横浜・赤レンガ倉庫にて開催中の「YOKOHAMA サイクルスタイル×ミニベロフェスタ 2016」に行ってきました!
ちなみに、本日と明日(5/15)まで開催です。
様々な小径車や電動アシスト自転車に試乗することが出来ます。もちろん完全無料です!
ここぞとばかりに試乗してみました〜!
またスタッフの方とお話出来たブランドについては、どんなところがセールスポイントなのか聞くことが出来ました。
詳細レポートをお送りしたいと思います。
esr Magnesia P203RS-D
わたしも初めて聞いた、こちらのブランドはジャパンブランドです。
最大の特徴はフレームに「マグネシウム合金」を用いていることです。
そのため、見た目に反して非常に軽く仕上がっています。
こちらのP203はフラッグシップモデルとなっていて、前後ディスクブレーキにコンポはShimano 105(外装2×11速)というレーシーにアッセンブルされています。
バイクインプレッション
こぎ出しの軽さはピカイチです!
コーナリングでの怖さもなく、安定した乗り心地と加速性能・巡航性能を持ち合わせた一台です。
「あれ?クロスバイクってこんなに軽いっけ?」というような乗り心地です。
ギヤ比も細かく調整出来るので、街乗りというよりはロングライド向きと言えましょう。
何より、「そのフレームは何?」と聞かれたら『マグネシウムだよ!』と言えるのはカッコいいですね笑
折りたたみ機構
ダホンのHorizeやBoardwalkのように、メインチューブで横に折って、ハンドルを折って、シートポストを下げてコンパクトにたたむ機構になっています。
折りたたみ機構に特筆すべき工夫はく、ごくごく一般的なものと言えましょう。
価格・URLなど
価格は188,000円(税別)です。
エントリーモデルのP202-Bは、58,000円で11.0kgとなっています。
マグネシウム合金のポテンシャルは高いので、エントリーモデルをカスタマイズしていくのもアリかもしれませんね。
http://www.esr-magnesia.jp/p203rs-d.htmlwww.esr-magnesia.jp
ちなみに、GOODSMILE RACING 公式応援サイト | GOODSMILE RACINGとコラボした「初音ミク」モデルもあります。
ディスクブレーキ搭載、コンポはTiagraがアッセンブルされて重量は9.1kgで、価格100,800円(税別)は格安だと思いました。
ルノー ウルトラライト7
今回、試乗した中で最も印象に残った一台です!
ルノーと聞いて、「ああ、自動車メーカーが名前貸して作った中身はクソみたいなOEM車でしょ?」と思いませんか?
わたしは思いました!笑
ところが、この「ウルトラライト7」は違いました。
選びぬかれた軽量パーツで構成され、重量は驚異の7.4kg!ギヤはシングルです。
ちょっと軽すぎない?と思い、興味を持って試乗してみました。
バイクインプレッション
シングルスピードとは思えないくらいこぎ出しが軽いです!
初速の軽さに加えて、驚くほど中速・高速域でもグイグイ加速します。
なるほど、本体重量が軽いとシングルギヤでもこれだけこぎ出しが軽くなるのか、とシングルスピードへの印象がガラリと変わりました。
また、ギヤ選択する必要がないので、何も考えずにこいでこいでこぎまくればいいというシンプルなものです。
さらに操作性も抜群に良いです!この操作性の良さが非常に重要なポイントです。
コーナリングも自分のイメージどおりに曲がれて、まるで何年も前から乗っていたと錯覚しそうになるほどです。
ギヤ比は前49×後9でして、14インチホイールながらひと漕ぎ5.17m進みます。
時速20キロは余裕で出て、しっかり回せば時速30キロくらい行けると思います。
ただ、スタッフの話によると、高速域では14インチホイールの宿命で多少安定感に欠くとのことです。
ルノーとコラボせずオリジナルブランドで出した方が絶対もっと売れると確信した、隠れた名車ですね!
折りたたみ機構
こちらもダホンと同じような、メインチューブとハンドルを折って、シートポスト下ろしてたたむ機構です。
ただ、フレームが小さめに設計されているので、55cm×35cm×57cmのロッカーに収めることが出来るとうたっています。
ブロンプトンが60×30×60に収まるように設計されているので、ブロンプトンクラスのコンパクトさです。
価格、URLなど
Amazonでも取り扱いがあるので、リンク先でご確認ください。
この価格で、7.4kgで高い走行性能を持っているとは、ハッキリ言って買いです!
