた自転車に乗る方が抵抗感が少ない
- デメリット
・そもそもロードバイクを譲りたい、売りたいと思っている友達がいないと話にならない
・友達の背丈が自分と違う場合、サイズが合わない可能性が高い
・デザインの好みを選択する余地が無い
2,中古で購入する(メルカリ、ヤフオク等)
- メリット
・粘り強く探せば、好みのカラー、適切なサイズのロードバイクを安く購入出来る可能性がある
- デメリット
・単純に「ロードバイク」で検索して探しても、粗悪な自転車も多く紛れているため、どれが十分な性能を持ったパーツが搭載されているのか判断するための知識が必要
・自分に合うサイズを判断するための知識が必要
・劣化したパーツの交換費用コストが余計にかかる可能性がある、パーツ交換・整備に関する知識が必要
・赤の他人が乗っていた自転車に乗るという心理的な抵抗感がある
3,通販で購入(Amazon、Wiggle、CRC等)
- メリット
・新品を安価で購入することが出来る
- デメリット
・種類が多く、どれが十分な性能を持ったパーツが搭載されているのか判断するための知識が必要
・自分に合うサイズを判断するための知識が必要
・お得なロードバイクはサイズが売り切れていたり、好みのデザインの自転車が見つからない可能性がある
・完成車と言っても、ある程度自分で組み立てをする必要があり、整備に関する知識がひと通り必要
4,型落ちモデルを購入(専門ショップ等)
- メリット
・新品または準新品(展示品という理由で値下げしている場合もある)を安価で購入することが出来る
・フィッティングや整備などのアフターケアを気軽に相談することが出来る
- デメリット
・型落ちモデルで10万円を切るようなロードバイクは、なかなか見つからないため、根気よく値引きしているロードバイクを探す必要がある
・適切なサイズが売り切れている、好みのデザインの自転車が見つからない可能性が高い
初心者が安く買おうとするとデメリットが非常に多い
というわけで、冒頭の『ロードバイク始めるなら10万円は必要だよ』という主張に繋がります。
ここで話を終わらせずに、どうやったら初心者にとってのデメリットを解消出来るか考えたいと思います。
安く買うためには、パーツ・サイズ・整備などの知識が必要
とにかく、知識を身につける必要があります!!
本来、ロードバイクに関する知識は乗りながら、整備しながら、詳しい人に教えてもらいながら、身につけていくのが自然です。
しかし、これらをロードバイクの購入以前に身につけなければ、適切なロードバイクを選ぶことが出来ません。
ロードバイクに持たずに知識を身につけるとなると、多大な努力を要することでしょう。
どうしても安くロードバイクを購入したいのであれば、お金の代わりに支払うべき代償だと、わたしは考えます。
では、どうやって知識を身につけていけばいいのか紹介していきます。
パーツに関する知識
ロードバイク本体の各部名称、パーツの名称を覚えましょう。
↑こちらのサイトにひと通り書いてあります。
『トップチューブはどこ?』と聞かれたら、「ここだよ!」と言えるようになるといいですね。
また、コンポーネントについては、最もメジャーなシマノの製品については種類を知っておくといいと思います。
↑コンポーネントの各グレードの名称や、変速数の違いについて把握しておくといいかもしれません。
↑コンポーネントの互換性については暗記する必要はないですが、見方は覚えておいた方がいいと思います。
『SORAは互換性がないから、TIAGRA以上がいいよ』
『どうせ11速にするから、105以上がいいよ』
という言葉の意味と、理由が分かれば十分だと思います。
サイズに関する知識
ネット通販 | お知らせ | サイクルベースあさひ
http://www.bike-plus.com/pleasure/fitting/4rules.html
↑基本的なことは、こちらのサイトを見ればだいたい把握できます。
回転木熊のグルペット 【HowTo】ジオメトリー表の賢い読み方 ~フレーム・リーチという概念~
↑海外通販などで、欲しいロードバイクのジオメトリーを読む際に、「フレームリーチ(FR)」を知っておくと便利です。
