長い冬が明け、暖かな春の到来を素直に喜ぶことが出来ない人が、日本には大勢います。
なぜなら、春の到来と同時に猛烈な花粉症のシーズンがやってくるからです。
止まらないくしゃみに、あふれ出る鼻水…。
目がかゆくなり、真っ赤に充血してしまう…。
あげくの果てに、花粉の吸いすぎなのか頭がボーッと、発熱したかのような状態に陥り、まともに過ごすことも出来ません。
花粉症患者にとって、春という季節は、もはや丸腰で戦うことは死を意味するほどの恐怖の季節でもあるのです。
わたしは、小学4年生の時に花粉症が発症しました。
あの瞬間は忘れもしません。
授業中に突然どうしようもないくらい目がかゆくなり、教室の後ろにある洗面台で何度も目を洗ったものでした。
後に耳鼻咽喉科にて診断してもらった結果、めでたく花粉症と認定されました。
以来20年あまり、花粉症を対策しながら今日まで何とか生きてきました。
いろんな花粉症対策を行ってきた結果、今では一つの結論にたどり着いています。
それが今回ご紹介する『ビーポーレン』です。
『ビーポーレン』のおかげで、以前に比べると格段に春を過ごしやすくなりました。
※注意
わたしは医学的見地から物を語れる立場にありません。
これから書くことは全て、わたし個人の体感に基づくものです。
『ビーポーレン』には、人によって副作用がある場合もあります。
わたしは、全く平気でしたが、副作用があるものを医学的資格を持たないわたしが勧めることは果たして道理にかなうのか、自問しました。
ですが、良かったものは良かったと紹介したいですし、わたしにとっては花粉症対策に非常に有用だったという強い体感があるので、わたしと同じく花粉症に悩む人々の新たな手段の一つとして、考慮する余地はあるはずだと考えました。
都合の良い言葉で申し訳ありませんが、『ビーポーレン』を摂取する際は自己責任でお願いいたします。
『ビーポーレン』とは何か?
「ビー」は蜂を意味する「Bee」で、「ポーレン」は花粉を意味する「Pollen」のことです。
蜂は様々な草花から花粉を集めて巣に持ち帰り、それらの花粉を原料にして、ローヤルゼリーやプロポリスなどを生産して、女王バチの栄養にするなど、蜂のライフサイクルを回していきます。
この過程で集められた花粉をまとめたものを『ビーポーレン』といいます。
単に蜂が集めてくる花粉だから『ビーポーレン』と呼ばれているようです。
つまり『ビーポーレン』とは花粉のことです。
花粉だからとあなどってはいけません。
これらの花粉を原材料にして、非常に栄養価の高い蜂蜜・ローヤルゼリー・プロポリスなど蜂関連の物質が生み出されているわけで、花粉は蜂にとって全ての源なのです。
花粉症のメカニズムと治療法
まずは、花粉症のメカニズムについて知っておきたいところです。
参考:的確な花粉症の 治療のために(第2版) - 厚生労働省
こちらの厚生労働省が発表している資料によりますと、花粉症の原因は
花粉が鼻孔から入ると表面の粘液に花粉をくっつけます。
表面についた花粉は鼻の粘膜にある線毛の働きにより、鼻の奥に運び出されます。
運び出されなかった花粉がアレルギーの原因となる「抗原」と呼ばれるタンパク成分(Cry j 1、Cry j 2)を鼻の粘膜に浸透させていきます。
スギ花粉の抗原(Cry j 1、Cry j 2)が鼻の粘膜内に入ると、異物を認識する細胞(樹状細胞あるいはマクロファージ)と出会い、
マクロファージが得た花粉抗原に対する情報がリンパ球のT細胞に送られます。
さらに、T細胞は花粉抗原の情報を同じリンパ球のB細胞へ送り、花粉にぴったりと合う「抗体」(スギ特異的IgE抗体)が作られます。
これがアレルギー反応の「感作」という最初の段階です。
※『的確な花粉症の 治療のために(第2版)』より
とあります。
要は身体が「花粉を異物だと認識」してしまうことが花粉症の原因なのです。
