あきさねゆうの荻窪サイクルヒット

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リリーフ投手という仕事は大変なので、もっと評価してあげて!

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今シーズン二度目の野球観戦に行ってきました!

今回は神宮球場です!

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この球場の特徴は、ブルペンがフィールド上にあることでしょう。

そのため、試合展開に応じて、どんな投手がウォーミングアップを始めるのか観察できて面白いです。

今回、横浜のブルペンを観察していて、改めて思ったことについて書いてみたいと思います。

リリーフ投手には色んな役割がある

ストッパー(クローザー、守護神)

僅差の勝ち試合を締める投手です。3点差以内の最終回を抑えれば、セーブがつくため、登板機会の予想は非常に簡単です。

リリーフ投手の中でも最も力のある選手が起用されることが多いです。そのため、実力のある先発投手がストッパーに転向することも多いです。

今シーズンのストッパーを務める選手で言えば、巨人・澤村、ロッテ・西野、オリックス・平野は元々先発投手でした。

セットアッパー(リリーフエース、勝ちパターンで起用される投手)

僅差でリードしている試合の終盤7・8回あたりで起用され、リードを守ってストッパーに繋ぐ、もしくは同点・僅差で負けていて、絶対に相手に点を取らせたくない展開で登板する投手です。

近年はストッパーに匹敵するほど、重要な役割を担っていると言えましょう。

昔に比べて、完投が少なくなっているため、先発が6〜7回で降板することが多いです。

優秀なセットアッパーが揃っているかどうかが、チーム力に直結しています。逆に言えば、優秀なセットアッパーが少ないチームは勝ちにくいです。*1

ワンポイント(左キラー、左のワンポイント)

役割というよりは起用法と言えるかと思います。

主に左投手が、対左打者の場面で登板します。

このタイプの選手はイニング途中での起用や、右打者を迎える別投手へ交代するため、登板試合数に対して、投球回数が少なくなる傾向にあります。

一般的なリリーフ投手は登板試合数≒投球回数になることが多いですが、ワンポイントは登板試合数<投球回数となります。

元中日の小林正人、元ロッテ・巨人の藤田宗一などが代表格です。

現役では、ヤクルトの久古健太郎、ソフトバンクの森福允彦、日本ハムの宮西尚生などが近い存在ですが、完全なワンポイントというイメージではないです。

10年くらい前と比べて、左投手を苦にしない左打者が増えてきたため、右打者を苦手にする左投手が起用しにくくなっているようです。

ロングリリーフ(スウィングマン)

主に先発投手が序盤で降板した時に、長いイニングを投げることが多い投手です。

ある程度のイニング数を投球することが出来るので、連戦や怪我によって先発投手が不足した際に、スポット的に先発することもあります。

このタイプには高給取りの選手は皆無で、若手投手や一軍と二軍の当落線にいるような選手が多いです。

このため、疲れてるとか痛いとか言いにくい状況が生まれるので、2〜3イニング投げた翌日も普通にイニングまたぎをさせられるなど、無茶な起用をされやすいです。

頑丈な選手でないと潰れてしまいます。タフに仕事をこなして、結果を出すことで、先発投手やセットアッパーなど役割が変わっていくイメージです。

日ハムの谷元圭介やロッテの大谷智久などは、スウィングマンとして結果を出して、最近では勝ちパターンで起用されるようになってきましたね。

また日ハム・阪神などで活躍した下柳剛や、日ハムの武田勝はスウィングマンから先発投手になりました。

敗戦処理(普通の中継ぎ投手、勝ちパターンで起用されにくい投手)

パワプロ風に言えば、「敗戦処理」とか「ビハインドでも」とか「おまかせ」タイプの投手です。

上記であげたどの役割・起用法にも属さない、中継ぎ投手全般のことです。イコール「敗戦処理」という風に定義されている訳ではありませんが、妥当な言葉がないため「敗戦処理」といたしました。