わたしも思わず、もう一台買ってもいいんじゃないかなと2秒くらい考えました笑
ウルトラライト7は名前に違わぬ、高コスパフォールディングバイクでした。
ちなみに、大声では言えないのですが、現在新モデルを開発中だそうで、新モデルは重量6.9kgとかになるそうです。
(追記)
こちらがその新モデルです。
OX bikes PECO picci-9
MADE IN CHIBAの国産フォールディングバイクです。
独自の折りたたみ機構と、前後サスペンションを搭載していることが大きな特徴です。
また国産メーカーならではの細かいこだわりがあります。
このように、剛性を確保するために溶接ではなく一体成形でフレームをつくったり、
ディスクブレーキとスタンドのマウント部分はアルミを削りだしてパーツをつくっています。
こういう細かいこだわりは、好きですね〜。
試乗したPECO Pocci-9は9段変速に14インチホイールです。重量は11.5kg。
非常に太いタイヤを履いており、ちょっとやそっとの段差にはびくともしないような威圧感を受けました。
バイクインプレッション
こぎ出しは、少々不安定さを感じました。
太いタイヤに、前後サスペンションを搭載していることもあって、スピードが乗ってくると振動吸収性に優れ、マイルドな乗り心地を提供してくれます。
反面、踏んでいる感が軽減されるので、若干の物足りなさはあります。
普通に街乗りには最適という印象でした。
むしろ、悪路を走る方がOX bikesの力を発揮できそうな印象を受けました。
折りたたみ機構
めちゃくちゃ簡単です!
にゅるっと折りたたみ出来ます。
さらに、ハンドルの向きを変え、ペダルも折りたたむと、このように薄くなります。
ちょっとしたすき間に収納出来る薄さなので、輪行にも適していますね。
価格、URLなど
PECO Pocci-9は122,000円(税別)です。
エントリーモデルでも10万円前後からとなっています。
悪路を走る場合や、気軽に輪行したい人には向いているモデルかなと思います!
BIKE FRIDAY Pocket Rocket
アメリカの走り屋「BIKE FRIDAY」に乗ってきました!
重量11kgほどです。
全てカスタムオーダーによる受注なので、コンポは好きなように選べますが、わたしが試乗したモデルにはShimano 105がアッセンブルされていました。
バイクインプレッション
完全にロードバイクです!
こぎ出しの不安定感、中速から高速域への加速性能、コーナリングの難しさ。
どれを取ってもロードバイクの感覚で、ドロップハンドル最高!って感じでした。
700cのロードと、20インチのPocket Rocketの違いはあまりよく分からないくらい、ロードバイクとしての走行性能は申し分ありませんでした。
他にもTern Verge X18やDAHON Mu Eliteなど折りたたみロードに試乗しましたが、Pocket Rocketは段違いの走行性能でした!
折りたたみ機構
シートポストの根元で折りたたみ、ハンドルは外して、フロントホイールも外すと、こんな感じにコンパクトになります。
他の折りたたみ自転車に比べると、折りたたみ機構は簡単な構造にはなっていません。
さらに、折りたたむとチェーンが必ず外れてしまう仕様になっているそうです笑
チェーンが外れないようにするカスタムパーツもあるそうですが、そう言ったわずらわしさを補ってあまりある走行性能が魅力の一台と言えましょう。
価格、URLなど
だいたい20万くらいからになるそうです。
わたしが試乗したモデルは25万円ほどだそうです。
完全オーダーによる注文システムを取っていることと、BIKE FRIDAYならではのメンテナンスが多く発生することもあるので、BIKE FRIDAYのディーラーで注文することを強くおすすめします。
都内では、新宿区曙橋駅近くにディーラーがあります。
5LINKS
杉並区発祥の5LINKSです!
