「てめえらの血は なに色だーっ!!」
とは、「北斗の拳」に登場する南斗水鳥拳の使い手・レイが放った一言です。
「このラーメンのスープの色は なに色だーっ!!」
と聞かれたのであれば、答えに窮します。
色がないからです。
そこで「限りなく透明に近い…」と表現さざるを得ませんでした。
そんな知る人ぞ知る、西荻窪の古き良き名店「はつね」のタンメンをご紹介します!
「はつね」はどこにあるの?
JR西荻窪駅南口を出て、徒歩10秒くらい場所にあります。限りなく駅から近いです。
営業時間には要注意です!
基本的に昼間のみです。
平日は11〜17時、土曜は11〜16時が目安で、日曜・祝日・第1第3月曜はお休みです。
食べログでTOP1000に入るほどのお店で、行列を見ない時はないレベルの人気店です。
店主と、奥さまの二人三脚でお店を切り盛りしている、非常に小さな個人店です。
常連さんたちは、「どうも〜、美味しかったです」みたいなノリで店主とコミュニケーションしていました。
西荻窪は、昔からある街なので、下町のような風情があちらこちらで残っているのです。
メニューは、
- ラーメン(醤油スープ)
- タンメン(塩スープ)
の二種類がベースで、
ラーメンにはワンタン・もやし・チャーシューなどのトッピングが可能で、タンメンにはチャーシューのトッピングが可能なようです。
また、ワンタンの単品メニューもありました。
見ていた限りでは、圧倒的にタンメンの注文率が高く、わたしも「タンメン大盛り」をオーダーしました!
限りな透明に近いスープを刮目せよ!
野菜と麺とスープという、非常にシンプルな構成です。
麺は中細麺と言ったところで、博多とんこつ系よりは太く、横浜家系よりは細いなとい感じです。
そしてスープを見てみますと、手持ちのカメラの性能では微妙な薄がかったイエローとも黄金色とも言えるような「限りなく透明に近い」色が伝えられないくらい透明です。
まるでメキシコの大自然が生み出した、100m先まで見通せると言われるスキューバダイビングの名スポットである「セノーテ」を彷彿とさせる透明度です。
わたしは勝手に塩ラーメン界のセノーテと言わせていただきます。
肝心のお味はというと・・・
はじめは、「あれ?ちょっと物足りないかな」と思いつつ食べ進めていました。
普段、二郎とか家系で濃い目とかばかり食べていると、舌がバカになってしまうのか?と、危機感を抱きながら食べていると、
中盤からどこからとなく旨味に口の中が充満してきました。
「なんだ、これ…うまいぞ!!」
一体、これだけ透明なスープのどこに旨味があると言うのでしょうか?
限りなくシャキシャキな野菜も相まって、ぐんぐん箸が進みます。
↑シンプルに炒められた野菜は、軽くしんなりする程度の火の通りで、もやしもキャベツもシャキシャキ感がバッチリ残っている
一気に終盤戦に来ました。
卓上の調味料は、コショウ・酢・ラー油のみと、こちらも限りなくシンプルです。
最後に味変して楽しもうと思い、コショウをふりかけてみました。
ふりかけたコショウと共に麺とスープをすすってみると…、
おおおおおおお!
うめえええええ!
スープが非常に繊細でシンプルな味わいだからこそ、香辛料の香り・コショウ本来の風味が際立ち、口の中に一気に広がります。
コショウってこんなにうまかったっけ?と、思わずにはいられませんでした。
こんな体験は初めてです!!
一気にラストスパートをかけて、当然スープも完飲!
余裕のKKでした。ごちそうさまでした。
魔法のスープとしか言いようがない、あり得ない美味さ
「限りなく透明に近い」スープに、凝縮された旨味。
コショウをかけると旨味が爆発する、マジカル弾けるスープ。
人口56万人が住む杉並区の中心路線であるJR中央線の駅前のほぼ一等地にて、何十年にもわたって、地元民のみならず、ラーメンの愛好家からも愛される理由がよく分かる一杯でした。
平日に行ける人は確実にオススメします!
土曜の朝早起きして、並んででも食べる価値があることをガチで保証します。それくらいうまかった。
塩ラーメンの究極系とも言える西荻窪「はつね」のタンメンを、ぜひご賞味あれ!
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パイナップルベースの塩ラーメンもありますよ。
西荻窪グルメは深いです。