2016年7月末から乗り込んでいる、わたしのNewバイクである『EASTWAY』の走行距離が3000kmを突破しました。
この『EASTWAY』は、専門ショップではなく、円高に乗じて海外通販を利用して購入しました。
※参考:ロードバイクを安く買うなら、海外通販のWiggleがおすすめ! - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
EASTWAY Emitter R3というバイクの2016年モデルですが、フルカーボンでフル105が装備されて10万円台という価格です。*1あまりの安さを疑いながら、そして日本語の情報がほとんどない中、人柱になる覚悟で思い切って決断しました。
結果として、本当に良い決断をしたと心から思います。
レアな『EASTWAY』の日本語インプレッション記事を書きたいと思います!
EASTWAY Emitter R3 インプレッション
圧倒的なこぎ出しの軽さが光る
↑多摩川にかかる是政橋にて
本体重量は、カタログ値7.8kgで、わたしのバイクをペダルだけ装着した状態で測ってみると、8.4kgでした。
10kgを大きく下回る重量のロードバイクなので、こぎ出しの軽さは一級品です!
加速性能が非常に高いので、車道で駐車車両をパスする際など、橋の上を走行するときなど、一気にスピードに乗りたい場面でラクに高速域に達することが出来ます。
ロードバイク本来の高速走行を体感するには、十分過ぎる性能と言えましょう。
自分はクライマーではないかと錯覚するほどに登りが軽い
↑川崎街道、連光寺の山頂にて
短い坂ならほとんどアウターのまま、登ることが出来ちゃいます。
10%近い勾配の坂道では、さすがにインナーでないと厳しいですが、3〜4%程度の坂道であればアウターのままダンシングで軽やかに進んで行けちゃう楽しさがあります。
6〜7%くらいの傾斜が続くようなヒルクライムでは、インナーに入れてシャカシャカ回しながら、時折リアを2段階くらい上げて負荷を上げてからダンシングすれば、比較的ラクに登り続けることが出来ます。
あまり、脚のないわたしの感覚的な話ですが、わたしが以前乗っていたTREK2.1cや、現在所有する折りたたみ自転車のブロンプトンと比べると、段違いなことだけは分かります。
なお、価格は両者より『EASTWAY』の方が安いです。
巡航性能も高いが、ホイール性能に改善の余地あり
↑彩湖サイクリングロードにて
デフォルトでアッセンブルされているホイールはシマノ製のWH-RS11というホイールです。
前後2.03kgの重量となっているので、普通のホイールと言えましょう。
かつてTREK2.1cに乗っていた時は、ボントレガー製の廉価版ホイールでしたが、これは転がらないと悪名高きホイールでした。
その時の感覚に比べると、廉価版とはいえシマノ製のハブは良く転がるなあという印象を受けます。
スピードが乗った際に速度維持しやすい感覚があります。
しかし、最上位モデルのデュラエースのクリンチャーホイール(WH-9000-C24-CL)は1.3kgですし、WH-RS11はWiggleで1万円程度で購入出来るホイールなので、多くを望まないほうが吉でしょう。
今後、更に上位フレームのバイクに買い替えたいと思った時に、11速同士であればホイールを付け替えて走ることが出来るので、WH-RS11からより性能の良いホイールに気軽に換装しやすいと思います。
わたしは、しばらく不満を感じることはないのかなと思いますが、剛脚の方にとっては、より性能の良いホイールが欲しくなるかもしれません。
フレームは硬めで、踏んだ分だけ力が伝わる印象
↑第二京浜、多摩川大橋にて
硬いことで有名だったTREK2.1cのアルミフレームと比べると、EASTWAYのフルカーボンも硬い印象を受けました。
では、全開で踏んだ時にエネルギーを余すことなく伝えられるのか?と聞かれると、伝わっているように思いますが、当方があまりにも貧脚なので自信がありません。
そこで、海外のレビューサイトの情報を調べてみました。
Given the racy geometry of the frame, I expected a stiff and responsive feel to dominate the experience – and I wasn't disappointed.
※ざっくり翻訳『思ったより剛性とレスポンスは高いよね』
※Eastway Emitter R2 road bike - review - Road Cycling UKより引用
So for at least part of it’s stated purpose it seems perfectly aligned, as a commuter bike it really does offer a cracking ride – with enough responsiveness to get you through the traffic whilst enough comfort to set you up for a day in the office.