そして、花粉症の治療方法としては、「対症療法」と「根治療法」の2種類があります。
「対症療法」としては、鼻スプレーをしたり、目薬を差したり、薬を飲んだり、粘膜をレーザーで焼くなどの治療行為です。
これらの治療行為には、もちろん効果がありますし、実績も多々あります。
わたし自身も効果が大いにあると感じておりますし、厚生労働省の資料によれば、『約5~6割の人がほとんど花粉症の症状がなく暮らすことが可能です。』とあるので、医学的にも効果が高いと言えましょう。
ただし、「対症療法」の大きな欠点は、とにかくお金がかかることです。
例えばアレルギー専用鼻炎薬で、服用しても眠くなりにくい『アレグラFX』の場合、14日分で2000円ほどかかります。
運良く安く買えたとしても、1日100円程度の出費となります。
わたしの場合は、花粉が飛散し始める初期の初期である2月の上旬から、5月上旬くらいまでは花粉症の症状が現れるため、丸々3ヶ月間以上は薬を飲みたいところです。
つまり約90日は薬を服用するとなると、『アレグラFX』の場合9000円以上の出費となります。
ここに点眼薬を合わせると、軽く1万円以上の出費となるのです。
レーザー治療の場合も、健康保険が効くとはとはいえ、受信料と合わせると1万円を越える相場となっているようです。
では「根治療法」の場合は、「アレルゲン免疫療法」や「舌下免疫療法」などの治療方法がありますが、花粉症を根治できる可能性があることは大きな魅力ではありますが、
『2年以上にわたって通院して、通算で30〜40回の注射をする』や『1日2回、舌下へ花粉エキスを投下して、2分待った後に飲み込む作業を3年行う』など、効果が現れるまでにとにかく時間と労力がかかりすぎることです。
花粉症の根治は非常に魅力的ではありますが、ずぼらなわたしには同じ作業を2年も3年も続けることはあまりにも厳しいです。
悲しいことに、労力の大変さと比較すると生涯花粉症と付き合う方を選んでしまうでしょう。
ですが、この「根治療法」の考え方には、
アレルゲン免疫療法は減感作療法(皮下免疫療法)とも呼ばれ、花粉の抽出液を、最初は濃度を下げて薄くしたものを注射して、その後少しずつ濃度を上げて注射し、花粉抗原に対する防御する免疫を獲得させる方法です。
この方法により、鼻の粘膜にあるアレルギーの細胞が減少することが報告されています。
※『的確な花粉症の 治療のために(第2版)』より
とあります。
物凄くざっくりとした理解で言えば、「毒をもって毒を制す」ということではないかと思いました。
「アレルゲン免疫療法」や「舌下免疫療法」のどちらも、花粉の成分やエキスを体内に取り込み続けることで、いざ本物の花粉がやってきた時に、「これは異物ではない」と身体に判断させているから、効果があるのだと思います。
『ビーポーレン』を摂取することで花粉症の症状はやわらぐのか?
結論から言えば、そのような効果・効能はありません。
参考;Bee Pollen Benefits and Side Effects
アメリカの医学博士であるDavid Kieferさんが書いている、こちらの記事によれば、
Yet after years of research, scientists still cannot confirm that bee pollen has any health benefits.
(中略)
You may also hear recommendations for using bee pollen for alcoholism, asthma, allergies, health maintenance, or stomach problems, but there is no proof that it helps with these conditions.
