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ランプレ・メリダ出場選手一覧&レビュー【ツール・ド・フランス2016】

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※選手の脚質や役割、実績、レビューを記載しています。

我らが新城幸也の出場が決まったランプレ・メリダ。

イタリアに本拠地を置くUCIワールドツアーチームは、多くの若手を起用して来ました。

ベテランの域に差し掛かっているユキヤのステージ優勝に期待がかかります。

※ブエルタ・ア・エスパーニャ2016の出場選手情報については

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 出場選手一覧&チームレビュー

をご覧ください。

(2016.7.8更新)

ランプレ・メリダ、ツール出場メンバー

151、ルイ・コスタ

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Rui Costa Interview - PezCycling News

国籍:ポルトガル
年齢:29歳
脚質:オールラウンダー
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★★★☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★★☆☆

元世界チャンピオン、『ツール・ド・スイス』3連覇など、錚々たる実績を持ったランプレ・メリダのエースです。

しかし、「アルカンシェルの呪い*1」にかかってしまい、2014年以降ビッグレースでの勝ち星に見放されています。

ツール・ド・フランスもここ2年間途中リタイヤという結果に終わっています。

ただ、出場するレースの上位にはしっかりと食い込んで来るため、UCIポイントランキングでは2014年4位、2015年9位という結果をつくっています。

今シーズンも、『フレーシュ・ワロンヌ』10位、『リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ』3位、『ツール・ド・スイス』総合7位という成績をあげています。

ツールで総合優勝、表彰台を狙いには、いささか物足りないというのが正直なところです。

安定した走りで、上位入賞の結果を出して、UCIポイントをしっかりと稼ぐことが役割と言ったところでしょうか。

152、新城幸也

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Etixx-QuickStep roster for Algarve, Arashiro breaks leg at Tour of Qatar - News Shorts | Cyclingnews

国籍:日本
年齢:31歳
脚質:パンチャー
 独走力 ★★★★☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★★☆☆

今年2月の大腿骨骨折の大怪我から復帰して、『ツアー・オブ・ジャパン』の伊豆ステージで優勝し、完全復活を宣言。

ツールのセレクションレースとなったツール・ド・スイスでも、無事に完走。ツールで走れることを証明し、見事本戦メンバーに選出されました。

見事としか言いようがない復活劇です。

若い選手の多いチームにおいて、ユキヤの役割は単なるアシストに留まらないと思います。

過去8回出場したグランツールは全て完走。2012年ツールでは敢闘賞を獲得しました。

豊富な経験を活かして、日本人初となるグランツールステージ勝利をあげてほしいと、全日本人ファンが願うばかりです。

ユキヤなら絶対に出来ます!

ちなみに、長年フランスを本拠地とするチームに所属していたため、フランス語がペラペラです。

第二の地元と言えるフランスの地で躍動するユキヤの姿に大注目です!

(2016.7.8追記)

第6ステージで逃げを試みて、自身4年ぶり2度目の敢闘賞を獲得しました!

調子はどんどん上がっているようです。

ユキヤ向きのアップダウンのあるコースでアタックが期待されます!

153、マッテーオ・ボノ

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http://www.teamlampremerida.com/en/2013/11/matteo-bono-rinnova-il-contratto-con-la-lampre-merida/

国籍:イタリア
年齢:32歳
脚質:オールラウンダー
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★☆☆☆

ランプレに10年以上所属するベテランライダーです。

サイクルロードレース界では移籍が非常に激しいのですが、同じチームで10年以上走っているということは、それだけチームからの信頼が厚い証拠です。

ワールドツアーカテゴリーでの勝利経験は、

  • 2007年 ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ優勝
  • 2007年 ツール・ド・ロマンディ第3ステージ優勝
  • 2011年 エネコ・ツアー第5ステージ優勝

のみです。

ですが、毎年グランツールのメンバーに選ばれています。ルイ・コスタやダヴィデ・チモライのアシストを献身的に果たすことでしょう。

154、ダヴィデ・チモライ

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CyclingQuotes.com Cimolai continues Lampre-Merida’s streak at Trofeo Laigueglia

国籍:イタリア
年齢:26歳
脚質:スプリンター
 独走力 ★★☆☆☆
 TT力 ★☆☆☆☆
 登坂力 ★☆☆☆☆
 スプリント ★★★★☆

ランプレ・メリダのエーススプリンターを務めます。

今年の『ツアー・オブ・ジャパン』でも来日しまして、京都ステージでは集団スプリントを制し、ステージ優勝を果たしました。

他にも3月に行われたワールドツアーカテゴリーの『ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ』でステージ優勝しています。

キャリア初のグランツールステージ優勝を目指して、世界のトップスプリンターたちと尋常に勝負です!

