わたしがロードバイクを購入したきっかけは、ツール・ド・フランスです。
初めてツールを見た時は、ひまわり畑の真ん中や、険峻な山岳など美しく雄大な景色に見とれていました。
サイクルロードレースを知るにつれて、選手たちの相棒であるロードバイクに自然と興味が出てきます。
ランス・アームストロングが全盛の時代にツールを見ていた影響で、TREKに非常に良い印象を持っていました。
初めて買ったロードバイクはもちろんTREKでした。
TREK 2.1cというアルミフレームのバイクで定価18万円だったと思います。2009年にランスが現役復帰したアスタナをモチーフとしたカラーリングに一目惚れです。
ヒルクライム、センチュリーライド、海外輪行と、様々な場所で乗り回して、わたしの唯一無二の相棒でした。
ところが数年後、わたしの相棒は忽然と姿を消します。
※専門ショップ店員がマジでおすすめする最強の自転車の鍵とは!? - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
以来、ロードバイク無し生活となっていましたが、今年のツールを見ていたら、またどうしようもないくらいロードバイクが欲しくなってしまいました。
決して安くはないお買い物
何しろ、今年の4月にブロンプトンという折りたたみ自転車を購入したばかりです。税込みで23万円くらいでした。
※参考:ブロンプトン実走レビュー!1,000km走ってみて感じたこと。 - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
かと言って、以前乗っていたTREKと同じアルミフレームはつまらないなと思うのです。
フルカーボンとなると、お買い得ロードでお馴染みのGiantの「TCR ADVANCED 3(2016年モデル)」で18万円(税抜)でした。
コンポーネントはティアグラです。かつてTREKではフル105に換装して乗っていたので、グレードが下がることもイヤです。
フルカーボンで、コンポ105以上の完成車となると、最低でも20万円以上します。
いくらロードが欲しかったとしても、1年に2台も20万円以上する自転車を買うことは、理性がストップをかけていました。
そんな時に、ビッグニュースを目にすることに
イギリスのEU離脱のニュースです。
その影響で、ポンドが歴史的大暴落を起こしました。
イギリスEU離脱決定!ポンド円27円の歴史的大暴落 - しんまは今日も損切りっ
現在も1ポンド=140円弱を推移しています。6月頃は160円前後で、去年は180円くらいでした。
円高が進むと、海外通販がお得になるなと思い、何気なく『Wiggle』というサイトを見ていました。
すると、目を疑うような一台を見つけてしまいました。
フレーム: フルカーボンコンポジット
重量: 7.8kg
フォーク素材: カーボン
ホイール: Shimano RS11
ブレーキレバー/ギアシフター: Shimano 105
フロントディレイラー: Shimano 105
リアディレイラー: Shimano 105
ブレーキキャリパー: Shimano 105
チェーンリングサイズ: 52T, 36T
カセット: Shimano 105 11-28t 11spd
サドル: Fizik Aliante
(※写真とスペックは2016年モデルのもの。2017年モデルのスペックの詳細はこちら。)
「いやいや、フルカーボンのフル105で13万切ってるとかあり得なくない??」*1
と、わたしは困惑しました。さすがにおかしいと。
そもそも『Eastway』なんてブランド見たことも聞いたこともないし、フレームのサイズも変なサイズしか無いんじゃないの?2〜3年前の型落ちじゃない?等々、疑問が出てくるわけで一つ一つ調べてみるのです。
Eastwayはイギリスのブランドで、イギリス国内では割とメジャーな自転車メーカー
Wiggleという通販サイトは、元々イギリス国内に向けて販売しているサイトです。それがヨーロッパ、アメリカ、日本など世界にも配送するようになりました。
日本語ページもしっかり整備されていて、海外通販と言えども不便は感じません。
それどころか、細かいデータも詳細に記されていて、逆に安心できるくらいです。
Eastwayは、2011年頃に立ち上がったブランドで、イギリス国内では一定の評価を得ているようです。
先ほどの『Eastway - Emitter R3(2016年モデル)』のレビューの評価も非常に高く、英語や読めない言語で書かれたレビューをGoogle翻訳かけながら読んでも、客観的なレビューが書かれているように見えます。