↑実際に、自分の身体のサイズを測定して、ベストなフレームサイズを計算出来るといいかもしれません。
ただし、これは相当に高難易度なことです。わたし自身も深くは分かっていませんし、机上の計算で答えが出るほど簡単な話でもないです。
自分の身体のサイズに対して、購入しようとしているロードバイクのフレームサイズが適切なサイズかどうかを判断出来れば十分です。
↑わたしは、こんな風に計算してみて、フレームサイズが大きすぎず、小さすぎないことを確認してから、海外通販での購入を決断しました。あとは、乗りながら微調整していく方針で考えています。
整備の知識
↑こちらをひと通り読んでおいて、損はないと思います。
またYoutubeにも、整備に関する動画はたくさん上がっています。動画で見た方がイメージしやすいと思います。
これらの整備の知識が必要となる場面は、購入後に各部位、各パーツに問題がないか判断するときと、日々のメンテナンスをするときです。
特に必要な整備知識は
・チェーン清掃&注油
・パンク時のチューブ交換
・ブレーキの調整
・ディレイラーの調整
あたりでしょうか。
購入前にこれらの情報に触れてみて、「理解不能だ」「細かい作業は苦手だ」と思った方は、十分な予算を組んで専門店で購入して、プロの整備士の方に教えてもらいましょう。
わたしがギリギリおすすめ出来るロードバイク
本来であれば、初心者の方は専門ショップで購入することを、心からおすすめします。
自分で知識もつける!整備もちゃんとやる!だから安く買いたい!という方に、わたしが調べた限り、ギリギリおすすめ出来るロードバイクをピックアップしてみました。
メルカリ・ヤフオク等の中古販売系は、商品の入れ替わりが激しいので、具体例を提示することはしません。ザッと調べた限りでは、5〜6万円台でメジャーブランドのエントリーモデルレベルのロードバイクは購入出来そうな感じでした。
ということで、比較的安定して入手できるであろうAmazonとWiggleで調べてみました。
カノーバー ゼノス
フレームサイズが490mmのワンサイズのみとなっています。
販売元HPの情報(CAR-011 ZENOS(ゼノス) | 株式会社オオトモ [ カタログサイト ])によると、適応身長は『165cm以上』となっています。
大柄な人には、フレームが小さく感じる可能性もあります。その際は、ステム交換やシートポスト交換によって、より自分に合ったフィッティングに設定する必要があるかもしれません。
コンポーネントはシマノ製『Claris』を装備していて、2×8段変速が可能です。
シフターも『Claris』なので、入門用ロードバイクとしては十分な性能だといえましょう。
重量も10.2kgと、この価格帯では十分すぎる軽量さを兼ね備えています。
最近、街中でも見かけるようになってきたので、徐々に認知度が高まっているように思います。メーカー保証も1年ついていることも安心して購入できるポイントでしょう。
フェラーリ(Ferrari) R7016 Claris
いわゆるルック車に見えますが、製造元のGIC社は高品質で低価格の自転車を製造する優良企業です。
以前GIC社の方と話す機会があったのですが、低コスト化のためのこだわりと品質を両立させるために、なるべく特殊な部品を使わないといったこだわりを感じました。
フレームサイズは480mmで、適応身長は160cm以上となっています。
重量は11.5kgで、カノーバー ゼノスに比べるとやや重たいですが、ロードバイクの性能を味わう一台としては許容範囲でしょう。
あとは友人などに『フェラーリ買ったぜ!』というジョークをいうこともできます。
HASA R5
1990年台に台湾で立ち上がったブランドです。
エントリーモデルのR5は、重量10.4kgで、コンポーネントはターニーがアッセンブルされています。
サイズは460・480・500・520の4種類展開されており、細かいジオメトリーは公式サイトでチェックすることができます。
自分は試乗会で乗ったことがありますが、以前乗っていたTREKのアルミロードと遜色のない乗り心地でした。ターニーの性能は最低限ではあるものの、フレームの質はホビーレースでも使用できるポテンシャルを持っているといえましょう。