※『Bee Pollen Benefits and Side Effects』より
とあります。
ざっくり訳すと、
『数年間研究をしても、いまだに蜂花粉が健康に有益であることは確認できていない。
アルコール依存症、喘息、アレルギー症状、健康維持や胃腸の問題のために、ビーポーレンを摂ることを薦められるかもしれませんが、これらの症状に有効である証拠はありません。』
と書いてあります。
それもそのはず、ビーポーレンは蜂が様々な草花から採取した花粉のことであり、それらの成分は『様々な草花の花粉の成分』によって変わってくるからです。
医学的に根拠は全くありませんし、そもそもビーポーレンは栄養補助食品として販売されているので、医学的効果を謳うことは出来ません。
ですから、わたしも「花粉症が治るから」「花粉症に効くから」と言って、ビーポーレンを勧めることは出来ません。
ですが、わたしは花粉症に悩む人には『ビーポーレン』をおすすめしたいです。
その理由はただ一つ。
わたし自身が、ここ5年間にわたってビーポーレンを食べてきた結果、格段に春を過ごしやすくなったからです。
もちろん花粉症が治ったわけではないので、くしゃみはしますし、目もかゆくなります。
ただ、その頻度と程度がだいぶおとなしくなったような体感があるのです。
なので、ここ数年はビーポーレンを食べ、マスクをして物理的に花粉を吸い込む量を減らし、対策のしようがない目には目薬を差すことで、だいぶ過ごしやすい春を送っています。
気になる『ビーポーレン』の副作用とは
わたしは5年以上摂取しても、身体に何も問題がありませんでした。
ただ、先ほどの『Bee Pollen Benefits and Side Effects』の記事によれば、
Bee pollen appears to be safe, at least when taken for a short term. But if you have pollen allergies, you may get more than you bargained for. Bee pollen can cause a serious allergic reaction -- including shortness of breath, hives, swelling, and anaphylaxis.
Bee pollen is not safe for pregnant women. A woman should also avoid using bee pollen if she is breastfeeding.
Bee pollen may cause increased bleeding if taken with certain blood thinners like warfarin. Check with your doctor before taking bee pollen if you take any medications, over-the-counter medicines, or herbals.
※『Bee Pollen Benefits and Side Effects』より
とあります。
こちらも可能な限り正確に訳してみると、
『ビーポーレンは、少なくとも短期間服用する場合は安全であるようです。
しかし、花粉アレルギーを持っているなら、思ったより多くのものを得るかもしれません。
ビーポーレンには、息切れ、蕁麻疹、腫れ、アナフィラキシーなどの深刻なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
また、ビーポーレンは妊婦にとって安全ではありません。
女性は母乳育児をする場合、ビーポーレンの食用を避けるべきです。
ビーポーレンは、ワルファリンのような特定の血液シンナー(※正確には「抗凝固剤」と呼ばれる、血の流れを良くする薬のこと)を服用すると、出血を増加させる可能性があります。
あなたが薬、市販薬、または薬草を服用している場合は、ビーポーレンを摂取する前に医師に確認してください。』
と書いてあるようです。
このことから、誰にでもおすすめ出来るものではないと考えています。
可能ならばビーポーレンを摂取する前に、医師に相談することをおすすめします。
わたしが食用しているビーポーレンの紹介
Royal Green社が製造している、こちらのビーポーレンを愛用しています。
中身はこのような全体的に黄色い小石のような物質が詰まっています。
「1日にティースプーン1杯分を目安に」とあるので、だいたいそれくらいの量をヨーグルトと混ぜて食べています。
何に混ぜてもいいと思うのですが、単体で食べると、花を食べているような味わいがして、あまり美味しいとは言えません。
ヨーグルトに混ぜちゃえば、味はほとんど分からなくなります。
ただし飲むヨーグルトや野菜ジュースに混ぜて飲もうとすると、ビーポーレンがコップなど容器のフチにくっついたり、底に沈殿してうまく飲みきれません。
ヨーグルトのようにある程度粘性が高い食べものの方がラクに摂取できると思います。
わたしの花粉症対策はビーポーレンヨーグルトを毎日食べて、外出するときはできるだけマスクをする。これだけです。
何度も繰り返しますが、花粉症が治ったわけではないので、普通にくしゃみをしますし、目もショボショボすることもあります。
それでも、以前に比べたら格段に春を過ごしやすくなりましたし、何より薬に頼らなくて良いのが嬉しいです。
ご興味ある方は、お試しあれ!