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結婚式の招待状って何なの?

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先日、友人の結婚式に行ってきました!

人の幸せ、新たな門出を目の当たりにするのは、なかなか感慨深いものがあります。昔からの友人であれば、ひとしおです。

しかしながら、結婚式に参列するにあたって送られた書状である「招待状」について、物申さずにはいられません。

儀式的な要素があることは分かりますが、「招待状」って何なの?と思わざるを得ません。

「招待状」送りたいから住所教えて、の意味不明さ

結婚する友人からLINEが来て、最初に感じたことは「Googleフォームでいいからネット使おうよ」です。

21世紀、人工知能がプロ棋士を打ち負かす時代に、ただの出欠確認がまさかのアナログ、しかも郵送ですよ。

まあまあ良い封筒、招待状に返信用のハガキなど入れると、レター代・送料だけでも1セット150円くらいすることでしょう。参列者が100名いるとして、150×100=15,000円です。恐らく実際は、ここにデザイン料など上乗せされるので、もっと高くなると思います。

この時点で、無駄さ加減に理解が追いつきません。都知事の交遊費を非難している人の中で、結婚式の招待状を送付した人はどれくらいいるのか気になるところです。

とはいえ、「儀式だから」「向こうの家族の立場もあるし」「年配の人とかネットは苦手でしょ?」という意見も理解出来ないことはないです。

返信用ハガキの形式に苛立ちを覚える

後日、招待状が郵送されて来ました。

返信用のハガキが封入されていて、出席か欠席など参加意思を明示して返送するものです。

まず、「お名前」の「お」や、「ご芳名」の「ご芳」を二重線で消すとか、「○○ ×× 行」の「行」を「様」に変えるとか、誰が何のためにそうしているのか全く理解が出来ません。

別に「名前」って書いてあっても、自分はそれが失礼とは思いませんし、「ご芳名」だからとても丁寧だとも感じません。

むしろ、「ご芳名」の「ご芳」の意味を正確に答えられる人ってどれくらいいるんですかね?

だったら、意味のない言葉遣いをしても、よそよそしさしか感じません。

『お前ふざんけんなし』『マジで!?結婚するのかよ!』みたいな口調でやり取りする仲だからこそ、結婚式にお誘いするものだと思うので、急に「ご芳名」みたいなトーンで来られても、どんなテンションで対応すればいいのかわからなくなります。

『ご結婚おめでとう御座います!晴れ姿、楽しみにしています』
なんて、虫唾が走るようなテンプレ対応をしたくはないのです。「御座います」とか生涯書いたことないし、絶対書きたくない!
そこにわたしの想いは乗せられませんから。

100歩譲って、「ご芳名」の「ご芳」を二重線で消して返信する対応をするとしましょう。

ここで重大な事は、これまでの人生において「ご芳名」の「ご芳」を二重線で消す、ということを一度たりとも学ぶ機会がなかったということです。

学校の家庭科の授業とか、公民の時間で勉強したかなあ。と思い返してみたものの、全く記憶にございません。

もしかしたら、わたしが不真面目ゆえに聞き逃していた可能性も否めませんが、あまりにも結婚式に関する諸作法を知らなすぎたので、学ぶ機会が無かったんじゃないかなあと思うのです。

それとも、みなさんご両親から教わって来たのでしょうか。我が家では、そのような教育はありませんでした。

ついでに言うと祝儀袋というシステムも謎

祝儀袋だけでどれだけ作法あるんだって話ですよ。

なんで、文房具屋でどの祝儀袋を選べばいいのか小一時間悩まないといけないのでしょうか。

「結び切り」が基本なら、「ちょうちょ結び」の祝儀袋いらなくね?

「男性なら緑の祝儀袋がおすすめです」って緑の祝儀袋売ってねーし。

入れる金額は、決まってませんって決めてくれよ!相場がわからねー!

筆ペン持ってませんからー!

祝儀袋は「ふくさ」に入れて持ち運ぶこと、って「ふくさ」って何なん?カタチが想像できないよ。

当たり前のように「ふくさ」とか言われても、カステラ屋さん?って感じですから。

などなど、非難轟々です。(わたしだけ?)

もう、祝儀はビットコインとか電子マネー使おうよ、って思います。

そういうのに疎い人は当日、受付で現金受け渡しか、銀行振り込みでもいいと思います。

当日、受付で山のように重なった祝儀袋から中の封筒を取り出して、金額を数えて、大量の祝儀袋を破棄する手間を考えたら、一体誰が喜ぶためにやっている文化なのか全くの謎です。

これだけブーブー言ってるわたしに、なぜ二次会の司会を頼んだし!

そんなわたしに、二次会の司会の依頼が来ました。

「ただいま、ご紹介に預かりましたあきさねと申します。

わたしは新郎とは、中学からの友人で、大学のときに二人で一緒に海外旅行に行ったことが思い出です。

・・・」

と、新郎との関係性・クスッと笑えるわたしと新郎ならではエピソード・祝福の言葉を端的に散りばめ、乾杯の邪魔にならないよう30秒以内で完結するスピーチを、ちゃんとしてきました。

ちなみに、二次会にはわたしの知り合いは新郎以外に1人しかいなく、他の数十名は全く知らない人たちでした。*1

友人の背中が大きく見えた

ちなみに、結婚式に参列するにあたり、これらのことを踏まえて、新郎である友人には「本当に自分はちゃんと結婚式に出席できるか心配」「場を壊さないか心配だし、招待状とか祝儀袋意味わからないと思っている」「司会で何を話せばいいのか」などなど、ちゃんと伝えて相談しています。

その時に友人は「おれは全然いいんだけど、向こうの親族も来ているしね」「向こうの親族の意向とかもあるし」など言いました。

なるほど、結婚するとお相手の親族とも親戚関係になるわけで、自分たちの一存だけでは決められない事情があるんだなと納得しました。

披露宴の最中にも、「これからは一家の大黒柱として」「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」とかスピーチするわけです。

ああ、これが大人になるってことなんだと思いました。心なしか、友人の背中が大きく見えました。

「大黒柱と言えば、やっぱり2000年代前半のミラバルは本当に良い投手」とか「佐藤義則の指導力は本当に素晴らしい」など話した仲*2だったのに、はるか先に行ったようです。

友人には、是非とも一家の大黒柱として、幸せな家庭を築いてもらいたいですし、たまにはグダグダと野球の話もしたいです。

そんなことを思った、友人の結婚式でした。

だが、招待状だけは許せん!

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オランダ一人旅行なんて計画したのも、この友人との海外旅行の経験が基になっています。英語喋れない2人で、ツアーも使わずに個人旅行で行く楽しさを味わっていたからです。

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どちらが良いと決められるものではありませんが、海外の合理的な文化と日本の七面倒な文化のどちらかを選べるようなスタイルに出来ませんかね。と、つくづく思う。

*1:だから、とても緊張したんだよ。

*2:友人は日ハムファン