Verenti - Technique Sora
Verenti - Technique Sora の詳細はこちら
海外通販のWiggleで見つけたものです。
サイズは50cm〜60cmまで2cm幅で揃っています。ジオメトリーも細かく載っているため、自分に適したサイズのバイクを見つけることが出来ると思います。
コンポーネントはシマノ製『Claris』がフル装備されています。2×8段変速が可能です。
重量は10.3kg(サイズ56cmのカタログ値)です。
Vitus Bikes Razor
Vitus Razor ロードバイク 2017 | Chain Reaction
海外通販ChainReactionCycles(通称:CRC)で見つけました。
サイズは52cm〜60cmまで2cm幅で揃っています。こちらもジオメトリーが細かく載っているので、自分に適したサイズのバイクを見つけることが出来ると思います。(※セール品のため、売り切れの可能性あり)
コンポーネントはシマノ製『Claris』がフル装備されています。
重量は9.6kg(サイズ56cmのカタログ値)と、10kgを下回る軽さです。
本体以外に揃えるべきアイテムを出来るだけ安く実用的なもので紹介
必要度については以下のとおりです。
★★★・・・必須。これを買わないなら自転車乗るな。
★★☆・・・推奨。即座に無くても構わないが、いずれ必要になるもの。
★☆☆・・・任意。無くても問題ないが、いずれは欲しくなるもの。
前照灯(フロントライト)(必要度 ★★★)
いわずもがなの必須アイテムです。十分な光量を持っていて、かつコスパが良いものを選びました。
尾灯(リアライト) (必要度 ★★★)
夜道を走行する際、後方の自動車・自転車に自分の存在を知らしめる重要なアイテムです。
法律上は、反射板でもOKですが、夜間走行するなら必須アイテムだと思います。
ベル(必要度 ★★★)
必須アイテムですが、物は音が鳴りさえすれば本当に何でもいいです。
ロードバイクに乗っていて、ベルを鳴らす機会はほとんどないです。
実際に「危ない!」と思ったときにブレーキから手を離してベルで警告する暇はありません。両手でブレーキかけるか、全力で回避行動を取るべきです。言い換えると、ベルは全く不要なアイテムです。
しかし、道路交通法で取り付け義務があるので仕方がありません。
ボトルゲージ&ボトル (必要度 ★☆☆)
ボトルゲージは実用性を考えると、ペットボトルもホールド出来るタイプのゲージがおすすめです。
ロードバイク乗ってる感を出したいなら、やはり専用のボトルゲージとレースで使うようなタイプのボトルでしょう。
プロの選手たちはレース中に自転車に乗りながら水分補給をしていますが、我々が公道を走行する際は、走りながら飲むのはやめましょう!停止して飲みましょうね。
サイクルコンピューター (必要度 ★☆☆)
ゆくゆくは自分がどれくらいスピード出ているか、気になりだすと思います。
ですが、スマホのアプリでも構わないと思います。
「Strava」なら、計測と記録が同時にできるのでおすすめです。
ここでは、スピードとケイデンスが測定出来るモデルで最も安くて使えそうなものをピックアップしました。
わたしは、ガチでレース出るわけではないので、スピードと時間と走行距離が分かればいいやと思い、↓のサイコンを使っています。
スピード、時間、走行距離を同時に表示できる画面サイズで、バックライトも付いている点がポイントですね。
ビンディングペダル&シューズ (必要度 ★☆☆)
足が固定されることは、最初は恐怖に感じると思います。慣れてしまうと、普通のペダルに普通のシューズで乗る方が怖く感じるようになります。
なぜなら、ビンディングペダルでシューズを固定することにより、ダンシングしても、ハイケイデンスで回しても、ペダルから足が離れることがない安心感が非常に大きいからです。
また、シューズはジャストサイズで履くことが鉄の掟です。通販では、ジャストサイズかどうか判別つかないので、可能であれば実店舗で試し履きしてみることをおすすめします。
