いや、もうほんとに普通に『めちゃくちゃ良い映画だった…。』という感想を抱きました。
まだ観てない人は、『話題作だしなあ』とか『アニメでしょ?』みたいな先入観は捨てて観に行ってほしいなと思います。
話題になるには理由があるなと感じました!
ということで、何の予備知識もなしに『君の名は。』を観てみた感想と、後半にネタバレを含む謎考察を書いてみました。
途中からネタバレありなので注意してください。
赤字デカ文字で猛烈にアピールしているので、途中までは問題なく読めます。
映画を見に行こうと思い、何となく話題の『君の名は。』をチョイス
Twitterで、あまりにも『君の名は。』が良かった!みたいなツイートが流れて来るので、気になってはいました。
かつて、Amazonプライムでガルパンを初めて鑑賞しようと思ったときの同じ流れですね。
※参考:何の予備知識も無しに「ガールズ&パンツァー」を見てみたら、すげえ面白かった件 - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット
どうやら『秒速5センチメートル』という映画と同じ人がつくっている作品らしいということはわかったのですが、肝心の『秒速5センチメートル』が何のことやら、サッパリわかりません。本当に申し訳ないのですが、さすがに遅くないですか?という印象しか持っていません。
もう一つ、分かっていたことは、どうやらアニメ作品である。ということです。
まとめると、
- 『秒速5センチメートル』が何のことか全く知らないが、同じ作者である
- アニメ作品である
という事前情報しかありません。
わたしは、自宅にテレビが無いので、基本的に流行り物のエンタメ情報にとことん疎いです。
唯一の情報源はTwitterくらいなものですが、わたしがフォローさせていただいている方々は、基本的にアニメ系が得意、または異様に野球・自転車に詳しい人たちだけです。
『「4月は君の嘘」の広瀬すずちゃんが可愛かった』みたいなツイートはほとんど見かけません。『4月は君の嘘』の原作は漫画?アニメ?まあいいや。
というわけで、「ユナイテッドシネマとしまえん」へGO
※※※ここから、ネタバレありでお送りします!!!※※※
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上演の数時間前にチケット購入したため何とかなりましたが、わたしが映画館に訪れた頃にはチケット完売していたようです。
大変失礼ながら、アニメということで、オタクな雰囲気が漂っているのかというよろしくない先入観が邪魔をして、館内には老若男女さまざまな層の観客がいて、若干安心してしまいました。
いつも通り、16:45上映開始なのに、なんで他の映画のCMを延々と見させられないといけないのかなあ?と思いながら、いよいよオープニングが始まります。
涙がどうとか、彗星がどうとか言ってますが、予備知識は無いので訳がわかりません。
さらに追い打ちをかけるかのように、オープニング曲が流れるのですが、どう聞いてもBUMP OF CHICKENにしか聞こえず、BUMPのこんな曲は聞いたことがないし、新曲提供は違う映画だったはずだ!!と、大混乱します。
オープニングのスタッフロール的なところで、『楽曲提供 RADWIMPS』を確認していなかったら、たぶん混乱のまま映画が終わっていた気がするので、見逃さずに済んで本当に良かったです。
RADWIMPSはBUMPのパクリという、クソみたいな第一印象の中、東京育ちのわたしにとっては死ぬほど見慣れた東京の風景が精密に描写されていることに感心しました。
そうこうしているうちに、睡眠をきっかけに、離れ離れの男女が入れ替わってしまうという設定を理解していきます。
こういう離れ離れの男女がお互いを知ろうと四苦八苦して、最終的に結ばれるやつかな?という予想は、中盤で見事に裏切られます。
実は、彗星の破片が直撃して、街全体が吹っ飛んでいたこと。三葉は亡くなっていたこと。
「え?え??ええええええええ!!!?!??」という感じで、両目全開でした。
瀧くんが、宮水神社のご本尊?的な聖地で、再び三葉と入れ替わってから、彗星の衝突から住民たちを守るために奔走し、結果として成功します。
その後の、瀧くんが三葉の名前を思い出せないながらも、就活をしているシーンが非常にグッと来ました。
記憶障害みたいな副作用があったとしても、理屈抜きで「大切な人がいた」感覚は残っていることが良いですよね。
そして、ラストシーンで、それまでの積み重ねが完全に報われた瞬間となり、これ以上ないハッピーエンドを迎えて、「なんて素晴らしい話なんだ!!!」と感動したわけです。
ストーリーがあまりにも見事すぎます。
RADWIMPSはBUMPのパクリとか言ってすみませんでした…。としか言いようなないくらい、挿入歌も素晴らしかったです。
入れ替わるたびに、おっぱい揉む気持ちはとてもよくわかります。
奥寺先輩との関係は、わたしも学生の頃飲食店でバイトしていて、同僚の年上の女性と色々あった経験から、死ぬほど感情移入しました。
個人的には、ベスト映画TOP3に入れたいくらいの名作でした。
冷静になってみて、疑問に思ったこと
映画鑑賞から1日明けて、冷静になってみると、色々とツッコミどころが出てきました。
瀧くんは、なぜ三葉のスマホをいじっている時に、2013年だったということに気付かなかったのか?