とにかく品質に問題があるブランドではなさそうに見えます。
本当に問題ないかどうか、買って乗ってみないとわからないなと思いました。
ただ、日本では無名のブランドってところには逆に惹かれます。人と被らないで済むのは、嬉しいことです。
自分に合ったフレームをカタログ値から算出する
いくら安いといっても、身体に合わないフレームを買っても仕方ありません。
そこでカタログ値やサイズガイドを見ながら、自分にベストなフレームを見つけることだ大事です。
まずは、サイズガイドを見てみます。
わたしは身長172cmで股下81cmなので、ベストなのは54cmのフレームなように見えます。
以前、わたしが乗っていたTREKもサイズは52cmだった記憶があります。
54cmモデルでは大きいような気がしたため、52cmモデルが自分の身体に合うのか計算して確認しようと思いました。
この表の細かい数値を見ながら、自分の体格を考慮して計算してみました。
そうすると、ハンドルの位置が若干手前に感じる可能性はありますが、乗れなくはないし、調整可能な範囲であることがわかりました。
(※結果として、52cmサイズでピッタリでした。ハンドルの位置など初期状態から一切変えずに3000km以上乗って何も問題ありません。)
フレームもパーツも型落ちどころか、最新の2016年モデルです。
つまり、このロードバイクはガチでフルカーボンでフル105で13万を切るということが分かりました。
ということで、買っちゃいました!
もしサイズが変だったとしても、シートポストとステムを変えれば何とかなると思いました。そうなると、国内で20万くらいのロードバイクを買った方が値段と手間を考慮すると、結果的に損する可能性も否めません。
しかし、こうしてブログのネタにもなるんだったらいいや♪と思ってポチりました!
わたしが人柱となって、『Eastway』のレビューをしようと思います!
来週くらいには届くそうなので、非常に楽しみです。
(追記)
Wiggleからロードバイクが届いたので組み立ててみた - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
届きました!
EASTWAY Emitter R3の実走レビュー!3000km走ってみて感じたこと。 - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
レビューも書きました!
最後に、超重要な注意事項
Wiggleに限らず、ロードバイクを通販で購入することはあまりおすすめしません!
特にロードバイクを初めて買う人は、避けるべきです。
ロードバイクは、いわばF1マシンです。
F1マシンの正しい整備方法を、知っていますか?
正しい整備方法を知らずに、乗用車の感覚で整備して乗っていたら、どうなるでしょうか?
事故ると思いませんか?
ロードバイクも全く同じです。ママチャリとは全く違う乗り物で、新しい整備の知識が必要不可欠です。
なので、初めてロードバイクを買う人は、専門店で購入して、不調があればお店の人に聞く、整備の必要が出たらお店に持っていく、わからないことがあったらお店の人に聞く、というようにプロのスタッフから学んで、知識を深めていくことをおすすめします。
逆に言えば、正しい知識・やり方も全て自分で学んで自分でやっていく!という方には、通販で安く購入することは大きなメリットと言えるでしょう。
※参考:7万あればOK!安いロードバイクが欲しい初心者向けの現実的な提案 - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
↑『ロードバイク買うなら10万円は必要』と猫も杓子も言う時代に、本気でまともなロードバイクを安く買う方法はないか考えて、書きました。
他には、すでにロードバイクに乗っていて、自分で整備が出来るようになった人で、
『セカンドバイクが欲しい』
『より性能の高いロードを安く買いたい』
『もっと気軽に乗るための安いロードが欲しい』
なんて人には、海外通販での購入もおすすめです。
円高の今なら、明らかに国内で買うより安いですから。
・Wiggleでロードバイクを買った、その後の記事
完成車ということで、組み立ては非常に簡単でした。
ある程度乗ったので、インプレ記事を書きました。
1年以上乗ると、ホイール交換をしたくなりました。
・関連記事
専門ショップ店員がマジでおすすめする最強の自転車の鍵とは!? - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
*1:9/3時点では14万円に値上っていました。為替の影響で定期的に値段が変わるようです。