本社が杉並区宮前にありまして、わたしの実家からも結構近くて、開発者の方と話が盛り上がりました笑
設計思想は『人間の移動スタイルを考えよう』です。
折りたたんだ状態で引いて転がせるだけでなく、押して転がせますし、階段の持ち運び、人混みでの持ち運び、など人間が移動する状況すべてにおいて、ベストな折りたたみ自転車は何だろう?ということを徹底的に考え抜かれて設計されています。
試乗したモデルは16インチホイールに、Shimano Capreoという小径車専用コンポが搭載され、重量は9.8kgです。
バイクインプレッション
とてもアップライトなポジションで、背骨はサドルに対してほぼ垂直のようなポジションでした。
加速性能、走行安定性は可もなく不可もなく、輪行&街乗りというコンセプトに違わない乗り心地でした。
この自転車は、走行性能を追い求めるものではありません。
走行性能を求めるなら、他の自転車がいいです。
ちなみに、ハンドルにトートバッグ、ショルダーバッグ、リュックサックをかけた状態で乗ることが出来ます。
わたしのメッセンジャーバッグをかけてみました。
この状態でも試乗してみましたが、膝とバッグが干渉することなく、それなりの重量があるバッグですが、ハンドルがふらつくこと無く走ることが出来ます。
ブロンプトンでは、専用のバッグでないとハンドル部分に取り付け出来ないのですが、5LINKSではどんなバッグでも載せることが出来ます。
これは狙って設計したんですか?と開発者の方に聞いたら「偶然」とのことです笑
偶然にしては、物凄い使い勝手がいいなと思いました。
折りたたみ機構
非常に独特な折りたたみ機構ですが、クイックレリースの開放だけで折りたためる簡単な機構になっています。
垂直に自立するだけでなく、2本のタイヤがキャリーケースのようにコロコロと転がす上で欠かせない役割を果たします。
階段の昇り降りなどする際には、写真のように、中央部分を持って運ぶといいです。
これが想像以上に軽く感じるのです!
重心に近い部分を持つことで、最も効率のよい持ち方を出来るってことなんでしょう。
このように、徹底的に持ち運びしやすいように設計されていることが分かります。
専用の輪行袋に収納すると、このようになります。
下部にはキャスターがついていて、中腹には取っ手がついています。
キャスターの転がり性能もよく、持ち運びのしやすさは健在です。
そして、これらのことはカタログを見ても絶対伝わりません。実物を見て、実際に説明を聞いて初めて分かるセールスポイントですね。
価格、URLなど
Amazonで取り扱いがあり、価格は142,000円ほどです。
エントリーモデルも11万円ほどします。
設計思想からブロンプトンをかなり意識しているようで、スタッフの方も「ブロンプトンと違って、、、」という言葉を2回くらい言ってました笑
確かに、持ち運びのしやすさ、取り回しの良さ、ハンドルにバッグをかけられるなど、実用性を重視しているのはブロンプトンに似ています。
そう考えると10万円代前半で購入できる5LINKSは安いと言えると思います。
Instagramで「#5linksbike」で検索すると、5LINKSオーナーの方々がアップした写真を見ることが出来ます。
なかなか興味深い写真ばかりでしたので、こちらもチェックしてみてください。
まとめ
他にも数台試乗しましたが、おすすめ出来るのはこの5台なので、他は割愛しました。
他の数台も含め、それぞれ乗り心地は違うし、設計思想も違います。
小径車は奥深いジャンルで、何台でも欲しくなってしまう危険なジャンルであることが分かりました。
ルノーのウルトラライト7、BIKE FRIDAYのPocket Rocket、5LINKSあたりはブロンプトンを持っていても欲しいと感じるレベルです。
困ったことに、折りたたみ自転車折りたたんで保管出来るので、何台でも持てる気がしちゃうんですよね〜。あぁ、怖い怖い笑
何はともあれ、自転車の試乗会は楽しすぎました!
ミニベロフェスタは明日(5/12)もやっているので、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
小径車カタログを読んで、気になるモデルを取り扱っているショップに行って試乗してみるのが購入のコツかもしれないですね。
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走行性能を重視するなら、こちらのエントリーもご参考にどうぞ。
ブロンプトンは圧倒的な頑丈さが最大の特徴です。走行性能も兼ね備えている、わたしの愛車です。
つまり自転車は最高ってことで!