参考までに、わたしの足のサイズは実寸で25.0cm、普段履いている靴のサイズは25.0〜25.5で、上で紹介したシマノ製『SH-R065』はサイズ40(25.2cm)を選びました。靴下を履けば、ほぼジャスト(あと1mmくらい余裕あるかな)というサイズ感です。
更に安いシューズが欲しいなら、やはり海外通販のWiggleで探してみることをおすすめします。
サドルバッグ (必要度 ★☆☆)
替えチューブ、タイヤレバー、マルチツールあたりが入れば十分かなというサイズで選びました。
サイクルジャージのポケットや、リュック・メッセンジャーバッグ等に入れて携帯しても問題ありません。
サドルバッグを選ぶ際は、尾灯と干渉しないかチェックしながら購入しましょう。
自転車の鍵 (必要度 ★☆☆)
駐輪しないなら不要なアイテムです。
ちょっとコンビニでお買い物程度の駐輪に使うのであれば、『ABUS 1500/110』レベルの鍵で十分だと思います。
1時間以上の駐輪、100%に近い防御力を手にしたいのであれば、『クリプトナイト』と『ABUS ディスカス』の組み合わせがおすすめです。わたしは、この組み合わせで使用しています。
ヘルメット(必要度 ★★★)
わたしが調べた限りでは、JCF公認ヘルメットの中で最安値だと思われます。
更に200gを切る軽さに加えて、カラーバリエーションも豊富な点も素晴らしいです。
わたしもこのヘルメットを使っています。
サイクルジャージ (必要度 ★☆☆)
このピチピチのサイクルジャージに心理的な抵抗がある場合は、無理に買う必要は全くありません。
ですが、ロードバイクの戦闘服はサイクルジャージです。
非常に気分が高まるアイテムなので、好きなデザインのものを探して一着は持っておいてもいいのかなと思います。
ちなみに、Amazonですと上下セットで3000円くらいから買えます。
ちゃんとしたジャージを上下で揃えると、余裕で2万オーバーするような代物です。なので3000円のジャージの機能性は疑わしいですが、見た目が変われば十分と考えているので、個人的には何でもいいと思っています。
もう少し機能性を重視するなら、Wiggleで海外ブランドのセール品を狙ってみることをおすすめします。
プロも使用するようなモデルが、ジャージとショーツのセットで1万円以下で購入することもできるかもしれません。
サイクルグローブ (必要度 ★☆☆)
実はわたしは素手派なんですよね…。
グローブもいろいろ意見があって、
- 素手だと汗で滑って危険だから
- ころんだ時に、最初に手をつきやすいので怪我防止のため
- 汗を拭うときに便利
などの理由で、グローブは必須!と言う人もいます。
わたしが素手派である理由は
- 握力が弱いので、長時間グローブをつけていると手が非常に疲れる(グローブの抵抗のため)
- 体幹の筋肉が弱いので、つい腕で身体を支えようとした結果、手のひらとグローブの緩衝材が当たって痛くなる
- これらを解消するには、フィット感の高い良いグローブが必要だが、グローブは消耗品なのでコスト面がバカにならない
という理由から、汗で滑るリスクや転んだ時に怪我するリスクよりも、手が疲れて・痛くなってブレーキを握る力が弱くなるリスクを避けたいので、出来れば素手で乗りたいと考えています。
自分の手に合うかどうかは、実際にグローブをはめて、ロードバイク乗ってみてから、分かる部分もあります。サイクルグローブの購入は一種の賭けだなと思います。
Amazonで最安値を探すと1000円程度から購入できるようです。
ちなみに、ホビーレースや自転車のイベントでは、グローブ必須としているところもあるので、持っておくに越したことはないなと思います。
サイクルソックス (必要度 ★☆☆)
ロード用シューズを履く場合は、シューズと足首・くるぶしが擦れやすいので、サイクルソックスを履くことをおすすめします。
また、ロード用シューズはジャストサイズで履くのが基本なので、ソックスはなるべく薄手で通気性が良いものを選ぶことがポイントです。
スニーカーなどを履いて乗る場合は、ユニクロやジーユーなどのカジュアルブランドでも問題ないですが、ロード用シューズを履くなら専用に設計されたソックスをおすすめします。
サングラス (必要度 ★☆☆)
単純にまぶしさ対策・ゴミ避け対策だけで、選ぶものではありません。
