※選手の脚質や役割、実績、レビューを記載しています。
(2016.6.30追記)
チーム名がオリカ・グリーンエッジから『オリカ・バイクエクスチェンジ』に変更になりました。
Orica-BikeExchange unveil new kit | Cyclingnews
新チーム名、新ジャージでツールの舞台を走ります!
ミハエル・アルバジーニ、サイモン・ゲランス、マイケル・マシューズ、ルーベン・プラサらを筆頭とする名立たるアタッカーたちを揃えてきたオリカ・グリーエッジ。
チームの目的はただ一つ、ステージ優勝あるのみです。
数多くのステージ優勝、ワンデーレースでの勝利をかっさらってきた屈指のアタッカー集団となっています。
※ブエルタ・ア・エスパーニャ2016の出場選手情報については
ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 出場選手一覧&チームレビュー
をご覧ください。
(2016.7.6更新)
- 201、サイモン・ゲランス
- 202、ミハエル・アルバジーニ
- 203、ルーク・ダーブリッジ
- 204、マシュー・ヘイマン
- 205、ダリル・インピー
- 206、クリストファー・ユールイェンセン
- 207、マイケル・マシューズ
- 208、ルーベン・プラサ
- 209、アダム・イェーツ
- オリカ自慢のアタッカー陣が躍動し、ステージ優勝を狙う
201、サイモン・ゲランス
国籍:オーストラリア
年齢:36歳
脚質:パンチャー
独走力 ★★★★☆
TT力 ★★★☆☆
登坂力 ★★★★☆
スプリント ★★★★☆
2012年『ミラノ〜サンレモ』1位、2014年『リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ』1位とクラシックレースを制する一方で、2012・2014・2016年『ツアー・ダウンアンダー』総合優勝と、スプリンター向けのコースの多いステージレースで総合優勝する力も持っています。
ツールでのステージ優勝経験もあり、2013年にはマイヨ・ジョーヌを2日間キープしています。
アルバジーニとともに、ステージ優勝を狙って来る実質的なエースであると言えましょう。
202、ミハエル・アルバジーニ
http://www.greenedgecycling.com/news/michael-albasini-wins-at-paris-nice
国籍:スイス
年齢:35歳
脚質:パンチャー、ルーラー
独走力 ★★★★☆
TT力 ★★★☆☆
登坂力 ★★★☆☆
スプリント ★★★★☆
数えきれないほどの実績を積み上げている、スイス人の名ライダーです。
今シーズンは、『ツール・ド・ロマンディ』第5ステージ優勝&ポイント賞獲得、『リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ』2位、『フレーシュ・ワロンヌ』7位という成績です。
ツールでは、2007年の総合57位が最高順位であり、総合を狙える選手ではありません。
今大会でも、ステージ優勝に狙いを絞って、走ると思います。
203、ルーク・ダーブリッジ
PCM.daily - Discussion Forum: Qantas Cycling Team - A Down Under Hope - Big Announcement
国籍:オーストラリア
年齢:25歳
脚質:TTスペシャリスト
独走力 ★★★★☆
TT力 ★★★★☆
登坂力 ★★☆☆☆
スプリント ★★☆☆☆
2011年U-23世界TT選手権優勝、2012・2013年国内TTチャンピオンという実績を持つ、TTスペシャリストです。
オリカと言えば、2014・2015年とジロのチームTTを2年連続勝利しているTTスペシャリスト集団のチームです。
ダーブリッジ自身もTT力を活かして、2015年ジロ最終ステージでは、圧倒的にスプリンター有利な地形にも関わらず、終盤で逃げを決め、惜しくも2位でしたが、逃げ切りを果たしました。
チャンスがあれば、ステージ優勝を狙ってアタックを仕掛けてくるかもしれません。
204、マシュー・ヘイマン
Mat Hayman surprises at Paris-Roubaix to win from daylong breakaway - CyclingTips
国籍:オーストラリア
年齢:38歳
脚質:クラシックスペシャリスト
独走力 ★★★☆☆
TT力 ★★☆☆☆
登坂力 ★★☆☆☆
スプリント ★★★☆☆
大ベテランはチームの精神的支柱として、献身的なアシストをしてきました。
そんなヘイマンにとって、生涯忘れられない出来事となるであろう、2016年『パリ〜ルーベ』で劇的な勝利を飾りました。
今大会では、ルーラーとして、献身的なアシストに徹することと思います。
