トランペットなどの鳴り物を使った応援は、メジャーリーグではお目にかかれない日本ならではの特徴です。プロ野球の魅力の一つは、鳴り物を使った迫力のある応援ではないかと思います。
かつて、東京ドームでの巨人戦で『球音を楽しむ日』と題して、鳴り物による応援を中止して観戦しようみたいなイベントをやっていましたが、あまり定着しませんでした。恐らく観客動員に影響があったのではないかと推測しています。
そんな鳴り物を使った応援の中でも、ファンファーレ付き応援歌のカッコよさは異常です。
今回は、わたしの記憶を辿ってお気に入りのファンファーレ付き応援歌で打線を組んでみました!
ファンファーレ付き応援歌で打線組んだ!
1(右)緒方孝市
おがたー おーがーたー おがたー!
1番打者を務めることが多かった緒方は、アウェイの試合ではプレイボールと同時にファンファーレが鳴り始めます。
最初の「おがたー」の後の長い溜めが、広島ファンならずとも試合への期待感の高まりを抑えることは出来ないでしょう。
2(遊)金子侑司
ラーラララー ラーラララーラー
ラーラララー ラーララー 金子!!
しとやかな出だしから一転、『走れ金子 さあ一歩踏み出して〜』と疾走感のあるメロディに繋がっていくところが非常に良いです。
2016年は盗塁王を獲得して、応援歌にふさわしい成績を残したことにもウットリです。
3(二)山田哲人
山田哲人! 山田哲人!
夢へと続く道 山田!
プロ野球応援歌あるあるの一つである『夢』というキーワードを含んだベタな歌詞ですが、メロディは素晴らしく良いです。
ゆったりとした出だしから始まるファンファーレは、2年連続トリプルスリーの風格を大いに感じさせる一曲です。
4(左)筒香嘉智
横浜の空高く ホームランかっ飛ばせ筒香
さあ四番打者の登場だ!という厳かな雰囲気を醸し出すファンファーレを、アカペラで大合唱します。続く、メインのメロディーも最高にカッチョイイんです。
何よりも本当に横浜の空高くホームランをかっ飛ばしているので、歌詞と実績がマッチしている名曲中の名曲です。ただし、神宮の空やドームの室内にもかっ飛ばしますが。
日本代表の四番も是非とも筒香で!ゴー!ゴー!ツツゴー!
5(三)小笠原道大(日ハム)
小笠原村には海がある 小笠原村にはイルカがいる
小笠原村には夢がある 毎日サバイバル 小笠原!
ふざけているとしか思えない歌詞なのですが、とても盛り上がりやすいノリノリなメロディーなんですよね。
続くメインの応援歌の歌詞は『立ち上がれ小笠原 この世のために 島国が生んだ 和製大砲』と続くのですが、ここで言う島国は小笠原諸島のことを指してはいません。小笠原は千葉県出身ですから笑
苗字が一緒という理由だけで、小笠原村で自主トレをしていた縁で、小笠原村観光親善大使を務めていることが応援歌の由来です。
なぜ、このようなカッコいい曲に悪ノリ感さえ感じる歌詞をつけたのかは謎です。
6(DH)タイロン・ウッズ(中日)
ホームラン かっとばせ タイロン レフトへ ライトへ
タイロン・ウッズ自身の存在感も相まって、ゆったりとしたテンポで進むファンファーレにも強い威圧感を感じました。
とくに両手で文字をつくりながら、『T!』と叫ぶスタイルは迫力十分です。
当時の中日は非常に強かったし、ウッズもめちゃくちゃ打つので、正直聞きたくない応援歌の一つでもあります。それくらい印象に残っています。
7(一)佐伯貴弘(横浜)
飛び出せビックパワー 打てよ佐伯自由に
額に流れる汗が 今星になる
1998年のマシンガン打線の一角を担い、2000年代の横浜暗黒時代を支えた唯一の良心です。
横浜を戦力外となって退団する際は、ファンから惜しみないエールが送られていました。横浜を出る悲しみです。
応援歌自体も、横浜歴代応援歌No.1との呼び声も高く、ファンから愛された名曲です。
8(中)岡田幸文
打てよ力強く 放て鋭い打球
岡田走り抜け 風よりも速く
『ラララ・・・
熱くハートを燃やせ 岡田!』
と続く、ファンファーレからメイン応援歌のメロディーラインが、最高に好きです。個人的に最も好きな応援歌です。
何よりも岡田幸文が非常に好きな選手の一人なので、応援歌良し・プレー良し・エピソード良し!で、もうたまりませんわ。
9(捕)的場直樹(ロッテ)
いっけー!いけいけいけいけ的場!
よっしゃ行くぞー!!