路面状況を正確に把握するためには、偏光レンズが入ったサングラスが活躍します。
そうなると、ユニクロのサングラスのコストパフォーマンスは非常に高いです。
サングラスもサイズ感が重要なアイテムで、下を向くとズレるようなサングラスだと、かけていて非常にストレスに感じるので、出来れば試着してから買いたいアイテムです。
とはいえ、目の保護は安全にロードバイクに乗る上で重要なことなので、いずれは専用設計されたサングラスの購入をおすすめします。
・こちらの記事も参考にどうぞ
空気入れ (必要度 ★★★)
ロードバイクのタイヤには、通常では考えられない高圧な空気を入れる必要があります。
上記で紹介したロードバイクのように700×23C〜28Cのタイヤであれば、120〜160psiほどの圧力で入れる必要があります。
紹介しているモデルでは最大160psiまで入れることが出来ます。さらにゲージがついていて、適切な空気圧を管理することが出来ます。
類似商品の『楽々ポンプ』では、最大100psiまでと十分な空気を入れることが出来ないので気をつけてください。
チューブ (必要度 ★★☆)
ロードバイクに乗ってて、パンクした時に必要になるアイテムです。
ローディならチューブ交換は必須スキルになります。
タイヤに合わせて、適切なサイズのチューブを携帯するようにしましょう。
タイヤレバー (必要度 ★★☆)
チューブ交換の際に必要となるアイテムです。
CO2ボンベ (必要度 ★★☆)
チューブ交換した後に、空気を入れる際に必要となります。
携帯ポンプでも構いませんが、こちらの方がコンパクトでかさばらない点が実用的です。
しょっちゅうパンクする人は、携帯ポンプを買った方がいいのかもしれませんが。
マルチツール (必要度 ★★★)
日常整備、出先でのメカトラ対応に必要となるアイテムです。
ロードバイクに乗り続けていくと、様々な工具が必要になって来ますが、乗り始めの時点で最低限必要なものは、
- プラスドライバー
- 6mmアーレンキー
- 5mmアーレンキー
- 4mmアーレンキー
- 3mmアーレンキー
あたりで十分だと思います。
マルチツールではなく、バラバラに買っても問題ないと思います。
足りなかったら買い足すスタイルで構いません。
ちなみに、わたしはWiggleでロードバイクを購入した際にマルチツールとペダルレンチが無料でついて来ました。
ただし、ゆくゆくは精度の高い工具を揃えて行った方が良いです。精度の悪い安い工具では、ネジをなめてしまったり、工具自体が簡単に破損するなどして、正確な調整が出来なくなるからです。
スタンド (必要度 ★☆☆)
後輪が浮く状態で固定できるので、ディレイラー調整やチェーン清掃などの整備が格段にやりやすくなります。
グリス (必要度 ★★★)*4
ネジ、シートポスト、クランプ、ペダルシャフト、ベアリング等々、新しくロードバイクを始める際にグリスアップすべきポイントはたくさんあります。
グリスアップしなくても、すぐには問題になりませんが、雨水を浴び、粉塵を浴び、しばらく放置してしまうと取り返しの付かないサビや破損に繋がる可能性があります。
チェーンオイル (必要度 ★★☆)
チェーンの整備に必須アイテムです。
個人的に最初のうちは、オイルの質とかあまり気にしなくていいと思います。
パーツクリーナー (必要度 ★★☆)
チェーン清掃、カセットスプロケット、ブレーキシューなど様々な用途に使えるパーツクリーナーです。
個人的には、最初のうちのチェーン清掃はクリーナーとウェスを使って掃除して、オイル差す程度のメンテナンスで十分だと思っています。
結局、いくらで揃えられるのか
紹介した4台のロードバイクのうち、最安値である『フェラーリ(Ferrari) R7016 CLARIS』を元に計算してみます。
本体代 50,429円
必要度★★★ 13,252円
必要度★★☆ 3,284円
必要度★☆☆ 28,064円
となっているため、
本体+必要度★★★の必須アイテムの合計が63,681円です。
これに、いずれは必要度★★☆の推奨アイテムの合計3,284円が必要となるので、トータル66,965円でロードバイク生活をスタートすることが出来ます!