※ざっくり翻訳『通勤自転車として乗るなら、十分すぎる乗り心地だよ』
The Emitter's carbon frame features an oversized box-section down tube to add stiffness
※ざっくり翻訳『Emitterのカーボンフレームは、剛性を高めるために極太のダウンチューブを採用している』
※Wiggle's Eastway 2016 road bike range goes big on value - BikeRadarより引用
他にもいろいろ見てみましたが、『わりと硬め』『ホイールはいまいち』『けれども値段が値段だし、レースに使おうという人には向いていないかも』という雰囲気のレビューが多かったです。
どちらかと言うと、レースシーンで使うと言うよりは、ロングライドや日常の足として使うことを目的として設計され、実際そのように利用している人が多いようです。
とはいえ、価格が安いので、そもそもレース志向の方が買っていないだけ、という見方もできると思います。
個人的には、カーボンの軽さが生きるヒルクライムレースへの出場なら十分な性能を持っていると感じています。
3000km以上走ったが、フレームには何の問題もなく走行可能
↑厳重な梱包で商品が到着
最も不安だったことが、フレームの耐久性です。
今のところは、わたしのバイクは全く問題なく走行出来ていますし、海外のサイトには何千キロと走っている人のレビューもありました。
工業製品である以上、壊れるときはアッサリ壊れると思います。
もし不良があれば、Wiggleには日本人のスタッフがしっかり配置されている会社なので、日本語で問い合わせすることは十分可能です。
『Wiggleがどのようにして日本市場を攻略したか - ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング』という記事には「配送の遅れや品質の問題を「イギリスでは普通のこと」だと言って日本の顧客に納得してもらおうとするのは、たとえそのメッセージが丁寧かつ完ぺきな日本語で伝えられとしても、決して成功するアプローチではありません。」という言葉で締めくくられていて、決して海外クオリティで押し切ろうという考えではないことに好感が持てます。
わたしは、十分な信頼に足る企業であり、安心の品質を持ったプロダクトを提供していると感じています。
Wiggleで購入出来るEASTWAYのロードバイク
オンラインバイクショップWiggle で購入出来るロードバイクの2017年モデルをピックアップしました。
Emitter R4
EASTWAY Emitter R4 (Tiagra - 2017)の詳細はこちら
最も安いモデルです。フレームは上位モデルのR3やR2と同じジオメトリーで、コンポーネントはティアグラが基本的にアッセンブルされています。そのため、10段変速となっています。
価格は為替の影響で変動するので、Wiggleでこまめにチェックしていただきたいのですが、10万円前後の価格でフルカーボンモデルのバイクが購入出来る安さが最大の魅力でしょう。
Emitter R3
EASTWAY Emitter R3 (105 - 2017)の詳細はこちら
わたしが購入したモデルです。フルカーボン+フル105装備のバイクで、この価格は信じられない安さでした。
Emitter R2
EASTWAY Emitter R2 (Ultegra - 2017)の詳細はこちら
フルアルテグラ、ホイールはマビック キシリウム エキップという、「キシリウム」シリーズの廉価版ホイールがアッセンブルされています。
Emitter R1
EASTWAY Emitter R1 (Ultegra Di2 - 2017)の詳細はこちら
電動アルテグラがフル装備され、ホイールはマビック キシリウム エリートという、定番の名ホイールがアッセンブルされています。
Zener D3
EASTWAY Zener D3 (Tiagra - 2017) の詳細はこちら
Zenerシリーズはディスクブレーキ仕様となっています。D3はティアグラがベースのコンポーネントになっているモデルです。
また105がベースコンポーネントとなっている「EASTWAY Zener D2 (105 - 2017)」、
アルテグラがベースコンポーネントとなっている「EASTWAY Zener D1 (Ultegra - 2017)」もあります。
まとめ
意を決して購入して本当に良かった!の一言に尽きます。
わたしくらいのヘボライダーなら、軽量フレームでフル105装備という時点で、十分すぎる性能です。
10万ちょっとのお値段で、ロードバイクの高速巡航性能を存分に味わえることが、このバイクの一番のセールスポイントでしょう。
安く高性能なロードバイクを求めている方は、Wiggleで探してみることをおすすめします。
追記:ヘッドチューブとコラムスペーサーについて
コメント欄のご質問を受けまして、ヘッドチューブとコラムスペーサーについて実測しました。
わたしの購入したサイズは52cmサイズで、カタログ値ではヘッドチューブは110mmとなっています。
実測してみると、
ということで、カタログ値どおりの110mm(=11cm)でした。
コラムスペーサーは、
10mm×2枚、5mm×3枚入っていまして、ステムや根元の部分も含めると10cmくらいの高さが出ています。
わたしは身長172cmで、ブラケット部分の高さはそこまで低いとは感じませんが、ステムが若干長く感じます。
という感覚なので、ステムを下げればよりレーシーに仕上げることは十分可能だと思います。
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*1:2017.08.03現在。為替の影響やセール価格で14万円くらいになっている時もありました。