的場の登場曲がAKB48であることに由来して、同じくAKB48の劇場曲である『みなさんもご一緒に』をベースに作られた応援歌です。
ファンファーレ付きの応援歌が作られたのは2011年シーズンのことですが、その年に的場はわずか24試合74打席しか出場していません。
ところが、このロッテファンの異常とも言える盛り上げのインパクトが凄まじく、鮮烈な印象を残しました。
もう少し、見ていたかった、いや聞いていたかった選手でした。
どうしても紹介したいベンチ入りメンバー
井端弘和(中日)
光の速さで突っ走れ ドラマティックに
ダイヤモンドを駆け抜け 魅せろよ井端
上原浩治に『最も嫌な打者』と言わせた、天才的な右打ちのスペシャリストです。内角の厳しいボールを右打ちしてヒットにする技術は、井端にしか出来ない芸当でした。
さらに、荒木雅博との鉄壁の二遊間コンビ"アライバ"は、中日の象徴的存在でした。
井端も1番打者を務めることが多く、1回表にファンファーレの大合唱から始まると、ああ中日戦だなあと思ったものです。
小久保裕紀(巨人)
我等の旗の元 集いし戦士よ
力の限りに 大きくはばたけ
一悶着どころか二悶着も三悶着もあった、いわく付きの巨人時代の小久保の応援歌です。
堀内政権時代の超暗黒時代ということも相まって、小久保にも良いイメージは無いのですが、振り返ると小久保がいなかったら一体巨人はどうなっていたのだろうか?と思える素晴らしい成績を残しています。なお、投手陣…(以下略
ですが、応援歌がカッコいいです。3年間の在籍でしたが、良い応援歌を聞くことが出来ました。
矢野謙次(巨人)
矢野謙次 気合の戦士
矢野謙次 さぁ立ち上がれ
メインの歌詞も寒気がするような痛々しいワードがふんだんに盛り込まれていますが、巨人では高橋由伸に次いで盛り上がる応援歌でした。
代打で出てきた矢野に対して、ファンファーレと共に、ファンのボルテージも最高潮に達します。球場で歌いたい応援歌ですね。
クレイグ・ブラゼル(阪神)
ホームラン ブラッズ Let's Go Let's Go Let's Go
ホームラン ブラッズ Let's Go ホームラン ブラッズ
2009年、阪神にシーズン途中で入団した時は、絶対活躍しないと思ってました、すみません。
前年度所屬していた西武では、長打は出るがとにかくバッティングが荒かったので、阪神が大好きな大型扇風機選手に終わるとばかり思ってました。
ところが、予想外に打率も残して、ホームランも量産したことで、阪神の外国人選手にしては珍しく専用応援歌が作られることになったのです。
稲葉篤紀(日ハム)
今見せろ お前の底力を
突き進め 勝利を掴み取れ
かの有名な「稲葉ジャンプ」は、まさにこのファンファーレ中に行われるものです。
日ハムがこれまでに唯一FAで獲得した選手が稲葉です。新庄剛志と共に、札幌移転後の日ハム初優勝に大きく貢献した選手です。
応援歌からも多大なる愛と、稲葉への感謝が伝わってきます。
金本知憲(広島)
ミラクルアーチ狙え レッツゴー レッツゴー 金本
もう遥か彼方の話に思えるかもしれませんが、金本は広島に所屬していて、トリプルスリーも達成した選手です。
広島時代の金本の応援歌は普通にカッコいいので、この機会にぜひ聞いてみてほしいです。
片岡篤史(阪神)
右投げ左打ち 実家は檜風呂
リフォーム リフォーム 片岡篤史
2001年オフに、日ハムからFA宣言して阪神へと移籍した片岡。日ハム時代のファンファーレを阪神応援団は継承します。
ただ継承すれば良かったのに、とてもプロ野球選手の応援歌とは思えない謎の歌詞を付け足してしまいます。
片岡曰く『実家にあるのは檜風呂ではなく、檜製のサウナだ』とのことで、「檜風呂」という誤った情報による応援歌のせいで、打席で集中を乱されたとか。
日ハム時代には最高出塁率も獲得したことのある強打者が阪神移籍後は全くパッとしなかったのは、この応援歌のせいかもしれません。
2004年頃からファンファーレの演奏を自粛したのですが、時既に遅し。片岡の打棒は戻らないまま、2006年に引退となりました。
坪井智哉(日ハム)
PL 青学 東芝 (阪神!) 坪井
片岡が阪神にやってきた2年後には、坪井が日ハムに移籍しました。片岡のファンファーレを阪神が継承したように、日ハムも坪井のファンファーレを継承します、
ところが、阪神時代のファンファーレは「PL 青学 東芝 坪井」という単に経歴を歌うだけの迷ファンファーレでした。日ハム移籍後は日ハムの応援歌なのに「阪神!」という歌詞が加わり、迷走度がさらに増した迷曲中の迷曲です。
小笠原や片岡の応援歌にも言えることですが、歌詞を知らなければ普通に良曲です。
まとめ
何はともあれ、ファンファーレ付きの応援歌ってカッコいいよね!ってお話でした。
あと、楽天は中村ノリさんがファンファーレ付き応援歌でしたが、あまりカッコよくないので選外。という感じで、個人的にそれほど好きじゃない曲は選外としています。
ちなみにソフトバンクは、ファンファーレ付き応援歌ってありましたっけ??
あとオリックスは、あまり試合を見ていないので分かりません…。
というわけで、他にも名曲があるかもしれないので、「コレがいいよ!」とかあれば、是非コメントにどうぞ〜!
そして、告知!再び野球キャス開催!しかも、今回は大物ゲストが来る…!?
恒例となってきました全マシニキさんとのコラボ野球キャスを、『1月28日(土)20:00〜』開催します!!
そして、今回はスペシャルゲストとして、青二才は振り向かない | Mr. Greenhorn does not forget his original intention and lives now.の青二才さんも参加します!
とはいえ、キャスの内容はただ野球が好きな3人がひたすら野球の話をする居酒屋トークみたいなものです。
一応、テーマとしては、
・キャンプイン間近!今シーズンはこの選手に注目!
・そんなメンバーで大丈夫か?小久保ジャパンの行方やいかに!
・外国人選手おみくじ
という感じでしょうか。
詳細は、わたしのTwitter(@saneyuu)でお知らせします。
お時間ある方、どうぞお気軽に視聴していただければと思います!