ゆえに、冒頭の7万あればOK!という主張に繋がります。
必要度★☆☆の任意アイテムの合計額を足しても、95,029円と10万円を切っています。
『カノーバー ゼノス』の場合は、必要度★★☆の推奨アイテムまでの合計額が71,675円で、必要度★☆☆の任意アイテムを揃えると99,739円です。
『HASA R5』の場合は、必要度★★☆の推奨アイテムまでの合計額が84,838円で、必要度★☆☆の任意アイテムを揃えると112,902円です。
『Verenti - Technique Sora』の場合は、推奨アイテムまでの合計額が91,766円で、任意アイテムを揃えると119,830円です。*5
『Vitus Bikes Razor』の場合は、推奨アイテムまでの合計額が71,515円で、任意アイテムを揃えると99,579円です。*6
まとめ
とにかく安くロードバイクを始めたいなら、Amazonで『フェラーリ(Ferrari) R7016 CLARIS』もしくは『カノーバー ゼノス』を購入するのが良さそうです。
最低限のアイテムを7万円以下で揃えられる安さは大きなメリットと言えましょう。
レース出場のために必要と思われる任意アイテムを揃えても10万を切っています。
身長が170〜175cmではない、もしくは限られた予算の中でフレームの質・コンポの質を追求するのであれば、Wiggleで『Verenti - Technique Sora』を購入するのが良さそうです。
最低限のアイテムを揃えても10万切る金額で、フルSORAが装備されたロードバイクに乗ることが出来るのは、非常に大きなメリットです。
しかし、ここにもう2〜3万円プラスすることが出来れば、国内の専門ショップで『Verenti Technique』と同レベルのエントリーモデルのロードバイクを購入することが出来ます。
予算に余裕があるなら、購入後のメンテナンスなどもショップ店員に任せることができる専門ショップでの購入をおすすめします。
そして身長160cm以下の方は、残念ながら安価でおすすめ出来るサイズのロードバイクが見つからなかったため、専門ショップでエントリーモデルのロードバイクを購入することをおすすめします。
Giantの2016年モデルであれば、『DEFY 4』であれば身長155cmからサイズがあります。女性には『AVAIL 4』がおすすめで、身長145cmからサイズがあります。定価は共に85,000円(税別)です。
最後にわたしの考えを少々
こういった価格の安いロードバイクに対して『フレームの性能が低いから危険』という意見を言う方も多くいらっしゃると思います。
わたしは、その意見は間違ってないと思います。しかし、ネット上の情報をあたってみると、問題なく使用できている人もいるように見受けられます。
結局のところロードバイクは工業製品であり、初期不良を抱えたまま出荷される商品もあるでしょう。中古商品も同様です。
それらの不良を見抜くためには、知識が欠かせません。
知識と自転車に対する愛や情熱があれば、どんな自転車でも安全に快適に乗りこなすことが出来ると、わたしは考えています。
ぜひ正しい知識を身につけて、愛と情熱を絶やすことなく、素敵な自転車生活を送る人が一人でも増えることを願ってやみません。
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わたしは、海外通販Wiggleを使ってロードバイクを買いました。円高で非常にお得に買え、バイク自体も非常に満足できる性能でした。