155、クリスチャン・デュラセック

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http://www.hrvatskareprezentacija.hr/criterium-du-dauphine-biciklist-kristijan-durasek-19-u-ukupnom-poretku-uoci-zadnje-etape/

国籍:クロアチア
年齢:28歳
脚質:オールラウンダー
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★★☆☆

2015年に『ツアー・オブ・ターキー』総合優勝、ツール・ド・スイス第2ステージ優勝とプチブレイクしたクロアチア人ライダーです。

『ツール・ド・スイス』での勝利は、強豪ひしめく逃げ集団から飛び出しての勝利で、終盤のアタック力は強そうです。

グランツールには過去4度出場し、4度とも完走を果たしています。

エースのアシストに加え、逃げやアタックなど、様々な役割を与えられそうです。

156、ツガブ・グルメイ

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nazret.com

国籍:エチオピア
年齢:24歳
脚質:クライマー
 独走力 ★★☆☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★☆☆☆

エチオピア期待の星です。

国内のロード・TT選手権は、ともに3連覇を果たすなど、国内では無敵です。

2015年は『ジロ・デ・イタリア』『ブエルタ・ア・エスパーニャ』に出場し、共に完走。

昨年のツールでは、エリトリアのダニエル・テクレハイマノ(ディメンションデータ)がアフリカ人初の山岳賞(マイヨ・アポワルージュ)を獲得しました。

近年アフリカ勢の躍進は目覚ましく、グルメイもその一角を担い、アフリカ人初のステージ優勝なるか期待したいところです。

157、ルイス・マインティーズ

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Louis Meintjes | Riders

国籍:南アフリカ
年齢:24歳
脚質:クライマー
 独走力 ★★★☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★☆☆☆

南アフリカ出身の期待の若手クライマーです。

2015年の『ブエルタ・ア・エスパーニャ』では、総合10位という好成績をおさめています。

まだビッグレースでの勝利経験はありません。

ルイ・コスタのアシストをしつつ、自身も総合上位を狙ってマイヨブラン(新人賞)獲得を狙います。

158、ルカ・ピベルニク

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Luka Pibernik drugič državni prvak

国籍:スロベニア
年齢:22歳
脚質:オールラウンダー
 独走力 ★★☆☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★☆☆
 スプリント ★★★☆☆

22歳の若さにて、二度のスロベニアロードチャンピオンに輝くなど、新進気鋭・才能豊かなライダーです。

まだビッグレースでの勝利経験はありません。

自身初のグランツールとなる、ツールで経験を積むことが目的の一つとなりそうです。

159、ヤン・ポランク

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Birzman : Jan Polanc Takes Stage 5 at Giro d'Italia

国籍:スロベニア
年齢:24歳
脚質:クライマー
 独走力 ★★☆☆☆
 TT力 ★★☆☆☆
 登坂力 ★★★★☆
 スプリント ★★☆☆☆

2015年『ジロ・デ・イタリア』第5ステージ優勝を飾った、若手クライマーです。

山頂にフィニッシュする山岳コースで、5人の逃げ集団によるロングエスケープからの単独逃げ切り勝利をしています。

登坂力に期待が持てそうで、ルイ・コスタのアシストを務めます。

なお、2014・2015年と10月のジャパンカップで来日しています。

ルイ・コスタで総合上位を目指しつつ、若手主体でステージ優勝を狙う

楽しみな若手選手が多いです。

ルイス・マインティーズ(南アフリカ)、ツガブ・グルメイ(エチオピア)両名のアフリカンライダーには期待したいところです。

そして何よりも新城幸也です!

プロトンの中でも目立つピンク色のジャージが躍動するツールに期待しながら、ひたすらユキヤの勝利を願っています。

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他のチームの選手一覧も書いています。

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*1:ロード世界選手権で優勝した選手は、その後1年間にわたって世界チャンピオンとして虹色(アルカンシェル)のジャージを着ることが許されるが、アルカンシェルのジャージを着た選手が軒並み調子を落とすことから呪いと呼ばれている。