日本時間8月10日22時00分にスタートします、リオ五輪男子ロード個人タイムトライアルのコースレイアウトと、見どころについて解説します。
残念ながら日本人選手の出場はありません。
個人TTの出場選手についての情報は、↓の記事をどうぞ。
コースレイアウト
先般行われた、個人ロードレースの前半のグルマリ周回コースが、今回のTTの舞台となります。TTでは2周します。
激坂や石畳を含む、全長54.5kmのコースです。
個人ロードレースでは2kmに及ぶパヴェ区間では、落車・パンク・メカトラが相次ぎました。果たして、TTバイクで石畳を走ることは可能なのでしょうか?
選手の機材チョイスにも注目したいです。
(追記)
当日の映像を見たところ、石畳ゾーンにはアスファルトを敷いて、全区間舗装された路上を走行することが出来るようになっていました。
グルマリの激坂
続いて現れるのは『グルマリ』の登りです。登板距離1.3km・平均勾配9.4%・最大勾配24.1%というパンチ力のある激坂です。
※Googleストリートビューより
激坂で有名な『フレーシュ・ワロンヌ』に登場する『ユイの壁』は、登坂距離1.3km・平均勾配9.8%・最大勾配26%です。『ユイの壁』に匹敵する登りを2回登ります。
ロードレースを見ていた限りでは、距離が短い分、スプリンター寄りの脚質を持った選手でも、パワーでどうにか押し切っていたようで、集団から遅れる選手はあまり見られませんでした。
グロタ・フンダの登り
しばらく平坦路を進んだ先にはグロタ・フンダの登りが登場します。登坂距離2.13km・平均勾配6.8%・最大勾配10.3%となっています。距離が短く斜度もそれほど厳しくはないので、難易度は高くない登りです。
ただし、下りきってからゴール地点へと向かうカーブで、クリス・フルーム(イギリス)が落車していたので、最後まで気を抜けないレイアウトです。
予想されるレース展開
登り区間が計4ヶ所登場しますが、いずれも距離が短いため、パワー系のTTスペシャリストでも問題なく登ることが出来ると思います。
クライマー系のTTスペシャリストだからといって、有利になるとは限りません。
やはり純粋にTT力の高い選手が有利になるかと予想されます。
NHKの特設サイトで、8月10日(水)22時00分からライブ配信で見ることが出来ます。
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