三葉に直接会おうと岐阜・高山に訪れていることから、三葉も2016年を生きていることに何の疑いも無かったように思えます。
元の身体に戻ると、記憶があやふやになるという設定だったとしても、三葉のスマホを見て「え?2013年ってどういうこと??」と思ったなら、ノートやスマホに何かしら、そのことを書き残すと思います。
瀧くんはなぜ気付かなかったのでしょうか?謎です。
同様に、三葉は瀧くんのスマホを見て、2016年ということに気付かなかったという点も疑問です。
瀧くんが三葉の身体にいた時に『イトモリ』の名前を聞いて、何の反応も示さなかったのはなぜ?
彗星の破片が日本に落下して街が吹き飛ぶなんて大災害は、東日本大震災級のビッグニュースでしょう。
かつて日本国内で大きな自然災害があった場所や地域名は、すぐには思い出せずとも、名前を聞けば『地震があった場所だ!』と思うはずです。
三葉の身体にいた瀧くんは、『イトモリ』という単語を耳にして、目にする機会はいくらでもあったはずです。
ですが、何の反応を示さなかったのは一体なぜなのでしょうか?
住民全員の避難が滞りなく成功したのはなぜ?
町長である三葉のお父さんが、避難指示を出したであろうことは理解出来ます。
これは推測ですが、宮水家の女性は遠い男女と入れ替わる経験があったという話を、おばあちゃんがしていました。
三葉のお父さんは、婿として宮水家に受け入れられたという描写もあったことから、三葉のお母さんは三葉のお父さんと入れ替わっていたことがあったんだと思います。
お父さんが三葉に「お前は誰だ?」と言ったということは、自身が入れ替わりを経験していたからこそ言えることでしょう。
つまり、三葉が誰かと入れ替わっていて、必死に伝えていることを理解したから避難指示を出したんだと思います。
ですが、あのタイミングでは彗星の破片落下まで残り1〜2時間だったのではないかと思います。
後日談の報道では『たまたま避難訓練が行われていたため』と言っていますが、あのお祭りが実施されている状況で、どうやって『避難訓練』をしたのでしょうか?
ちょっと訳がわかりません。
ここで、初めてネットで調べてみました
小説版と外伝を読もう
こちらの小説版を読むことで、映画だけでは語りきれなかった細かい描写を確認出来るようです。
こちらも映画では説明しきれなかった点についての言及があるそうです。
まずは、この二つを読んでみたいと思いましたが、今すぐわたしの疑問を解決したいので、いろいろ調べてみました。
瀧くんが2013年だったことに気付かない点は謎のまま
ネット上のレビューを見た感じでは、
『元の世界に戻る時に、完全に覚えているわけではなく、あやふやな記憶になるから』とありましたが、これでは入れ替わっている最中に「2013年であること」に気付かないことの説明にはなりません。
入れ替わっている最中の出来事は鮮明に記憶しているため、お互いにスマホに日記をつけて情報を残すことが出来ています。
だからこそ、瀧くんが2013年に気付かないのは、あまりにも不自然で謎です。
なぜ入れ替わり中に気付かず、もしくは気付いたとしてもお互いに指摘しあわなかった点は謎のままです。
同様に、瀧くんがイトモリの名を聞いて何の反応もしなかった点も謎のままです。
都合悪いことには、都合よく反応を示さない設定と解釈すればいいのでしょうか。マジで謎です。
こんなに謎に思っているのって、わたしだけかな?
何か見落としているだけなら、いいんですけど…。
三葉のお父さんとお母さんは入れ替わっていた説は濃厚
だからこそ、お父さんは三葉の主張を信じて、あとは卓越したリーダーシップで避難が完了した。というレビューがほとんどな感じでした。
そして、『避難訓練』という報道に関しては、三葉のお父さんが「そう発表した」とのことで、『町長の強固な指示、町長の未来視』なんてゴシップ記事も書かれている描写もあったとのことです。
これには納得しました!
いろいろ書きましたが、超名作には間違いなし!
入れ替わり中に2013年だったことに気付かない瀧くんの謎が、わたしの中で根強く残っていますが、めちゃくちゃ名作であることは間違いないです!
もう一度、見なければならないし、原作を読もう!とも思いました。
あとは『秒速5センチメートル』も見たほうがいいんですかね。
『君の名は。』にハマった後にすべきことがあれば、知りたいなあと思いました。
BUMPっぽい曲は『前前前世』という曲でした。これも聞かねば!と思いました。
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