最終更新日:2017年10月31日
自転車で街乗りすることは楽しいですね〜!
わたしも、様々な土地でまわりの景色を見ながら、愛車のブロンプトンで走り回ることが大好きです。
街乗りのときに、一つ困ることは「ヘルメットどうするか」問題です。
ロード用の空気抵抗の少なそうなヘルメットでは、街乗りの自転車とファッションから浮くことが気になります。
そして、何より自転車を降りてからヘルメットをどうするか困ります。持ち運ぶにはかさばるし、自転車にくくりつけておくのも不安。
そこで、カスクの登場です!
往年の名選手、ローラン・フィニョンが頭に着用しているものが「カスク」です。
カスクは折りたたむことでコンパクトになり、サッとバッグにしまえます。
サイクルキャップやバンダナの上に、カスクをかぶることで、街乗りファッションのアクセントに!
そんな、『カスク』について、ご紹介していきたいと思います。
カスクの歴史
綴りは「Casque」です。
Wikipediaによると、1970年以前から自転車競技においてヘルメットと言えばカスクであり、現在主流のポリスチレン製のヘルメットが広まるのは、1990年代に入ってからのことです。
↑現在主流のポリスチレン製ヘルメット。ちなみにこれがKASK(カスク)というメーカーのものです。ややこしいぜ。
それでも、1991年にUCIがレース中のヘルメット着用義務化をルールづけると、選手から猛反発があったそうです。今では考えられないことですね。
結局、現在のようにヘルメット着用が義務付けられたのは2003年5月と割と最近のことであり、レースシーンにおいては90年代にカスクは姿を消しました。
レース外では、日本の道路交通法によると13歳児未満の子供については、ヘルメット着用の努力義務が規定されるのみで、大人はヘルメット着用義務はありません。
あくまで自衛の手段の一つとなっています。
カスクのメリットは何か?
レース界からカスクが消えたのは、シンプルにポリスチレン製ヘルメットの方が安全度が高かったからです。
プロロードレースにおいては、下り坂では120km/hに達し、通常の平坦路でも40〜50km/hは普通に出ているので、落車が日常茶飯事のロードレースにおいて、時速40kmで地面に頭をぶつけることが起きうるので、安全なヘルメットが好まれるのは当然のことです。
90年代以前は、軽量で安全なヘルメットをつくる技術が未発達だったことでカスクが主流だったのです。
では、カスクは危険か?というと、ノーヘルにするよりは安全でしょう。
安全性に関して言えば、ロード用ヘルメット>>>>カスク>>ノーヘルって感じでしょう。
わたし自身も、ノーヘルで自転車乗ることもありますが、やはり何となく心がざわつくような不安を感じるものがあり、何かしら着用しておきたいなという気持ちが強いです。
主旨がズレるので簡単にいえば、ヘルメット被るよりはるかに安全運転することの方が重要ですし。
ロード用ヘルメットは形状の都合上、非常にかさばりますが、カスクは小さくたためるのでコンパクトであることが大きなメリットと言えましょう。
↑手袋も一緒に収まるくらい小さくなります。
(自転車ウェア、バッグ、カスクのリンプロジェクト 直営ウェブショップより)
ポタリング時に、ヘルメットを持っていくとかさばるし、かと言って自転車にくくりつけておいたらパクられる心配もあるという問題を解決するのが「カスク」なのです!
にわかにカスクのファッション面にも注目が集まりつつある?
NHKで放送されていた「にっぽん縦断 こころ旅」という番組で、火野正平さんがカスクを被っているためか、昨今にわかに注目が集まりつつあるようです。
バンダナにカスクという着こなしも渋くてカッコいいですよね〜。
ファッション面という観点で見ると、カスク案外いいかも!と、わたしは思ったのでした。
その理由がサイクルキャップと、通常のハットやニット帽等の帽子ファッションの存在です。
タイトルにも「実用的な自転車生活」と書きましたが、自転車に乗ってそのままの格好で降りていろいろ出来て、また自転車に乗って帰ることが理想です。
ここにロード用ヘルメットが介在すると、そのまま降りて何かするということが結構面倒になります。
- 持ち運びしにくい
- ヘルメットを被ることで髪型が崩れる(髪型に関しては、そもそもノーヘルでも汗と風圧で崩れやすい)
この2点が解消されれば、路上での安全度が増し、自転車降りた後の面倒も軽減され、自転車に乗ってどこかに行きやすくなります。
カスク+サイクルキャップ+折りたためる帽子の組み合わせ
↑【X'mas】女子だってカスク!!|Y'sRoad PORTALより
こんな風に、サイクルキャップの上にカスクを被るスタイルがおすすめです。
カスクだけだと、髪の毛が間からはみ出たりして、見た目的にあまり美しくないからです。
カスクの色をコロコロ変えるのは難しい(カスクがまあまあ高価なため)ですが、サイクルキャップなら安いものは1000円切るので服装に合わせて色を変えて楽しむなんてことも可能です。
通常のキャップでなくサイクルキャップであるメリットは、つばが狭くなっているので前傾姿勢時の前方視認性が高いことです。
カスク+キャップを被ることで、髪の毛がぺしゃんこになるので、そのまま外を歩くのは結構ダサいです。
そこで、自転車を降りたらカスクとキャップはカバンにしまい込み、帽子を被って歩けばいいのです。
キャップでもニット帽でもいいですし、最近は折りたたみ可能なハットも出てきています。
わたしはハットが好きなので、コチラの折りたたみハットを購入して愛用中です。
ぶっちゃけ安物なので、折りたたんで展開する時の型崩れ感は否めませんが、十分実使用に耐えられます。
何より自転車に乗って出先でハットを被れる幸せの方が大きいです笑
こんな形のハットもいいですね。
探せば折リたためるハットは意外と世に出回っています。
ハットはわたしの趣味でして、もちろんニット帽でもキャップでもハンチングでもベレー帽でも何でもいいです。
自分に似合った帽子と一緒におでかけするのは、結構楽しいものです。
まとめ
今回の記事は、ロードでガンガン乗る人にとっては無用な記事です。別にヘルメットは自転車にくくりつけておいて盗まれたことないから大丈夫だよ、という人にとっても不必要でしょう。
あくまで私服で街乗りを楽しむ際の、ちょっとしたアイデアだと思ってもらえれば幸いです。
とはいえ、ロードでポタリングも十分可能なので用途に合わせてヘルメットを使い分けることもアリですね!
自転車で移動して、そのまま何か出来る上に安全性が高まるという点で極めて実用的だと思います。
わたしは、街乗りでカスクをかぶっている人を見ると「おっ!通だなあ〜」って思っちゃいます笑
気になる方は、いくつかカスクをピックアップしたので、チェックしてみてください!
あわせて、サイクルキャップもチェケラッチョ!
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