205、ダリル・インピー
Impey makes history after taking yellow jersey from teammate Gerrans - CNN
国籍:南アフリカ
年齢:31歳
脚質:スプリンター
独走力 ★★★☆☆
TT力 ★★★☆☆
登坂力 ★★☆☆☆
スプリント ★★★★☆
2013年ツールでは、アフリカ出身選手として初めてマイヨ・ジョーヌに袖を通しました。
また国内TT選手権を5度制覇し、現在4連覇中です。スプリンターながらにTT力・独走力もある程度持ちあわせています。
スプリンターとしては、ビッグレースでの勝利経験はありませんが、平地ステージであれば何でも出来る点がチームから重宝されています。
今大会では、平坦ステージでスプリント勝利を狙う際は、マイケル・マシューズのリードアウト役を務めることになると思います。
206、クリストファー・ユールイェンセン
Cycling Shoes, Bike Saddles & Accessories for Road Bike & MTB | fi'zi:k
国籍:デンマーク
年齢:26歳
脚質:TTスペシャリスト
独走力 ★★★☆☆
TT力 ★★★★☆
登坂力 ★★☆☆☆
スプリント ★★☆☆☆
2015年国内TTチャンピオンに輝きました。
同じく2015年には『ロンド・ファン・デンマーク(UCIカテゴリーHC)』総合優勝を果たしています。
脚質はTTスペシャリストやルーラー寄りで、平坦ステージでの脚力には期待が持てそうです。
また、2014年にはティンコフ・サクソの一員として、ジャパンカップのために来日しています。結果は10位でした。
207、マイケル・マシューズ
http://velonews.competitor.com/2015/12/news/bling-to-rethink-tour-ambitions-in-2016_391765
国籍:オーストラリア
年齢:25歳
脚質:スプリンター、パンチャー、TTスペシャリスト
独走力 ★★★★☆
TT力 ★★★★☆
登坂力 ★★★☆☆
スプリント ★★★★☆
ジロでは通算4勝、ブエルタでは通算3勝で、ともにリーダージャージの着用経験があります。
純粋なスプリント力ではピュアスプリンターたちに太刀打ち出来ませんが、マシューズは独走力と山を登る力にも長けているため、今大会ではステージ優勝のチャンスが多そうです。
第4ステージ、第10ステージはマシューズ向きのレイアウトのように思えます。
208、ルーベン・プラサ
http://www.greenedgecycling.com/team/ruben-plaza
国籍:スペイン
年齢:36歳
脚質:オールラウンダー
独走力 ★★★★☆
TT力 ★★★★☆
登坂力 ★★★★☆
スプリント ★★☆☆☆
ツール通算1勝、ブエルタ通算2勝とグランツールで存在感を示している選手です。
ある程度の登坂力に加え、独走力もあるため、山岳ステージでの逃げを得意としています。
2015年ブエルタ第20ステージでは、ロングエスケープの末、単独逃げ切り勝利を収めました。
今大会でも逃げ切り勝利を狙ってくると思います。
209、アダム・イェーツ
TF1 INFO - L’info pour tous et pour chacun
国籍:イギリス
年齢:23歳
脚質:クライマー
独走力 ★★★☆☆
TT力 ★★★☆☆
登坂力 ★★★★☆
スプリント ★★☆☆☆
ツール前哨戦である『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』では総合7位でした。
オリカの基本方針はステージ優勝狙いですが、ドーフィネと同様に、アダム・イェーツは総合狙いの走りをすることになると思います。
他に本格的なクライマーの脚質を持った選手はいないため、単独で上位を狙うしかありませんが。
まだ23歳と若く、将来的にグランツールを狙える選手となれるか期待がかかるところです。
あわよくば、マイヨ・ブランを狙ってくると思います。
オリカ自慢のアタッカー陣が躍動し、ステージ優勝を狙う
オリカはステージ優勝を重ねることが目的です。
単純なスプリント勝負では分が悪く、単純な登り勝負では本格的なクライマーたちに敵いません。
そこで、レース序盤からの逃げ、レース中終盤でのアタックなど、レース中に動いて勝機を見出すことになるでしょう。
駆け引きや、瞬発力に定評のあるメンバーが揃っています。
レースをかき回す存在は、総合上位を狙うチームにとっては好ましい動きではないため、レースをコントロールする総合上位チームのアシストと、そうはさせじとアタックに出るオリカのアタッカー陣とのバトルが見ものです。
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