リードされた試合だけでなく、大差でリードした場面で起用されることもあります。

そのため、登板数に対して、ホールド数が少ないことが特徴です。

例えば、巨人の宮國椋丞、戸根千明はこういう起用法をされています。

戸根はルーキーイヤーの昨シーズンに、46試合に登板して防御率2.88と、パッと見は好成績を残しました。そうして、今季は開幕から勝ちパターンで起用されていました。ところが失点することが多く、二軍に落とされてしまいました。

というように、一軍と二軍の狭間で、結果を出し続けていくと勝ちパターンでの起用が増えて来ます。ここでさらに結果を残せば、セットアッパーやストッパーとして起用されていきます。

敗戦処理でも結果を出せないとなると、いずれは戦力外となってしまうでしょう。

リリーフ投手の中には確かな序列が存在する

MLB NEWS : 上原浩治「中継ぎ降格って何やねん バカにするなよ。」

以前、WBCで田中将大が調子が悪かったために、中継ぎ投手へ配置転換することになり、一部のメディアが「マー君、中継ぎ降格!」と報じたところ、上原浩治が「降格って何やねん」と怒ったことがありました。

わたしも、先発と中継ぎに良し悪しはないと思いますが、中継ぎ投手の中では確実に序列は存在すると思います。

イメージとしては、

ストッパー≒セットアッパー>ワンポイント≒スウィングマン>敗戦処理

という感じでしょうか。

細かく調べていませんが、それぞれの選手の平均年俸とか調べたら概ねこんな序列になると思います。

さらに、どんな場面で登板するか分かりやすいのも、上記の順番と言えましょう。

神宮球場で見た、ブルペンで投球練習を始めるタイミング

3塁側で観戦していたので、横浜のブルペンの動きを中心に見ていました。

たまたま、先発投手が崩れて、さらに乱打戦となって大差リード・僅差リード・同点と、状況が目まぐるしく変わる展開だったため、横浜のブルペンの方針がよく分かりました。

展開とブルペンでの動きを記したいと思います。

スコア

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ベンチ入り投手

加賀繁
久保裕也
ザガースキー
田中健二朗
須田幸太
三上朋也
山﨑康晃

3〜4回あたり

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↑投球練習に備え、ストレッチを開始する加賀と久保

先発のペトリックは、制球がいまいちで、いつ崩れてもおかしくないような投球をしていました。

そのため、3回あたりから早速リリーフ投手がウォームアップを始めていました。

ここで準備していた選手は加賀繁、久保裕也、田中健二朗でした。

5回

横浜が6-0と、大量リードで迎えた5回裏に、ペトリックが崩れます。

加賀が急ピッチで仕上げにかかって、サガースキーも準備を開始します。

ペトリックは5回二死で降板し、加賀が登板し、打者1人できっちり抑えました。

6回

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↑エリアンが2ランを放った裏で投球練習を行うザガースキー

