昨日、今シーズン初の現地観戦に行ってきました!
場所は、横浜スタジアムです。
わたしは、特別ベイスターズやカープのファンではありませんが、菊池の守備を見たくて、前々からカープの試合観戦を目論んでいました。
DeNAになってからのハマスタに行ってみたいという想いもあったので、今回横浜-広島戦を観戦してきました。
菊池が怪我で欠場という悲劇
スタメン発表を見ていると、『2番 セカンド 安部』に、衝撃を受けました。
なぜ!?菊池はどうした??!と思い、調べてみると昨日の試合で負傷したとのこと。
広島菊池 「左肩打撲で安静」スタメン外れる - 野球 : 日刊スポーツ
タイミング悪すぎだろう、と早くもガッカリです。
試合前はガッカリだったのですが、この安部が結果的に4打数1安打1四球で、守備もそつなくこなしていたことに広島の強さを感じました。
怪我した選手がいても、カバー出来る代わりの選手がいる選手層の厚さ
↑初回の打席に入る、安部
申し訳ないのですが、広島は選手層が薄いとばかり思っていました。
しかし、菊池の穴を安部がしっかり埋めていました。
初回に先制に繋がる四球を選んで出塁しました。
6回表にはヒットで出塁し、丸のライト前ヒットで2塁から3塁まわってホームに突入します。ライトの梶谷からドンピシャの好返球が、キャッチャー戸柱の元に返って来ましたが、身体をファウルグラウンドに目一杯寄せて、左手だけでホームベースをタッチする好走塁を見せ、一点を追加しました。
守備は何も悪くなかったので、安部の好走を称えるべきです。
さらに、守備でも好守があって、個人的に非常に印象に残った選手でした。
長いシーズン、主力選手に怪我が起きることは十分にあり得ます。
ここまでの広島は、鉄壁のセンターライン(丸、田中、菊池)がストロングポイントだったと思います。
エルドレッドやルナが怪我をしても何とかなると思いますが、センターラインが崩れた時に、一気に崩れるのではないかと思っていました。
安部の活躍を見る限り、田中や菊池が欠場しても安部が穴を埋められるので、大きく崩れることは無さそうだと思いました。
新井貴浩が6番、鈴木誠也が7番を打てる打線
↑初回、ランナー1・3塁で打席に入る新井さん
昨日の試合では、新井さんが大爆発でした。4安打5打点の猛打です。
広島は3番丸、4番ルナ、5番松山というクリーンアップです。
ルナはエルドレッド降格に伴い、1軍昇格した選手で、松山はエルドレッドが守っていたレフトを守る選手で、ともに代役です。
ですが、二人とも3割目前の打撃成績で、物足りなさがあるとはいえ、問題ない範囲で打っています。
その後を、新井さん・鈴木誠也が控えているのです。
二人の勝負強さが、今季のカープの躍進を支えていると言っても過言ではありません。
新井さん4番でもいいと思うのですが、あえて6番に置くことでノビノビと打てているのは大きいなと思いました。
この打線の厚みは、他球団にない長所と言えましょう。
さらに控え選手の下水流が途中出場ながら2打席連続ホームランを打っていたり、控えにも打撃のいい選手がいることも見逃せません。
リリーフエースのヘーゲンズに若干の疲れが見えるが、バックアップはいる
ヘーゲンズはリリーフエースとして、32試合に登板し15ホールドをあげています。
投球イニング数は38 1/3回投げているので、イニングまたぎも結構やってます。
昨日の試合では、コントロールが甘く、横浜の4番・筒香にこの日2本目となるホームランを打たれるなど2失点でした。
もう一人のリリーフエースであるジャクソンも、ここまでリーグ3位の39試合登板とかなりのハイペースで登板しています。
ともに来日1年目の外国人で、勝負どころの8月・9月で疲れがどっと来るように思えます。
そのため、つい先日新たな外国人投手を補強しています。
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160625-OHT1T50149.html
デラバーは、シアトル・マリナーズで頭角を現して、トレード移籍したトロント・ブルージェイズでは、比較的勝ちパターンで投げる投手でした。
リリーフの控えとして獲得に至るわけで、金欠球団の広島が控え外国人投手に4000万を払う本気ぶりがすごいです。
何よりも、広島ファンの雰囲気が非常に良い
↑1回表の時点でレフトスタンドは満席、ライトスタンドは空きが見える
横浜の本拠地のはずなのに、声援の量では互角、ヘタしたら広島の方が大きいなと感じました。
わたしが座った、バックネット裏の席も、3〜4割くらい広島ファンが陣取っていました。
『神奈川に住んでても、カープが好き』みたいなバックプリントされたTシャツを着ているファンもいました。
そんなコアなグッズをつくることが出来るほど、全国にカープファンが増えているのかなと感じました。
横浜もリーグ2位と決して、悪い成績ではないはずなのに、広島の勢いの方がはるかに上を行っている印象です。とりわけ、新井さんへの声援が凄まじいです。
主力が怪我しても控え選手が活躍する、下位打線に強打者がいる、ファンの声援に勢いを感じる、とまさに優勝するチームの雰囲気を感じました。
広島の強さは単なる勢いではなく本物です
隙がないチームだなと思います。
打線は先程書いたとおり、エルドレッドがいなくても非常に強力で申し分ありません。
先発投手も、ジョンソン、黒田、野村の3本柱が好調で、4・5番手投手がいまいちでも、打線が強いので十分戦えそうです。
リリーフはストッパーの中崎はもちろん、外人投手二人の活躍と、そのバックアップまで用意している周到さがあって、簡単には崩れないことでしょう。
何よりセンターライン(丸、田中、菊池)が鉄壁で、3人とも体力面でも全く問題ありません。丸、田中、菊池は過去2シーズン140試合以上出場しています。菊池は怪我していますが、長期離脱は無さそうですし。
もはや、ここから崩れる理由が見当たらないほどの強さで、広島ってこんなに強かったんだ、という印象です。
もし、このまま優勝したら、新井さんは100%泣くでしょうし、黒田は神の上をいく神へと昇格しそうですし、ベテランキャッチャー石原が喜ぶ姿を見たら、ジーンと来るんだろうなって思いました。
とはいえ、クライマックスもあるので、団子状態のセ・リーグ残り5球団によるクライマックス争い、そして何が起きるかわからない短期決戦と、まだまだ見どころ満載で、目が離せないシーズンは続きます!
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