表の横浜の攻撃で、加賀に代打が送られました。

同時に、ブルペンではサガースキーがペースをあげて準備していました。

裏の守りで、ザガースキーが登板しました。

7回

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↑投球練習を行う久保裕也

表の横浜の攻撃では、久保裕也と須田幸太が準備していました。

横浜が2点追加したため、僅差のリード時の登板が多い須田は投球をやめ、久保は捕手を座らせて、しっかり投球練習していました。

そのため、7回裏から久保が登板すると思いきや、ザガースキーが続投となりました。

ザガースキーが1アウトとったあたりから、須田幸太が準備を再開します。

しかし2アウト取ってから、2ベースを打たれたので、須田は準備のペースをあげていきます。

さらに続く打者に四球を出してしまい、1・2塁で強打者のバレンティンを迎えたところで、ザガースキーは降板し、須田にスイッチします。

ところが、須田がバレンティンにタイムリー2ベースを打たれしまい、8-6と2点差に詰め寄られてしまいます。

続くバッターは超強打者の山田哲人、その次は雄平、今浪と左打者が続きます。すると、ブルペンでは左投手の田中が急ピッチで投球練習を再開しました。

須田は山田に四球を与えてしまいました。左打者の雄平を迎えたため、左の田中に交代すると思いきや、須田は続投します。

なんだかんだで雄平を抑えて、この回を凌ぎます。

8回

表の攻撃中は三上朋也が投球練習を始めました。

須田に代打が出されたため、裏は三上が登板することが濃厚です。

横浜は無得点で終わり、8回裏から三上が登板しました。

ブルペンでは、抑えの山崎康晃が準備を始めます。

ところが、三上が乱調で、先頭打者を四球、続く打者には2ベースを打たれ、無死2・3塁のピンチを招きます。

さらに、代打の上田に同点タイムリー3ベースを打たれてしまいました。8-8の同点となってしまいました。

ここで、田中が3回目となる投球練習を再開します。

三上は無死3塁のピンチで、何とか持ちこたえ、後続の打者を抑えて、勝ち越しを許しませんでした。

9回

表の攻撃中は、田中と、山崎が投球練習していました。

1アウトランナー無しの場面で、横浜の4番・筒香嘉智が勝ち越しホームランを放ちます!

この瞬間、田中は投球練習をやめ、山崎がピッチをあげて準備していきます。

そのまま9-8と1点リードの9回裏に、山崎が登板します。

2アウトからヒット2本打たれ、1・2塁のピンチを招きますが、ブルペンでは誰も練習していません。

ラストバッターとなった西田を空振り三振に切って取り、横浜は何とか勝利を飾りました。

結局、田中は登板しなかったが、3回も肩をつくることになった

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↑最終回、ストッパーの山崎を見送る、登板機会の無かった久保と田中

ペトリック→加賀→ザガースキー→須田→三上→山崎

という順で登板しましたが、事前に自身の登板タイミングが分かって準備をしていた選手は、ザガースキー・三上・山崎だけです。

加賀と須田はイニングの途中からの登板で、予定よりも速く投球練習を完了する必要がありました。

さらに、田中は3度もブルペンで捕手を座らながらの投球練習をしたにも関わらず、登板機会はありませんでした。久保も2回投球練習をしましたが、登板はありませんでした。

リリーフ投手は、時に登板数が多いことを見て、『登板過多』と言われることがあります。

しかし、この日の田中のように、記録には残りませんが、度重なる投球練習をしたために、決して少なくない疲労が蓄積されている選手もいます。

こういった選手への評価が低いことが、わたしは気になります。

休養目的で登板させなかったセットアッパーも、ストッパーが四球連発でフラフラしている時に、結局ブルペンで投球練習をしているシーンもたまに見ます。

『○○も休ませることが出来たので…』とか言いますが、裏では案外休めてないこともあるんです。

もちろん、ブルペンでの投球とマウンドでの投球では、疲労度は全然違うと思います。それでも疲労度はゼロではないと思います。

リリーフ投手をもっと評価するべき

週に1回しか登板しなくていい先発投手(あえてこういう言い方をしますが…)に比べて、リリーフ投手は全体的に年俸が低いです。

投球イニング数で言えば、先発投手はリリーフ投手の2〜3倍くらいは多くなるわけで、先発投手の方が年俸が高くなりやすいことは分かります。

しかし、ブルペンでの投球練習も含めた総投球で言えば、先発投手はリリーフ投手の2倍くらいに収まるのではないでしょうか。

だからリリーフ投手は、登板数やセーブ数・ホールド数だけではなく、ブルペンでの準備回数も評価の対象に入れるべきだと、改めて思いました。

そんな神宮の夜でした。

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横浜戦を2連続で観戦していますが、横浜ファンではありません。

ちなみに、この2戦で筒香は計4本ホームランを打ちましたが、横浜のリリーフ投手はだいたい失点しています笑

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わたしは中日の浅尾拓也が非常に好きです。その浅尾の象徴的なシーンが2010年の日本シリーズ第7戦だと思っています。

*1:そうなると、2001年の近鉄バファローズはほんと奇跡的だと思います